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おはようございます、紙太材木店の田原です。日々目まぐるしく変わる天気に翻弄されている建築業界、スマホのポイント天気予報もあまり当てにできませんが今日は雨ですね。今週頭は古い民家の架構構造調査(骨組み)昭和3年に建てられた商家ですから今から90年ほど前になります。小屋裏に上がると棟札がありますからそれが分かります。もちろん建てた大工さんの名前も分かっていて西垣捨吉さん上の写真の左下に名前があります。裏書には地鎮祭と上棟式の日にちと引っ越した日まで書いてあります。これを見ると上棟から引っ越しまで4か月しかありません。土壁の乾燥期間としては短いですし梅雨にも重なってます。商家ですから商売優先で一日も早く開店したかったのかもしれませんね。それに当時の家はあまり壁がなく部屋と部屋は襖や障子で仕切られている程度建物の両サイドにあたる東西に壁があるぐらいです。この西垣捨吉大工さんこちらの別の棟札にも名前があります。拡大してみると大工さんの名前が3人その中の一人として名前が出ていますが最初に名前が書かれていませんからどうやら棟梁としてではないようです。一番上の写真では大工職の名前としては西垣さんの名前が一人で出ていますから棟梁と推測されます。これは恐らく建物を建てた時期によるもので3人のうちの一人として出ていた建物は大正7年に上棟してますが一人で名前の出ていたものは昭和3年上棟つまりこの二つの棟札の間には、10年の歳月が流れていることになります。大正時代に建てた建物の時はまだ若く、年季明けして間もなくですが昭和になってからは一人前の大工になって棟梁として建てたということが分かります。実はこの棟札の建物二つとも紙太材木店が建てています。西垣さんが若いときに建てた建物は15年ほど前に再生、今では紙太材木店のショールームになっています。今回は西垣さんが棟梁として建てた建物を再生することになります。90年ほど前に建てられた家で基礎は玉石基礎壁はほとんどなく建具で仕切られた部屋耐震診断の数値は0.3以下このような家でも現代の様々な基準に適合させ十分再生することができます。古い家にお住みの方は頭から無理と思い込んでいるケースが多くありますが壊してしまえばそれまでです。古さの中にこそ価値があるという考えもあります。多くの人の気持ちを惹きつけるのは新興の住宅団地ではなく古い町並みや古民家であることを考えると古い家を壊して新築の住宅を建てることが全てではありません。
2018年06月29日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。岐阜らしい家、あるいは岐阜らしい建築とは?岐阜と言っても飛騨地方と美濃地方では明らかに異なります。雪国の高山や白川郷に代表される飛騨地方の家は独特の形をしてますが美濃地方ではそこまでの特色はありません。しかしどこかに共通のところがあるように思います。高山の古い町並みは軒が低く揃ってますがこれは街並みをそろえるという不文律があったからです。一階の軒や庇は浅い出で、二階の軒は深く出ています。屋根の勾配は緩く、雪が通りに落ちない工夫もされていてそれが古い町並みの通りに統一感を出していて見ていても気持ちのいいものです。もちろん幕府による建物の高さ制限の影響もありますが雪国の生活に適した外観や構造になっています。街並みがそうだと近郊の古い農家の家も屋根や軒は共通しています。下呂市の叔母の家 水田に水が張られ田植えをした後その水面に写る家も美しい美濃地方となると雪に対する備えはありませんが美濃市のうだつのある街並みはやはり軒の高さが揃ってますし二階の軒高は随分低く抑えてあります。飛騨地方と美濃地方の家で共通しているのは緩い屋根勾配、2階の軒の高さを低くしていること同時に2階の軒を深くしていることでしょうか。それらをどのように現代の家に引継ぐか新たな岐阜の家と言えるような普遍的なデザインはなかなか手強いですね。
2018年06月27日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。梅雨なのに昨日も今日も快晴で助かりますが降るなら降るでさっさと降り終わって梅雨明けしてもらいたいというのが本音です。昨日は叔父の法事で高山車で行けば2.5時間ですが、特急ひだで1時間45分いつもは車なので車窓からの景色が新鮮です。古い町並みは相変わらず観光客であふれてますが通りを一本外れると観光客は誰もいません。観光ガイドをしている従姉によるとひところの中国人の鉄瓶買い占めが終わって6月は観光客が一番少ない時期とか天気さえ良ければ高山に行くには最高のシーズンかもしれません。古い町並みで一番目障りなNTTの建物ですが昨年電波塔が撤去されたので空の視界も広くなりました。