いろはの"い" | メタボの気まぐれ

前作「大都会闘いの日々」を受け継いだドラマ
「いろはの"い"」は新聞記者たちを主人公にした作品です。

タイトルの「いろはのい」とは和文通話表の１つであり
「朝日のア」「東京のト」「富士山のフ」といった
電話の相手に正確な言葉を伝える手段である。

当作品は前作の「大都会」の続編と思わせる
設定が数多く見られ、

舞台となるのは大都会同様“城西署”であり
城西署記者クラブは東洋新聞、中央新報、

前作の東洋新聞、タイムスがそのまま登場している。

記者も寺尾聰、神田正輝といった前作と
同じメンバーも存在する。
実際は前作と役名および設定は別となっており関連性はない。

物語は東洋新聞のコベソこと神谷章（竹脇無我）
中央新報のクロバイこと本郷英次（黒沢年男）
タイムスのハイドンこと小泉明夫（寺尾聰）と
オクこと奥田次郎（神田正輝）
大都日報のキクやんこと菊池（森本レオ）の
新聞記者がスクープで競い合いながら、
時には協力して事件を追う姿を描いてゆく。

娘・のり子（中田喜子）や東洋新聞の神谷達吉（金子信雄）
城西署の大森部長（高品格）野々村刑事（寺田農）など
登場しており、藤岡琢也と中田喜子は他に
「渡る世間は鬼ばかり」でも親子役を演じており

城西署の松本刑事を演じた片岡五郎は

品川の継父となり話題となりました。

また音楽を担当していたのは「ゴダイゴ」で
当作品の音楽集レコードを発表するほど
テーマ曲の良さとミッキー吉野の感性が
評価されたものとなりました。

この「いろはのい」の劇伴は同じく音楽を担当した
「小さなンスーパーマン・ガンバロン」や
同じ東宝、国際放映が制作した「太陽にほえろ」へ
流用される様になりました。

後に「西遊記」「銀河鉄道９９９」で主題歌が
オリコンにチャートされる程の実力を
発揮する事になりました。