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空想作家と専属イラストレーター&猫7匹の 愛妻家の食卓
『ボタン工場のカムイ』第1話~第4話
第1話・『ボタン工場』
ボタン・・・
装飾を兼ね、衣類の合わせ目などに用いる物・・・
ボクはカムイ。ボタン工場で飼われているハムスター。
〔おはよう!カムイ。今日もよろしく頼むよ〕
そして、これがボクの世話をしてくれている工場長さん。
ボクをここへ連れて来たのも工場長さん。
ボクたちはとっても仲良しでボクは工場長さんがとっても大好き。
〔カムイ、今年はガラスのボタンを作ってみたよ。いつものように君にも1つあげよう〕
工場長さんは毎年、創業記念に記念ボタンっていう特別で豪華なボタンを作っている。
とても高価なボタンらしい。それを必ずボクに1つくれるんだ。
「ありがとうね!工場長さん」
だから、ボクは素敵なボタンを沢山持っている。
その中でもとくに気に入っているボタンが4つあるんだ。
初めてもらった水色の天然石で出来たボタン。
4番目にもらった白く輝く貝殻で出来たボタン。
6番目にもらった花びらの模様がキレイな陶器のボタン。
そして、今日もらった紫色のガラスの中にキラキラ光る星の粒が入っているボタン。
これがボクの宝物!
優しい工場長さんとこんなに素敵なボタンに囲まれ、ボクはとても幸せだった。
そして、この幸せがずっと、ずっと続くと思っていた。
だけど、それは突然に壊れてしまった・・・
ある夕方のこと、工場長さんはボクをカゴから出して、手のひらに乗せて言った。
〔カムイ、とうとうこの日がやってきてしまった・・・私は今日で工場を去らなくちゃいけない・・・〕
ボクが悲しそうに見上げると工場長さんはボクの頭を撫ぜた。
〔心配することないんだよ、やめさせられるわけじゃないんだ。これからはゆっくり、のんびりと暮らそうと思っている・・・お前も連れて行くことができればいいんだが・・・〕
ボクは大きく首をたてにふった。
〔カムイも一緒に行きたいと言ってくれてるのかい?〕
ボクはもう1度首をふってみせた。
〔ありがとう・・・でも、私の勝手に連れて行くわけにはいかないんだ、カムイはみんなのものだからね・・・〕
ボクは大きく首を横にふった。みんなも優しいし、好きだけど工場長さんは特別・・・
ボクは工場長さんが1番好きなんだ・・・
〔カムイ・・・本当に寂しいよ、嬉しい時も悲しい時もいつも一緒だったね・・・お前は何にも言えないけど、いつも励みになったよ・・・〕
嫌だ!ボクを置いて行かないで・・・
〔そうだ、最後にこれをあげよう!〕
工場長さんは1番大切にしていたベッコウのボタンにひもを通し、ボクの首にかけた。
〔それは私が初めて作ったボタンなんだ、ウミガメって言う大きな亀のこうらで出来ているんだよ、私は海が好きでね、住んでいる家もこの工場の前の川を下った所にある海の目の前なんだ〕
工場長さんは自分の住んでいる家のことをくわしく話してくれた。
〔おっと!いけない、もうこんな時間になってしまった、工場を閉めないと・・・じゃあ元気でなカムイ〕
工場長さんはあわててボクをカゴに入れて行ってしまった・・・
「待って、工場長さん・・・これでもう会えないなんて嫌だよ・・・」
ボクは途方にくれた。だけど、あきらめはしなかった。
だって、本当に工場長さんが大好きだから・・・
今までこのカゴから出ようなんて考えたこともなかったけど、ボクは何とかここから出て工場長さんを追いかけようと思った。
「ガジ・カジ・カジ・・・ガジ・カジ・カジ・・・」
まずはカゴのあちこちをかじってみた。
「傷さえ付けられない・・・」
カゴはボクの歯より硬くてダメだった。
「よし、体当たりだ!」
テケテケテケテケ・ドーン!・・・
すると、カゴの扉がちゃんと閉まっていなかったのか、ボクが力いっぱいぶつかると、意気よいよく開いた。
「やったー!」
ボクは急いで工場の出入り口に向かって走り、ドア下のすき間から外を覗いた。
「居ない・・・クンクンクン・・・どっちに行ってしまったんだろう・・・」
見当も付かなかった・・・だけどボクは諦められなかった。
「捜すんだ・・・」
ボクは工場長さんを捜す旅を決心した。
そして、1度カゴに戻り、旅立つ準備をすることにした。
「これだけは持って行きたいんだ」
ボクは工場長さんからもらったお気に入りのボタンを手放すことが出来なかった。
「これはボクの宝物なんだ」
ボクは食べ物と同じように右と左のほお袋に2つづつ押し込んだ。
それで限界だった。
「よいしょっ」
さすがに重たかったけど、どうにか歩けそうだった
そして、ボクは何も考えず、勢いだけで工場の外にとび出した・・・
つづく。
第2話・『初めての仲間』
外は別世界だった・・・
「空気まで違う・・・」
外はもう暗く、でも、何だか分からないけど色んな色の光があちこちでピカピカと光っていた・・・
「キレイだな・・・」
しばらくボクは瞬く光に見とれていた。
そして、向かえばいい方向も分からないまま、工場のまわりを歩いてみることにした。
テケ・テケ・テケ・テケ・・・・・・!
