大非常線 | メタボの気まぐれ

1976年にテレビ朝日系列で放送された刑事ドラマ「大非常線」は、
全10話にわたって展開された作品で、前番組である「燃える捜査網」の終了を受けてスタートした。

物語の舞台は、警視庁に設けられた架空の部署「捜査第五課」、
通称「デンジャー」と呼ばれる特別なチーム。

この課に所属する刑事たちは、凶悪な犯罪や複雑な事件に立ち向かいながら、
その背後に潜む人間の葛藤、愛情、欲望といった深いテーマを描き出す。

物語は、前作「燃える捜査網」のテイストや世界観を部分的に継承しつつ、
よりスピーディーなストーリー展開とダイナミックなアクションシーンを特徴としている。

特に、千葉真一の卓越したアクション技術が作品の最大の見どころとなり、

「大非常線」は、刑事ドラマらしいハードボイルドな雰囲気を持ちながらも、
軽快なタッチで描かれる人間模様が特徴で、
事件解決の過程で、刑事たちの個性や信念が浮き彫りになり、
犯罪者や被害者たちの人生にもスポットライトが当てられている。

これにより、単なるアクション作品に留まらず、
登場人物たちの内面や社会的な背景を掘り下げる深いドラマ性を持っており、
千葉真一演じる主人公を中心に、谷隼人や志穂美悦子といった
レギュラーキャストが前作から役名を変えて続投し、
息の合った演技で作品に厚みを与えた。

ストーリーでは刑事たちのチームワークや葛藤、
そして事件の裏に隠された人間ドラマが丁寧に描かれ、

しかし、視聴率面では苦戦を強いられ、期待されたほどの成功を収めることができず、
それでも、アクションと人間ドラマの融合による独自の魅力で、
一部の視聴者やファンには強く支持された作品として知られている。