野球狂の詩 | メタボの気まぐれ

週刊少年マガジンに連載されていた水島新司の
野球漫画「野球狂の詩」をフジテレビが
金曜ファミリーアワー内で放送しました。

好評につき毎月１回、スペシャル番組として
第２～６話までの継続放送が決定し、その後は
第７話から毎週１回のレギュラー放送へ昇格、
毎週１時間枠で放送されるアニメとなりました。

本作の第１シーズンは史上初の女性投手を描いた
「水原勇気編」であり、物語はセ・リーグの

岩田鉄五郎が限界を感じていた頃、球団はドラフト1位で
高校を出たての美少女を指名した。
それが水原勇気であった。

女性が選手として参加できない野球協約を乗り越えて
入団した水原勇気はアンダースローを得意とする
左投手であり、プロ野球の選手として通用する為に
“ドリームボール”という魔球を考案した。

その考案者で２軍暮らしの武藤兵吉は
間もなく広島カープにトレードされ
後に岩田と水原が完成させたドリームボールを
打つ事に選手生命を掛けるようになる。

東京メッツを描いたのが「北の狼・南の虎編」であり
原作とは逆の構成で放送されている。

これは各キャラクターにスポットを当て
毎回物語の主役を代えており、メッツの主砲で
歌舞伎の名門国立屋の七代目・国立玉一郎や

双子の兄である火浦健、同じくメッツの投手で
高校時代からライバル関係にあった富樫平八郎と
日下部了、強肩強打の帯刀守、貧乏強打者の金太郎など
変わったエピソードで綴っている。

声優陣も可なりの大物を起用しており
第１話のみではあるが水原勇気をアイドルの
木之内みどり、岩田鉄五郎を俳優の西村晃が担当し
第２話以降は水原勇気は信沢三恵子
岩田鉄五郎は納谷悟朗が担当している。

他には国立玉一郎（富山敬）火浦健（曽我部和行）
日の本盛（山田康雄）山井英司（古谷徹）
千藤光（安原義人）帯刀守（仲村秀生）
富樫平八郎（玄田哲章）といったアニメだけではなく
洋画の吹替えでも活躍している幅広い声優を起用している。

この「野球狂の詩」放送当時は王貞治による
７５６号ホームランの影響により子供たちの間では
野球ブームとなっており、数々の少年野球チームが
誕生している事もあって視聴率も良く話題となり
同じく水島新司が原作している「ドカベン」
「あぶさん」「一球さん」も好評となりました。

またドカベンの世界と野球狂の詩の世界が
リンクしていた為、2005年に「野球狂の詩VSドカベン」が
発表されており、その内容は岩田鉄五郎は80歳を越えて
未だ現役投手であったというものでした。