すると、突然目の前に1匹のネズミが勢いよく飛び出してきた。
〈わっ!・・・な、何だお前は!〉
「・・・」
〈おいらと同じネズミの仲間?・・・いや、こんなまん丸のネズミは見たことない・・・〉
そう言ってネズミは不思議そうにボクの周りを回ってボクを見た。
〈ん~本当にお前は何なんだ?〉
「・・・」
〈おいらの言葉が分からないのか?それとも話せないのか?〉
ボクは首をふり、話そうと思ってほお袋のボタンを吐き出した。
「プハァー」
〈わっ!口から何か出てきた・・・だ、大丈夫か?〉
「くすっ(笑)ボクはハムスター。ハムスターのカムイだよ。君は?」
〈ハ・ム・ス・ター??・・・おいらはハツカネズミのサンタ・・・お前は何なんだ?どこから来たんだ?〉
「だからボクはハムスターだって。一応ネズミの仲間だよ。ボクはここのボタン工場で飼われていたんだ」
〈・・・ネズミだって?確かにさっきよりはそう見えるけど・・・お前、人間のペットだったのか?〉
「うん」
〈どうしてこんな所に?捨てられたのか?〉
「違うよ、ボクを大切にしてくれていた人が居なくなってしまったから、それを追いかけようと思って出てきたんだ」
〈・・・どこに行こうと思っているのか知らないけど、そんなことやめて戻ったほうがいい〉
「どうして?」
〈お前じゃ無理だからさ、世の中はお前が生き残れるほど甘いものじゃないよ。だいたい、どこに行きたいんだ?〉
「海って知ってる?ボクは海に行きたいんだ」
〈海?あきれた、知らなすぎるにもほどがあるよ、ここからどれだけ遠いか・・・〉
「そうなんだ・・・君は行ったことある?」
〈いや、おいらも見てみたいんだけどな〉
「じゃあ、ボクと一緒に行かない?」
〈お前と?冗談じゃない、それならおいらだけで行ったほうがましさ〉
「そう・・・でも、ボクは行くよ1匹でも行く」
〈・・・〉
ボクはそう言うと、吐き出したボタンを再び口の中に押し込んだ。
〈わっ!またそれを口の中に入れるのか?・・・〉
「・・・」
ボクは再び歩き出した。
〈・・・〉
テケ・テケ・テケ・テケ・・・・・・
〈おい、待て!まったく・・・見ていられないよ・・・おいらも行くよ、おいらが海に連れて行ってやる!〉
「んぐっ!」
ボクは嬉しくて思わずボタンを吐き出した。
〈うっ・・・またか?〉
「ありがとう!サンタ君!」
〈出会ったのが運命と思うしかないな・・・よし、おいらに任せろ〉
そうして、ボクに初めての仲間ができた。
そして、ボクとサンタ君の旅が始まった・・・
つづく。
第3話・『旅の始まり』
ハツカネズミのサンタ君は何も知らないボクに色んな事を教えてくれた。
〈いいか、移動する時はとにかく目立たないようにすみっこを走るんだ〉
「うん、分かった。サンタ君に付いて行くよ」
〈じゃあ、まずは海に繋がっている川を目指そう。走るぞ!〉
「うん!」
そうしてボクたちは工場の壁にそって走った。
シュタ・タタ・タタ・タター・・・
テケ・テケ・テケテケ・テー・・・
サンタ君はすごい速さであっという間に遠くに離れてしまった。でも、すぐにそれに気がついて待ってくれていた。
〈テケテケって・・・カムイ走るんだぞ?〉
「・・・」
ボクは首をたてにふった。
〈あれでも手加減して走ったのに・・・でも、そのまん丸の体に短い足じゃ無理か・・・〉
「・・・」
〈そんなんじゃ、とうてい無理だぞ?とにかくその口に入れている妙な物を出すんだ〉
ボクは押し込んでいたボタンをまた全部吐き出した。
「これを置いていけなんて言わないでよ?」
〈分かってるって、宝物だろ?カムイが首からさげているみたいにしておいらが3つとも持ってやる〉
「ホント!ありがとう。じゃあ1つはサンタ君にあげるよ、どれがいい?」
〈宝物だろ?いいのか?〉
「うん、工場長さんが前に言ってたんだ、1番大切な宝物は家族や仲間だって」
〈その人間、いいこと言うな・・・〉
「うん」
〈そうか・・・じゃあ、おいらはこの星が入っているガラスのボタンがいいな〉
「うん、ボクもそれが似合うんじゃないかと思ったんだ」
そうして、サンタ君がそのボタンと他のボタンも首からさげていくことにした。
「軽くなった!今度は早く走れそうな気がするよ」
〈少しはだろ?だいたいそのシッポはどうしたんだ?走る時にバランスをとる大事なものなのに・・・まさか、ネコにやられたのか?〉
「ネコ?何それ?シッポは生まれた時からだよ」
