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空想作家と専属イラストレーター&猫7匹の 愛妻家の食卓
『ボタン工場のカムイ』第5話~第8話
ボクとサンタ君は怖さのあまり動くこともできずにいた・・・
「どうしよう、サンタ君・・・」
〈どうするって・・・でも、まだ気づいていないかも・・・〉
しかし、大きなイヌは突然ボクたちの目の前に大きな顔を近づけた。
わっ!・・・
驚きも声にならないほどだった・・・
〔おや、何か声が聞こえると思ったら何と可愛いネズミじゃないか・・・ん?1匹はもしやハムスターじゃないのか?〕
ボクたちはキョトンとした。なぜならとっても優しい眼、優しい声だった・・・
「は、はい。ハムスターのカムイです・・・」
〔ほう、やっぱり!そっちの方は?〕
〈ハツカネズミのサンタです・・・〉
〔う~ん・・・本来ここにいるべきじゃないハムスターとネズミが連れ添ってどういうことだ?〕
「それは、理由があって・・・」
〔良かったらその理由とやらを教えてくれないか?〕
「は、はい」
ボクはこれまでのことを話した。
〔ほぉ、なかなか面白い。それで今は寝床を探しているというわけか・・・それなら私の所へ来なさい〕
〈えっ!〉
「えっ!」
〔嫌なのかい?〕
ボクとサンタ君は顔を見合わせた。すると、サンタ君はボクにうなずいて言った。
〈よろしくお願いします!〉
そう、サンタ君はそのイヌがとてもいいイヌだと確信したんだ。
〔よーし、じゃあ目立たないように私の背中に乗りなさい〕
「はい!」
〈はい!〉
そうしてボクたちはイヌのシッポをつたって背中の長い毛にしがみついた。
「おじさん、おじさんの名前は?」
〔コロッケだ〕
〈コロッケ?〉
〔そう、あのコロッケだ。私はあれが大好物だからご主人様がそう名付けたんだ〕
「サンタ君、コロッケって?」
〈人間が作る食べ物の名前だよ〉
〔まぁ、ハムスターの君が知らないのは仕方ない〕
「美味しいんですか」
〔もちろん、だけど君たちにはどうだろう?〕
〈おいらは何でも食べますよ〉
「ボクは分からないな」
〔食べてみるかい?今日はちょうどもらって残してある〕
〈はい、ぜひ〉
「ボクもお願いします」
〔じゃあ、先を急ごうか〕
すると、コロッケおじさんはとんでもない速さで走り出した!
ボクもサンタ君もしがみついているのが必死だった・・・
〔よし、着いたぞ〕
「ここがおじさんのお家?・・・」
とても大きく立派なお家だった。
〔そうだよ〕
おじさんはそう言うと器用に門を口で開け、中に入ると門を閉めた。
〔夜、黙って散歩してるんだよ。さぁ、安全だから降りなさい〕
ボクとサンタ君はまたシッポをつたって降りた。
〔ほら、その小屋が私の寝床だよ。さぁお入り〕
「はい・・・」
〈はい・・・〉
小屋に入るとすぐ、おじさんは何かをくわえてきてボクたちの目の前に置いた。
〔これがコロッケだよ〕
つづく。
第6話・『友の証』
クン・クン・クン・・・
なんだか分からないけどいい匂いだった。
〈よし、いただこう!いただきます〉
「うん、いただきます」
今まで食べたことがないやわらかい食感と味・・・
〈うまい!〉
「・・・」
サンタ君は夢中になって食べていたけど、ボクはすぐに食べるのをやめてしまった。
〔やっぱり君には合わなかったね〕
「味はすごく美味しいんだけど、どうもこの食感が・・・」
〈こんなごちそう、そうそう食べられないぞ〉
〔まぁ、無理に食べることはない、それより気になっていたんだが、君たちがその首から下げているのは何だい?〕
「これは、工場長さんからもらったボタンです」
〔ボタン?なるほど、どれもキレイなボタンだ〕
「お礼として1つもらってくれませんか?」
〔私に?大切な物なんだろ?〕
「はい、でもおじさんにもらってほしいんです」
〔・・・分かった。しかし、お礼じゃなく友の証としてもらおう、どうだい?〕
「はい、嬉しいです。サンタ君のガラスのボタン以外でどれがいいですか?」
〔そうだな・・・その美しい石で出来たボタンにしよう、私の首輪につけておくれ〕
「はい」
ボクはサンタ君と一緒におじさんの首輪にボタンをつけてあげた。
〔どうだい?〕
〈とっても似合ってます〉
「はい、ボクもそう思います」
〔こんな良い物をありがとう・・・よし、明日の早朝に私が川まで送ってあげよう〕
