黄門

黄門

ベルナのしっぽ・ガーランドのなみだ


著者名 郡司ななえ
出版社 角川文庫

 たまたま書店の文庫コーナーに平積みになってて、表紙の黒ラブのイラストに目がいったので「ベルナのしっぽ」買った。隣に同じ著者の表紙はイエローラブのイラストがあったので「ガーランドのなみだ」これも買った。
 泣いた・・・ほんとに泣いた。目の不自由な著者とその夫に赤ちゃんができた時のため、犬嫌いな著者が一念発起して盲導犬を導入し、厳しい訓練を克服し、やがて子供が生まれ、生活をともにする。ぼくは今まで盲導犬は大人しくて、家の中でもじっと耐えて、静かにしてるもんだと思い込んでた。ところが、著者最初の盲導犬ベルナは家の中ではいたずらもするし、けんかもするし、ほんとに家族の一員という感じ。目が見えないということで、犬との関係もぼくらとは比べ物にならないくらい、鋭い感性で描いている。また、目の見えない両親を持つ息子「幹太クン」の成長の記録でもある。幹太くんが学校で、お母さんやベルナのことを発表したのですが、「おかあさんは心の目で育ててくれました・・・」の場面では、ほんとに涙があふれてしまいました。年老いた盲導犬はリタイヤするのが通常だけど、ベルナは14歳で亡くなるまで著者の家で過ごす。死ぬ間際の悲しい情景はとても辛くて、なかなか読み進めませんでした。
 「ガーランドのなみだ」は続編で、ベルナが死んで3ヵ月後に夫に先立たれ、二頭目のガーランドも一年余りで白血病で亡くなってしまう。ほんとにつらい人生を生きている著者だけど、息子とともに前向きで、明るい性格で頑張ってる姿は美しい。
 犬とここまでこころを通わせるということにも感動しました。


点数 80
スリル  ★
泣ける  ★★★★★
ドキドキ ★★


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: