日本海大海戦 | メタボの気まぐれ

1969年に東宝が製作した「日本海大海戦」は
日露戦争における連合艦隊のバルチック艦隊撃破を
描いた戦争映画である。

1900年に中国の西太后が起した“義和団の乱”終了後、
反乱に出兵していたイギリス、アメリカ、フランス、
ドイツ、日本、イタリア、オーストリアの各国は
兵隊を引き揚げさせていたが、
ロシアだけは満州に５万人の兵を留め
全土を占領下に置いた。

1904年1月12日、宮中の御前会議で日露開戦に傾いたが、
明治天皇（松本幸四郎）はロシア皇帝に直接抗議文の
電報を打ったがロシア政府からの返事は無かった。

遂に日露国交は断絶し山本海軍大臣（辰巳柳太郎）は
海軍の即時行動を伊藤博文に進言した。

連合艦隊司令長官・東郷平八郎（三船敏郎）は
広瀬少佐（加山雄三）は艦隊封じ込み作戦の提案を採用し
バルト海のバルチック艦隊との対決に備えた。

一方、乃木大将（笠智衆）率いる陸軍第三軍は、
旅順要塞に陸上攻撃を仕掛けた。

攻撃開始から５ヵ月が経過した頃、陸では

その頃、ストックホルムで諜報活動をしている
明石陸軍大佐（仲代達矢）がバルチック艦隊の航路が
敵司令長官の一存で決まるという情報をつかんだ。

バルチック艦隊撃破の糸口を見つけた東郷平八郎は
大胆不敵な戦法で敵に向かうのである。

最後の作品で事実上の遺作となりました。

撮影終了後、大阪万博・三菱未来館の仕事のロケで体調を崩し
暫く伊豆で静養していたが1970年1月に心臓喘息から狭心症を起こし
1月25日、遂に帰らぬ人となりました。

東宝は彼の死後まもなく本体での映画製作を中止。
以後、映画製作は子会社の東宝映画に移管されるものの、
本体は勝プロ、三船プロなど外部作品配給会社に転換し、
円谷の死と共に東宝映画も終焉を迎えたのでした。