ミラクル☆タイガー

ミラクル☆タイガー

辛い告知


心臓に合併症があるダウン症の子供の、短いながらの一生を綴った一冊の本。

太ちゃんが生まれる3年ほど前に購読しました。
そして、松田聖子さんがその子の母親を演じたドラマが、のちに放送されたのも皆さんの記憶にも残っているかもしれませんね・・・。

私も、その本とドラマに感動したうちの一人にすぎませんでした。
そののち、まさか自分の身にふりかかってくるとは・・・・・


2006年11月18日午前4時3分 逆子のため緊急帝王切開で、1か月も早く2546gで太ちゃんはこの世に誕生しました。
生まれた瞬間、ママは太ちゃんと対面することはできませんでした。
それは、早産・帝王切開により危険が伴うからだと思っていました。
でも、先生はわずかな不安もあったようで・・・

入院中、大きい声で泣かないしミルクの飲みも悪いし遅いし・・・?
それでも約10日間の入院で、太ちゃんとママは退院したんです。

実家に戻ってもミルクの飲みは悪くなる一方。
飲まないから体重も増えない・・・ママの不安はつのるばかりでした。

母乳外来に通い続け、4回目の通院で体重の伸びがあまりにも悪かったため先生はやっと「染色体の検査をしましょう」と、ママに告げる。
・・・染色体??・・・当時のママには何のことかさっぱりわかりません。
実家に戻り染色体検査=何かを調べると・・・いわゆる「ダウン症」であるか?
それから数日後検査・・・そしてまたその数日後の・・・忘れもしない年の瀬の12月28日産婦人科に呼び出され、パパは仕事で来れなかったため、ママ、太ちゃん、ひょうくん、ばあちゃんの4人で結果を聞きに行くことに。
診察室に入るなり、ただならぬ雰囲気にもうママはすでに体が震え・・・
でも、先生の口から事実を聞くまでは・・・と、わずかな希望も捨てずにいました。
「23種類2本ずつある染色体のうち、21番目の染色体が3本あります」
・・・と。

目の前が真っ暗になるとは、まさにその時でした。
静かな時間が流れ、何の言葉も発することができず、あふれ出る涙を必死に堪えようとしました。
ひょうくんも何か重い空気とママの暗い表情に「ママ?ママ?」とすり寄ってきます。
ママの口からやっと出た言葉・・・「長く生きられないんですか?」


帰ってからも、涙は幾度となくあふれ出てきました。
太ちゃんの顔を見るたび、太ちゃんにミルクをあげるたび、太ちゃんをお風呂に入れる時、太ちゃんと触れ合ってる時、一人になった時も、寝る時も目が覚めた時も・・・・・。

仕事中のパパに、悲しい現実を告げなければいけない・・・それも、また辛いものがありました。
だけど、やっぱり支えてくれたのはパパの言葉。
そして何よりも、太ちゃんの存在ひょうくんの存在☆
自分の心の中の蛇が消え、泣きまくったあの頃のことは私の人生のターニングポイントになり、第2の人生の始まりになったと思います。


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