明智小五郎 | メタボの気まぐれ

江戸川乱歩の小説に登場する私立探偵
それが明智小五郎である。

1924年（大正13年）に発表された
「Ｄ坂の殺人事件」で初登場した明智は
当初、職を持たない貧窮書生で探偵小説好き

四畳半しか無い下宿先の自室は寝る場所もないほど
本の山に埋められている。

次作「心理試験」では困難な犯罪事件に関わり
その珍しい才能を現して専門家はもちろん

明智は第６作「一寸法師」より
探偵事務所を構える事になり天才型探偵として
「蜘蛛男」「猟奇の果」「魔術師」など
数々の難事件を解決してきた。

そして「黄金仮面」より探偵手法として
変装を得意とするようにもなり
この変装は友人の波越警部らにも見破れない
本格的なものである。

国家的事件の解決の為に海外に
出張する事が多い明智小五郎だが
1936年（昭和11年）には助手の小林芳雄を

活躍するのである。

ここで明智は終生のライバルである
怪人二十面相と出会う事になり
明智は二十面相の向こうを張る変装の名人として
互いに変装合戦を繰り返し裏をかき合う。

テレビドラマ化されており
明智の役を演じた俳優は岡田英次、波島進、
梅宮辰夫、大木実、滝俊介、北大路欣也、
陣内孝則、本木雅弘、稲垣吾郎、田村正和と
錚々たる大物俳優陣が演じてきたが

最大のハマリ役は天知茂であり
明智小五郎と言えば天知茂しかいないと
それが常識とまで言われた。

しかし世界的にも有名な明智作品は
「孤島の鬼」「パノラマ島奇談」「人間椅子」
「屋根裏の散歩者」をミックスした怪奇作
「江戸川乱歩全集恐怖奇形人間」であり
この時の明智役は大木実であった。