〈ホントですか?〉
〔あぁ、もちろん〕
「ありがとうございます」
〈ありがとうございます〉
〔さぁ、慣れない旅で疲れているだろう、眠るとしよう〕
「はい」
〈はい〉
ボクとサンタ君はおじさんの温かい胸に抱かれて眠った・・・
そして、朝・・・
〔さぁ、朝だよ、起きなさい〕
ボクたちはおじさんの声で目を覚ました。
「・・・おはようございます」
〈・・・ます・・・〉
もう外は明るくなっていた。
〔行こう!旅立つ時だ!〕
「はい!」
〈はい!〉
ボクとサンタ君はおじさんに飛び乗った。
〔さぁ、しっかりつかまって〕
そう言っておじさんは門をくぐるとすぐ、またとんでもない速さで走った。
そして、あっというまに大きな川が見えた・・・
〔ほら、川に着いたぞ〕
「・・・これが海に繋がっているんだ・・・」
〈思ったより・・・大きいな・・・〉
ボクたちはおじさんから降りて頭をさげてお礼を言った。
「ありがとうございます!」
〈ありがとうございます!〉
〔お礼は無事につけて今度会った時に・・・頑張るんだぞ、きっと海にたどり着いておくれ、祈っているよ〕
「はい、きっとまたいつか・・・」
〈行ってきます!〉
〔あぁ約束だぞ・・・小さな冒険者たち・・・〕
そうして、おじさんは走り去って行った・・・
つづく。
第7話・『行詰り』
ボクたちはとうとう川にたどり着いた。
「ホントにすごいね・・・」
〈そうだな、ここからじゃ向こう岸も見えやしない・・・こんなにいっぱいの水が流れ込む海ってどれだけ大きいんだろ?・・・〉
ボクたちはまだ見ぬ海にドキドキしていた。
「それで?これからどうするの?」
〈・・・問題はそれなんだ・・・なんせおいらもここは土地勘もないし何がいるかも知らないからなぁ・・・〉
「何かここら辺にあるゴミの中から船になりそうな物を探して川を行くってのはどう?」
〈う~ん・・・おいらも真っ先にそれを考えてみたけど、この流れじゃ危険すぎるんじゃないか?〉
「・・・そうだね・・・そんな簡単にはいかないよね」
〈とにかく、むやみに動くわけにはいかないな。ここは、じっくりそこの大きな石に座って考えよう〉
「うん・・・」
それからボクとサンタ君はその大きな石に座ってこれからのことを考えた。
「歩いたとして海まではどのくらいかかるんだろう?」
〈せめて2,3日で着ければ良いけど・・・ここが夜が安全なのか昼が安全なのか分からないのが問題だな・・・〉
「うん・・・」
頼りのサンタ君が悩んでいるだけでボクは不安になってきた。
〈おいらたちは1番小さくて1番弱い動物なんだ、たまたま、さっきは優しいイヌのおじさんにめぐり会えたけど、おいらたちはやっぱり他の動物から見れば美味しそうなごちそうなんだ・・・〉
「・・・」
〈かえってなじみのある町の方が良かったのかもな・・・〉
サンタ君はここまで来て行くすべを失っていた。そして、しばらく黙って川を眺めていると、
〔ふぁ~〕
と、息をつく声がボクたちの下から聞こえた。
〈な、なんだ?〉
「確かにこの下から声がしたけど」
コン・コン・コン・・・
サンタ君は座っていた石を叩いた。
〈妙なひびきの石だな・・・〉
コン・コン・コン・・・
ボクも叩いてみた。
「ホントだね」
すると、突然!石からニュウーっと長い首と見たこともない顔が出てきた。
〈へ、ヘビだ!逃げろカムイ!〉
「へビ?」
ボクとサンタ君はあわてて石から跳び下りた。すると、
〔おいおい、待ちなさい〕
と、ゆっくりした口調でヘビが呼び止めた。
〈・・・〉
「・・・」
〔ワシはヘビではない。カメだ〕
と、石と思っていたものから、さらに手と足を出した。
「!」
〈なんだ・・・カメだったのか・・・〉
サンタ君は知っているようだったけど、ボクは初めて見るその不思議な生き物にあぜんとした。
〔さんざんワシの背中でくつろいでおいて、なんだはないだろう〕
〈すみません・・・てっきり石だと思って・・・〉
〔まぁ、よいじゃろう、ところでお前たちは何じゃ?〕
〈おいらはハツカネズミのサンタ。こっちはハムスターのカムイです〉
「カムイです」
〈どちらも見ない顔じゃが、海を目指してるって?〉
〈はい、実は・・・・・・〉
サンタ君はこれまでのことを話した。
〔ほう、それは面白い。ワクワクするような冒険を君達みたいな小さな者が・・・そういうことならワシが助けてやろう〕
「ホントですか?」
