決戦の大空へ | メタボの気まぐれ

太平洋戦争中だった1943年に公開された
戦争映画「決戦の大空へ」は民間人に
戦意高揚を持たせ航空兵を補う目的の映画である。

土浦にある松村家は海軍航空隊の飛行養成所の
倶楽部に指定されており、ある日の週末、
入隊間もない少年たち予科練生が訪れ、
夫と死別した松村はる(英百合子)、娘の杉枝(原節子)たちは
予科練の少年たちの面倒を見ていた。

予科練生は杉枝の前で訓練の様子を語り

生徒が病気になると徹夜で看病する
思いやりに溢れた教官の存在を伝えたのでした。

それを聞いた杉枝の弟・克郎は予科練生に憧れを持ち
少年飛行兵を志願する。
しかし克郎は体力がない為、毎日体を鍛えていた。

ある日、予科練を見学に行った杉枝と克郎は
爽やかに訓練する生徒や教官と合い
克郎は闘志に火が付いたのだ。

かくして克郎は予科練を受験し厳しい試験を突破。
見事、予科練に合格したのである。

克郎は飛行兵として戦地に大きく羽ばたく事を

この映画は現在で言う学校入学案内ビデオであり
ドラマの部分より実際の予科練訓練の
ドキュメント部分が多い。

予科練生はその後、養成中でありながら
飛行兵が少ないため特攻隊として搭乗され

また西條八十：作詞による主題歌の「若鷲の歌」は
この映画を象徴する軍歌として大ヒットした。

実際、西条八十は土浦海軍航空隊に一日入隊し、
「若鷲の歌」はこの時の体験を生かして作られたものなのです。