がんばれ!!タブチくん激闘ペナントレース | メタボの気まぐれ

公開と同時に大ヒットを記録したタブチくんシリーズの第２弾
「がんばれ!!タブチくん激闘ペナントレース」は
週刊漫画アクションに連載中だった、いしいひさいち：原作の
同名マンガを映画化したものである。

作品は前作同様タブチくん（田淵幸一）ヤスダ選手（安田猛）
ヒロオカさん（広岡達朗）をはじめ、この年プロ入りした
ドカベンくん（香川伸行）などのニューキャラクターを混えて
１話完結の９話で構成されている。

打てない、走れない、守れないの三拍子そろった

起こったドタバタエピソードが展開され

キャンプを中心に各球団の選手の意気込みをプロ野球ニュースの
佐々木信也が案内を務めた「輝くか？西武の星」

西武ライオンズがタブチの為にファン感謝デーを開き
各回ごとにタブチのポジションをピッチャー、サードなど
変えていくドタバタ劇「恐怖のタブチデー」

タブチのお腹が出すぎる為、本来のストライクゾーンを
ボール扱いにして、コースから大幅に外れたボールゾーンを
ストライク扱いにした「衝撃のタブライク」

タブチが減量に成功し盗塁に成功する瞬間に
客席から大好物のたこ焼きの臭いに釣られてしまう

ヤスダがヤクルトのピッチャーだけでは儲からない為
キャディーのバイトをする「やったぜ!ホール･イン･ワン」

そして極めつけはミヨ子夫人（声：二木てる美）がタブチの為に
球場でチアガールをした「ミヨ子のチアガール」など
前回より面白さが倍増し人気を博しました。

「ミヨ子そこに座りなさい」と座っているミヨ子に説教をするなど
タブチは基本的に敬語で話すという面白さがありました。

この功績により西武ライオンズは巨人軍を超える人気球団となり
グッツもタブチくん人形が大ヒットした事もあり
野球を知らない少年が西武ファンになるという現象をもたらしました。

また本作に登場した長嶋茂雄の声を演じたのが大物俳優の
伊武雅刀であり、本人が得意とする長嶋茂雄のモノマネで
アテレコするという面白さが評判を得ました。

劇場アニメ化された際に江夏と二人で観に行き
「自分をモデルにした映画だと言うから見に来てみたら
お客さんが全然入っていないじゃないか!」と内容ではなく
観客の入りの少なさを怒っていたという。

この言葉に江夏は「昼間やから仕方ないやろ。夜やったら満席やで」
と慰めたというエピソードがありました。