益子焼陶芸人エイジ♪◆職業的陶芸生活◆

先生との出会い


【第一章・僕はそうして、陶芸家MD氏の弟子になった・・・】

僕は19歳の時、陶芸家MD氏に出会った。MD氏は女流陶芸家の第一人者(少なくとも僕はそう思っている)である。
当時、MD氏はヨーロッパ各国を飛び回り、所々で個展やグループ展を開き、日本でも女流陶芸家の地位を充分に築いていた。
僕も当時は工業デザイン系の短大生で、将来は工業デザイナーを目指していた。
MD氏は僕の短大に陶芸の特別講師として非常勤でやって来ていたのだ。

MD氏(この後は先生と書きます)の初授業の日、先輩から「MD先生は必ず授業に遅刻してくるから遅くても大丈夫。」と言われていて、15分ほど遅刻して行くと、その教室にはすでにI先生が居るではないか・・・。僕は唖然としたが、すぐ扉を開けて「遅くなって、スイマセーン・ヘ・ヘ・・。」と腰を低めに入っていったが、自己紹介の途中だった為、即座に皮肉交じりで「君が遅刻、欠席で有名なE君だね。」と返されてしまった。僕はMD先生の第一印象を「なんて嫌味なオバサンなんだ・・。こんな陶芸教室のオバサン、どこで雇って来たんだろう?」と、ちゃんとした陶芸家であった事を知らなかった僕は後にその思いに後悔する事になる。




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