一流の条件!!!



2004年7月26日(月)


■タイトル

一流の条件!!!


■本文

『断言していい。癌は僕の人生に起こった最良のことだ』

こう言ってのけたプロの自転車選手がいる。

その選手が、自転車レースの最高峰ツール・ド・フランスで、前人未到の6連覇を達成した。

アメリカ生まれのランス・アームストロングという選手だ。

自転車レースファンだけでなく、スポーツ好きの方なら、名前は一度は聞いたことはあるのではないだろうか。


数年前、このランス・アームストロングが書いた『ただマイヨ・ジョーヌのためでなく』という本を読んだ。

(マイヨ・ジョーヌとは自転車レースで1位の選手だけが着られる栄光のジャージのこと)

ベストセラーになっていたので、ご存知の方も多いと思う。

アームストロング
(↑楽天ブックスへジャンプ)

彼は、世界一の自転車選手として、これからが栄光の時と言える25歳の時、睾丸の癌になるという悲劇に襲われている。

発見された時には、既に脳と肺にも転移して、生存率20%と言われた。

身を焼かれるような苦しい闘病生活の果てに彼の生殖機能は失われ、鍛え上げられた筋肉は消え去った・・・。


私は、初めて読んだ時、もちろん感動したのだが、2回目に読んだ時の方が余計に感動したような気がする。

何故かと言えば、2回目に読んだ時は、首のヘルニアという変?な病気になって、病院のベットの上だったからだと思う。

その時、改めて感動したのは、癌という不治の病としか思えないものに対して、睾丸を摘出されようが、怯むことなく戦いを挑む姿でした。

もちろん、そうなる前は生きる意味を忘れた彼でしたが、まわりの人たちに助けられ、立ち直っていく。

そして、持ち前の闘志を病気にぶつけるのです。

その後、彼は奇跡のような復活を成し遂げ、1999年の自転車レースの最高峰ツール・ド・フランスで優勝してしまうのです。

これは、以前日記に書いた、カーレーサー太田哲也の大火傷からの復活劇と通ずるものがありますね。

一流の人と言うのは、いかなる困難でも克服する能力?、いや、諦めない力、継続する力を持ち合わせているようです。

もしかしたら、一流と二流・三流の差は、この辺りにあるのかもしれません。

先日書いた『ちょっと頑張ることを続ける』ということは、たとえ、この二人のような一流になれなくても、自分を向上させるには、時間は掛かっても一番の近道のような気がします。


それにしても、癌を克服して、奇跡の復活優勝した1999年から6連覇しているのですから、私なんかが言う『継続は力なり』とは次元が違う、まるで宇宙人のような男ですね(笑)。

世界のトップを6年続けるのですから、怪物としか言いようがありませんが、根本にある「諦めないこと、継続すること」は、自分のレベルに合わせて真似したいものです。


ちなみに、1999年の初優勝の数ヵ月後には、癌発病直後にたった一度だけ与えられたチャンスで精子銀行に預けた精子によって、彼は愛息を授かっています。









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