〈でも、助けるっていってもどうやって?まさか背中に乗せて川を行くんじゃ・・・〉
〔いや、それは無理じゃろ、ワシの背中に掴む物でもあれば別じゃが・・・〕
「じゃあ陸を行くの?」
〈それじゃあ、いつ着けるか・・・〉
〔まぁ、ワシに良い考えがあるから聞きなさい〕
「はい」
〈はい〉
第8話・『のんびりヒチベイ』
ボクたちは川原でカメに出会った。そして、ボクたちの力になってくれることになった・・・
〔まず、お前たち2匹が乗れそうな物をその辺のゴミの中から持っておいで〕
〈何だ・・・やっぱり船か・・・〉
サンタ君は不安そうだった・・・でも、今はそのカメを信じて言うとおりにする他に術は無かった。
「探す前に一つ聞いてもいいですか?」
〔ん?何じゃ?〕
「おじさん名前は?」
〔おぉ、そうじゃった、まだ自己紹介もしておれんかったな、ワシは〔ヒチベイ〕のんびりヒチベイと言われている〕
「ボクはカムイです」
〈おいらはサンタです〉
「よろしくお願いします!」
〈よろしくお願いします!〉
〔こちらこそじゃ、さぁ探しなさい〕
「はい。でも、もう1つお願いがあります、友達の証にボクたちが首からさげているボタンを1つもらってください」
〔その丸いきれいな物を?・・・では、その花びらが描かれた物をもらうとするかのう〕
「はい!」
ボクはヒチベイさんの長い首に陶器で作られたボタンをかけた。そして、船探しが始まった・・・
〈これなんかどうだ?〉
サンタ君がすぐにみつけた物はうすっぺらなスチロールでできた物だった。
「どうかなぁ・・・すぐ穴が開きそう・・・」
〈だよな・・・〉
「あれは?」
ボクは空の空き缶をみつけた。
〈あんな高い物じゃあすぐにバランスをくずしてしまうよ〉
「そうだね・・・」
〈あれの低いのがあればちょうどいいんだけど・・・〉
ボクたちは低い空き缶を探すことにした。
「あった!あったよサンタ君!」
〈どれ?・・・わっ!〉
「どうしたの?」
〈どうしたのじゃないよ、そ、その絵・・・〉
「ん?何かの動物だね、イヌ?・・・」
〈バカ、それが猫だよ!〉
「えっ!これが?・・・」
ボクが思っていたイメージとはあまりにも違った。
「なんだ、すごく可愛いじゃない」
〈絵だからだよ。実際はもっと大きいし、そんな可愛い顔なんかじゃない、奴らは根っからのハンターなんだぞ!〉
「でも、これはただの空き缶なんだから、いいでしょ?他に見当たらないもん」
〈・・・そうだな、やっとみつけた物だからな・・・仕方ない、それにするしかないか・・・〉
「うん、ヒチベイさんに見てもらおう」
そうして、ボクたちはその空き缶をヒチベイさんの所にもっていった。
「ヒチベイさん!・・・」
〔・・・〕
ヒチベイさんはまた顔をコウラにひっこめて寝ていた。
コン・コン!
〈おじさん、ヒチベイおじさん!〉
〔・・・みつけたかい?〕
サンタ君がコウラをたたくとやっと起きてくれた。
「これでどうですか?」
〔う~ん・・・それなら何とかいけそうだな。しかし、よりによって猫の缶詰とは・・・〕
〈探しても、探してもそれしかなかったんです〉
〔まぁ、それもよかろう、それでは出発するか?〕
「はい!」
〈はい!〉
〔よし、それではさっそく空き缶に乗りなさい〕
「えっ?ここから?」
〔そうだ、ここからだ〕
ボクたちは言われるとおり空き缶の中に乗り込んだ。すると、ヒチベイさんは空き缶の半分開いたフタを口でくわえ、そのまま持ち上げた。
「わぁ、すごい・・・」
〈意外と力持ちなんだな・・・〉
そして、そのまま川に運んでボクたちを浮かべた。
〔どうだ?水はもれてないかい?〕
「はい・・・」
〈はい・・・〉
缶詰の船はまるで重さがないようにユラユラと揺れ、その初めての感覚に少し不安になった。
「ヒチベイさん・・・本当にこれで大丈夫でしょうか?」
〔ワシがいるから大丈夫。こらからワシがフタをくわえて泳いでいく、泳ぐといっても流れに身を任すだけじゃがな、ワシが後ろでカジになって速く行き過ぎないように障害物に当たらないように安全にこの船をコントロールしてやる〕
「・・・」
〈なるほど・・・じかにヒチベイさんに乗るよりも安定しそうだ・・・〉
でも、ボクはのんびりしたヒチベイさんがこの速い流れの中を?と、不安だった。
つづく。
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