通りを歩いているとオスモ&エーデルのO君とばったり、家族連れで観光に来ていたようで偶然のこととは言えこちらも驚きました。上の写真は簀戸(すど)、葦戸(よしど)とも言いますが、地方によってどちらになるか言い方が異なるようです。古い日本家屋では夏になると障子をこの簀戸に入れ替えます。一般的には衣替えと同じく6月初め高山では寒いので6月の中頃とか家中の襖や障子が夏になるとこの簀戸に変わるのですから建具を保管する場所も必要です。現在の新築住宅では考えられませんが夏を涼しく過ごすための日本人の感性がそのような文化を生んだのでしょう。新築住宅でも建具を季節で入れ替えるのはムリでも何とか工夫をして取り入れたいものです。さて、上の簀戸、商売柄多くの葦戸を見ますし自宅にもあるのですがこの簀戸ほど繊細で美しいものは見たことがありません。一般的に簀戸は萱や葦で作るのですがこの簀戸は竹をとても細く割いてあってその太さは1mm~1.3mmほど一本一本を糸でつなぎますから隙間は糸の太さしかありません。イメージは一般的な網戸の縦糸がない状態とでも言ったらお分かりいただけるでしょうか。少し粗いですが画像を拡大してみるとこのようになっています。竹の節になるところも揃えてあってそれもまたデザインになってます。骨組みは杉の赤身で全て柾目外側から黒竹(クロチク)で押さえてあります。これほど細かいものなら蚊や虫もすり抜けて中に入ってきません。現代の家づくりにおいて建具を季節によって交換などということはできません。断熱や気密もとても大切なのですが何とか工夫してこのような文化や思想を現代の家づくりに取り入れたいものです。
2018年06月25日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。先週の予報では今週はずっと雨のようでしたが今日は快晴日中の気温も岐阜は32度とか空気も乾燥していて気持ちのいい日になりそうです。さて、上の円筒形の筒のようなものは住宅に設置する24時間換気のフィルターですが一般の方がフィルターと聞いて思い浮かべるイメージはエアコンのフィルターでしょうか。エアコンのフィルターに比べると随分変な形をしていますがこれには理由があります。エアコンのフィルターの場合一日に8~12時間使用で2週間に一度の掃除が目安とされてますが鉦や太鼓で探してもなかなかそのようにしている人にはお会いできません。24時間使用となると最低でも週に一度出来れば3.4日に一度が目安です。エアコンのフィルター面積は20cmx65cmで0.13m2くらいで1分間に10m3程度の空気を送風します。1時間で600m3の空気です。24時間換気の場合2時間で家中の空気を入れ替える量ですから35坪程度の家で1時間におおよそ140m3フィルターを通過する空気の量はエアコンの25%程度ですが使用時間はエアコンの2倍から3倍の24時間フィルター面積は第一種換気装置の場合エアコンよりもう少し広い程度でしょうか。エアコンは室内の空気を吸い込む時にフィルターでチリや埃をろ過しますが第一種の熱交換換気装置の場合も室内の排気される空気をろ過して換気装置の中に送り込みます。同時に外気もろ過した空気が換気装置の中に入り熱交換する仕組みです。これは熱交換素子に埃やチリが付着する事を防ぐためです。家の中の空気がとても汚れていることはエアコンのフィルターをご覧になればお分かりいただけると思います。このように住宅の換気装置のフィルターはエアコン以上にメンテナンス意識を向ける必要がありますが多くの換気装置メーカーはフィルターのメンテナンスは住まい手の責任としています。エアコンのフィルターでもなかなか手が出ないのを知ってるのに・・・とは言いながら換気装置は住宅の必須アイテム住まい手のフィルターのメンテナンスの負担を減らす簡単な方法はフィルター面積を大きくすればいいということになります。最近はPM2.5対応がマスクでも換気装置でもお約束ですが目が細かければ細かいほど詰まり易いのは誰でもわかること面積が広ければお手入れの頻度も減らすことができます。ということで上の写真は紙太材木店でつかっている換気装置のフィルターでその面積は8m2一般的な換気装置が0.1~0.2m2ですからその広さが分かります。換気装置メーカーのHPなどにはフィルターの交換やメンテナンスにつて簡単な解説しか出ていませんし、あたかもエアコンのフィルターより簡単にメンテナンスできる説明もありますが日本輸入換気システム連盟のコラムには換気システムの変遷やあり方、課題が正しく出ていますし、北海道科学大学の福島先生のコラムもとても参考になりますから換気にご興味のある方はご覧になってください。