〈生まれつき?じゃあ、そのチョンと付いているシッポは何のためにあるんだ〉
「チャームポイントかな?」
〈(笑)まったく楽しい奴だな〉
「それより、さっき言ったネコって何?」
〈ホントに知らないのか?〉
「うん・・・」
〈ネコっていうのはネズミの1番の天敵なんだ、思い出すのも恐ろしい怪物だよ〉
「怪物!ど、どんな?」
〈ネコっていうのは形の変わる大きな目で昼も夜もおいらたちを狙い、自由自在に伸び縮みする鋭いツメで襲いかかり、鋭い牙でおいらたちをバリバリと・・・〉
「わ、分かったよ、もういいよ・・・」
〈まぁ、とにかく見つかったら最後ということだ〉
「ゴクンッ・・・」
〈だから、こんな所でぼやぼやしてるとネコが来るぞ!〉
「もうっ!おどかさないでよ!」
〈いや、冗談でもないんだ、ここはいつ奴らが来るかわからない、早く行こう〉
「う、うん・・・」
そうして、ほんの少しペースを上げて走った。
工場の端に着くと目の前に大きな道が横切っていた。
「すごい・・・大きな建物がずらり並んでいる・・・」
〈さぁ、ここからが本当に大変なんだ・・・〉
つづく。
第4話・『水路』
ボクは未知の世界に不安と期待の両方を感じてドキドキしていた。
「ここを渡らないといけないんだね・・・」
〈そうだ、人間が動かしている自動車ってやつに注意しながら向こう側にある路地に行かなきゃいけない・・・そこでだ、右の方に青いお月様があるだろ?〉
「あれが、お月様?」
〈そう、人間が作ったお月様さ。あのお月様がもうすぐ色を黄色に変え、赤になる、そうしたら一気に走って渡るんだ〉
「うん、何だか分からないけど・・・サンタ君についていくよ」
〈ここは本当に気合を入れてくれよ・・・〉
「分かった・・・」
そうして息をのんで不思議な青いお月様を見ているとサンタ君が言ったとおり突然、黄色に変わってすぐに赤色に変わった。
〈よし、今だ!走れ!〉
シュタ・タタタタ・・・・・
テケテケテケテケ・・・・・
〈頑張れカムイ!〉
「うん!」
ボクは途中で足がからまりそうになりながらも無我夢中で走った・・・
〈よし、ここだ!ここに入るぞ!〉
そこは路地というよりも建物と建物の間のすき間だった。
「ハァハァ・・・なるほど・・・ハァハァ・・・ここならボクたちしか通れないね」
〈うん、しばらくは大丈夫だ〉
「しばらくってことはまた危険な所があるの?」
〈言っとくけど安全な場所なんてめったにないぞ〉
「そうなんだ・・・」
そして、しばらく歩いていると、またさっきの半分ほどの幅の道に当たった。
「この道も渡るの?」
〈うん、でも今度はななめ向こうにある水路まで行くんだ〉
「すいろ?」
〈水が流れる小さなみぞのことだよ。さぁ、ここは自動車が通らないからすぐに渡ろう〉
「うん」
そうして、また一生懸命走るとサンタ君が教えてくれた水路という水の流れるみぞにたどり着いた。そこは道より少し低くてボクたちはその低い所、流れる水のすぐ横を歩いた。
「ここは大丈夫なの?」
〈一番安心出来る場所だ〉
「丸見えだけど猫は来ないの?」
〈うん、猫って実は水が苦手なんだ。だから、あまりここに近づかないし、もしもの時は飛び込め〉
「えっ!」
「ホント?サンタ君は経験あるの?」
〈いや、ないけど・・・でも、そう教わったんだ〉
「川はまだ遠い?」
〈まだまだ。明け方までゆっくり話しながらここを歩いて、寝床を探そう〉
「うん」
そうして、ボクたちはひたすら歩いた。そして、夜明け・・・
「夜が明けるね・・・」
〈なかなか安全に休めそうな所はないな・・・〉
「うん・・・」
どんどん空は明るくなってボクたちは焦っていた。
〈どこかの建物にもぐり込んでもいいんだけど、そこまで行くには危険だし・・・〉
頼りのサンタ君まで不安そうになっていた・・・
と、その時!突然とても大きな何かがボクたちの行くてをふさいだ。
「な、なに?」
ボクは小さな声でサンタ君に聞いた。
〈やばい・・・イ、イヌだ・・・〉
「・・・ボクたち食べられちゃうの?」
軽くボクたちを飲み込んでしまいそうな鋭い歯の大きな口だった。
〈いや、イヌは食べないはずだけど・・・このイヌってやつはおいらたちの天敵の猫よりもずっと強いらしい・・・〉
「ゴクン・・・」
もうおしまいだと思った・・・
つづく。
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