帰って来たかえるのへや

その5)12月14日記


(2006.12.14記)その5「何故か、催眠誘導体験。その1」

はるか以前Kaeruがすぴこんで催眠誘導を受けた 日記 をご記憶の方もあると思う。
あの時は「ハイヤーセルフに会う」という目的で
誘導を進めてもらったのだが、実際にはそうした展開にはならなかった。
が、その時わたしがつまづいていたアカネとのつき合いも含め
いろんな人間関係で顕われていた課題に
それが正しいかどうかは別として、予想外の打開案が示された。
あの時は内容を書く気になれなかったが、
今ある程度内容を噛み砕いたところで
ようやくどんなものであったか口にしてみる事ができる。
こんなふうに誘導は進んだ。

まず催眠状態になる前にリラックスすると言う事で
自分がリラックスできる場所にいる事を想像して下さいと言われた。
が、先の日記にも触れたが、自分はもともと
リラックスしようと思って静かにしていても
かえってイライラしてしまう人間で、
動くか眠るか2者択一で、くつろいで休んでいる時がない。
そういう場所を思い浮かべる事も不可能と答えたため、
のっけから定番の誘導手順は壊れた。
が、そう断ってすぐ「あ、そういえば最近にゃんずを腹に載せて
ソファで昼寝するのは結構くつろぎのシチュエーションかも」と
思いついたが、Kaeruがそれを口に出す前に
セラピストは別のアプローチで行こうと方針を変えたようだ。
「あなたがくつろごうとしてもくつろげない時、
どんな邪魔が入るのか」と聞かれた。
Kaeru  「せせら笑い...。その程度働いただけで大層に休む気かと」
therapist「その相手はあなたのどの部分にどんな色形で存在しているのか」
Kaeru  「胸のあたりかな...黒いモヤモヤ」
と無理矢理想像して答えるや否や
そのものは一気にキャラクタライズされて物語は始まった。

わたしを非難し一刻も休ませず追い立てていた相手は
思いがけず強大な「上に立つもの」ではなく、
マンガに書かれた虫歯菌のような痩せて小さな黒い悪魔だった。
その姿にわたしは母を、ある友だちを、またアカネを思い浮かべた。






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