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2020.03.21
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カテゴリ: 作家
あらすじ




写真はyahooより借用
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翌朝、加藤は家にいなかった。飲み屋の彼女と一緒に泊まったのであろうか?礼を言えずに立ち去るには、お世話になり過ぎである。加藤と同居している友人に、よろしく伝えて欲しいとお願いして、出発した。昨夜より、早く長野に帰りたい気持ちが続いている。由樹枝や家に手紙を書こうと思ったが、昨夜は遅くなり書けなかった。もう阿寒湖以来ずっと書いてない。心配しているだろうと思うと気が気でない。

青函連絡船に乗った。急いで筆記用具を取り出し、由樹枝と実家に手紙を書いた。悠介が先に着くのか、手紙が先に着くのか分からないが、書かないではいられなかった。何故、書かなかったのか? 帯広での出来事が影響していた。あの時は、手紙を書く気持ちが全く湧かなかったのである。それほど、強烈で、素晴らしい経験であった。その後も、その出来事を引きずっていたし、前田との旅となり、手紙を書く機会を逸していたのである。

手紙を書き終え、甲板に出た。既に、北海道の島影が小さくなっている。悠介の人生始めての一人旅、しかもヒッチハイク無銭旅行、1ヶ月も良くも廻ったなー、と言う感慨がある。父親は心配して駄目だと言った。自分自身は何とかなると思っていた。そして、まだ家に帰りついてはいないが、北海道の旅、何とかなった。無銭旅行だ。バイトの金が余っている。確かに無銭旅行であった。しかし、その陰には、沢山の人達の親切に甘えたものであった。

全て野宿だったら、どうだったのだろう? と考える。風呂にも入れない。歯を磨くにも、トイレに行くにも苦労したはずだ。そのように考えると、北海道の方々への感謝を忘れてはならないと強く思う。それから、強く大きな印象は、やはり帯広であった。他にもたくさんの印象深い所はあった。毎日、毎日が、忘れ得ない思い出となるであろう。しかし、帯広は強烈過ぎて、何と表現していいか分からない。高校生を卒業した思いである。男性自身も褒められ、自信にもなった。大きい事は良いらしい。この事はべニア工場でも言われたし、彼女たちにも何度も言われた。

北海道の思い出に浸っていたら、青森に着いた。悠介は早く帰りたい気持ちが変わらず強い。東北は、どこも見ないで一直線に帰ろうと、船を降り、すぐにヒッチハイクの準備にかかった。函館の家を朝早く出たので、まだ昼前であった。どこかで食べるより、乗せて貰った車の中で食べようと、いつも通り、パンと牛乳を買った。



鶴岡に着いたが、野宿する気力が薄れている。夏休みなので、高校なら泊めてくれるかも知れないと、鶴岡工業高校へ入って行った。たまたまバレー部が学校で合宿しており、体育館で寝泊まりしていた。悠介は、寝袋を持っているので、体育館の片隅に泊めて欲しいと、顧問の先生に頼んだ。快く、宿泊についてOKが出た。夕食も、全員で食べるが、一緒にどうかと誘われた。有難い事である。

食事の時、先生の隣に座り、さらに、悠介の廻りには、生徒が座った。皆さん、北海道の無銭旅行について関心があり、色々と聞かれた。生徒さん達には、羨ましがられた。クラブ活動をしていると、そんな自由な時間がとれないと言う事である。しかし、悠介からすれば、彼らには、全国大会出場とか、そんな夢があり、その夢に向かって頑張っているので、それはそれで、充実しているのではないか、と思っている。その旨、話すと、2つは同時に出来ないなー、と言う感想であった。

悠介の高校生活は、クラブ活動もしていないし、勉強だけだった。一時期、由樹枝とバドミントンをした。運動はそんなもので、後は授業中の体育だけだった。クラブ活動を行った方が良かったか、自分に問うて見たが、別に後悔はしていないとの答えである。由樹枝との交際が、高校生活を充実させたからであろう。あまり何かをしようとしない悠介が、北海道無銭旅行に出たのは、珍しい事であった。

翌日の朝食も、ご馳走になって、鶴岡工業高校を出発した。一路、長野を目指して、ヒッチハイクである。長野市へ直接行く車は見つからず、乗り換えしながらであったが、夕方には、叔母の家に戻った。そして、すぐに、由樹枝に連絡した。手紙も来ないし、どうしていたのか、と文句めいた事を言われたが、すぐに会いたいと言う事で、学校の近くの、焼きそば屋で会うことになった。

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最終更新日  2020.03.21 11:29:28
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Re:チェンマイに佇む男達 寺本悠介の場合 第55回  ~(03/21)  
ご隠居 さん
北海道旅行終わりましたね。ご苦労様でした。細かい処の描写がお見事でした。青函連絡船、私も乗った想い出があります。今は飛行機か新幹線ですね。時代の経過を感じます。 (2020.03.21 12:37:31)

Re[1]:チェンマイに佇む男達 寺本悠介の場合 第55回  ~(03/21)  
ご隠居さんへ

長かったですが、北海道一周終わりました。
途中、飛ばそうかとも思いもしましたが、せっかくなので、一周に
した次第です。

この旅も、悠介の人生に影響するはずです。
これから、本来のストーリーに戻る事になります。

(2020.03.21 18:12:41)

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