2018年06月22日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。今日から1週間ほどは雨模様梅雨とはいえ悩ましい季節です。特にこの時期の工事は天候に左右されることが多くあって基礎工事や外回りの工事など雨が降れば工程の変更を余儀なくされます。家の中の工事でも住みながらのリフォーム工事などでは材料の切断や加工に電動器具の丸のこなどを使いますからほこりが極力出ないように外の庭などで加工するケースが多くありますが雨では外で加工というわけにもいきません。屋根付きのカーポートがあればその下で加工となりますが家に入るまでに距離があれば運んでいる途中に濡れてしまいます。住みながらの工事となると住まい手の方にもストレスがかかりますから工事はなるべく早く完了させてあげたいもの。現場ではブルーシートで仮設のテントを作ったりでいろいろ工夫が求められます。さて、先日自立環境型住宅設計へのガイドライン(改修版)の講習会がありました。今回の講習のポイントは区画熱損失係数Q☆(きゅーすたー)簡単に言うと家全体ではなく部分的な断熱改修をするときの熱損失係数のことお子さん達が独立して夫婦二人で住むには大きすぎる家生活動線はLDKと水回りと寝室2階の寝室を1階に持ってこれば廊下や玄関を除いて以前の半分程度の面積で暮らせます。となれば以前から気になっていた暑さ寒さも自分たちが利用する範囲だけ断熱改修すれば費用も抑えられて快適に暮らせます。この断熱改修の場合外壁側だけでなく廊下との間の壁や天井にも断熱材を入れることになります。というのも計算すると分かるのですが同じ家の中でも断熱室と非断熱室の境目の壁や天井からの熱の移動がとても大きいんですね。LDKで窓だけ二重にしたり、外壁だけ断熱材を入れ替えても断熱してない廊下や玄関の境の壁には断熱材が入っていませんから大量に熱が逃げていくことになります。その熱損失を計算して出てくるのがQ☆(きゅーすたー)各地で増えている断熱改修に対するガイドラインになる講習で実務者にはとても有益なものです。最初の写真は断熱・気密のリフォームの考えや実例が出ている本でリフォームをお考えの一般の方向けの本です。(もちろん実務者も勉強になりますが)少し専門的なところもありますが写真付きで分かり易く解説してありますし建築の専門家ではない女性が著者の一人に入っていますから従来の同様な本より楽しんで読むことができます。
2018年06月20日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。上の写真は壁に断熱材を入れてその上にボードを張ってる図です。建築中の現場ではよく目にする光景ですが一点、違うところがあります。通常はこれは室内で見られる光景ですがこの断熱材を入れているのは壁の外の室外なんだ、よく聞く外断熱(最近はあまり聞かない?)と早合点しないでください。もちろん壁の内側、部屋の中にも断熱材を入れます。このように壁の中にも入れて壁の外側にも断熱材を入れることを付加断熱(ふかだんねつ)と言います。壁の断熱材の厚みは22.5cmになります(天井は30cm)このように書くとそれは夏に毛皮のコートを着ているようなものでとても住めたものではありません。冷房代がとてつもなくかかる家になります。そんなに厚い断熱材は必要ありません、それより通風、風通しをよくして過ごせる家の方が自然で暮らし易いですよ。という方がまだまだ多くいます。ということで夏に実際、体感していただきましょう。という企画です。冷房負荷(れいぼうふか)、という専門的な言葉がありますがこれは簡単に言うと冷房に必要なエネルギーがどれだけかを表すもので更に簡単に言うとひと夏の冷房代はいくらか?ということでその住まいの性能(断熱性やサッシの性能、気密性など)によって計算できますから結果は分かっているのですが感覚的には夏場の毛皮コート・・・西方先生は厚い断熱材に覆われた家を夏は洞窟のような涼しさ、と例えています。断熱材が大切なのはわかるけどホントかな?と確認されたい方はお越しください。花池の家 断熱、気密見学会開催日時 7月8日(日)予約受付帯(10:00~15:00)(close 16:00)完全予約制です・見学のお申込み要領・1.HPのイベント予約の「7月のカレンダー」からお申込み下さい。2.希望の見学時間帯にチェックをいれ、必要事項をご記入してください。3.お申込みのお客様には改めて現地へのアクセスを案内いたします。
2018年06月18日
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室内の物干し 粟野東の家おはようございます、紙太材木店の田原です。二日ほど梅雨の合間の晴れの日でしたがとても気持ちのいい日でした。今日は曇りでその後雨のようですが今日は室内の除湿について。除湿を意識するとき除湿機もありますがほとんどの方はエアコンで除湿されます。その手法は二つあって弱冷房で除湿するケースと再熱除湿で除湿する方法です。エアコンのスイッチで二つの除湿方法を切り替えができるものと、そもそも再熱除湿なんて機能のついていないものもあります。二つの大きな違いは冷媒を使って空気を冷やして除湿するまでは同じですが、再熱除湿はその言葉通りもう一回冷えてしまった空気を温めなおす機能が付いています。ですから再熱除湿は余分に電気代がかかります。なぜこんな機能ができたかというと除湿にしたら寒くなるなんておかしい、という消費者の意見にメーカーが耳を傾けたからです。少し前までは除湿にすれば冷房より電気代が安く済むという認識が多くの方にあったので少しぐらいの暑さの時は除湿にする方が多くいたからです。メーカーのHPなどには除湿について、気温が高くて湿度も高いときは弱冷房気温が低くて湿度が高いときには再熱除湿ダイキンのHPにこんな表があります。一番効きが良いのは冷房にしてしまうことですが室温も下がります。弱冷房というのはエアコンのリモコンにそういう表示があるものもありますが、ドライとかという表示でもあります。(取説をご覧ください)弱冷房もドライも単に冷房の温度設定を少し高めにすることを言います。注意が必要なのは機種によっては除湿機能が最初から再熱除湿になっているものがあります。つまりリモコン表示は除湿とかドライとしか表示されてなくて、住まい手の意識として電気代を節約するつもりでドライにしていたら、実はそれは再熱除湿で電気代が一番かかっていたなんてことも。暑さ寒さは人によって感じ方が違いますがメーカーは再熱除湿機能を気温は少し低めだけど湿度が高いときに使い気温が高めの時は弱冷房と使い分ければいいと言います。梅雨時のようなまだそれほど気温は高くないが湿度は高い時に使えばと言ってるのですが、それはメーカーサイドの論理。天邪鬼な私は再熱除湿機能は本当に必要かなんて思ってしまいます。つまり、再熱除湿なんてガラパゴス化した機能では?と思ってしまうわけです。本当に大勢の方がこの再熱除湿機能を理解して使っているのか?とても便利でこの時期の必需品?メーカーの都合で出しているだけ?もちろんこの機能を重宝して使っている方もいると思いますが、肌寒くて湿度が高いから不快で湿度だけ下げたいと感じる人がどれだけいるか?考えられるケースは梅雨時の洗濯物の室内干しをする場合。肌寒いほどであれば暖房にしたほうが、相対湿度も下がりますし乾きもいいと思うのですが、梅雨時の洗濯物は皆さん悩みどころだと思います。肌感覚の気温や湿度、電気代や洗濯物の乾き具合。人それぞれ捉え方は違いますが、エアコンはいろんな機能がついてますから自分でいろいろ試して見ると意外な発見があるかもしれません。梅雨時、自分は1階のLDKにいて2階で室内干しをしてエアコンで暖房している方もいますから、工夫の余地はいろいろあります。
2018年06月15日
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いつも行列のできている岐阜のいきなりステーキこんばんは紙太材木店の田原です。今朝は5時過ぎに自宅を出たので更新が間に合わずこんな時間になりましたm(__)mこのブログでも時々紹介しているHeat20「2020年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会」委員長は建築研究所の理事長だった坂本雄三先生民間の委員会ですが建築研究所という日本のあらゆる建築物の技術基準を決めている国の機関の理事長だった坂本先生が委員長でそれに連なる委員の顔ぶれを見ればこれが単なる一民間の委員会でないことが分かります。ある意味国の機関ということになるとそこでの発言は非常に大きなものになりますし業界や圧力団体、既得権を持った組織や政治家も意識しなければなりませんが民間ということであればかなりオープンに発言できます。国の方針にしても国の機関が言うには様々な制約がありますが将来、国の方針はこんなほうにもって行きたいから先にお知らせしますね、的な団体と見ていいんじゃないでしょうか。そのHeat20の平成29年度の報告会が5月10日にありました。その中で近畿大学の岩前先生が鹿児島で建てられたグレード住宅を訪問してヒアリングした結果をまとめられています。住まい手の感想や以前住んでいた家との違い光熱費の違いなどが分かり易く出ています。ハウスメーカーや工務店が(私も含めて)手前味噌で言ってるわけではありませんからこれから住まいをご検討の方には参考になります。もう一つ、北総建の鈴木大隆先生が「Heat20はこれから何をめざすのか」の中でグレード3について言及されています。昨年あたりから現行のグレード1、グレード2に加えてグレード3が出るという噂がありましたが(昨年の報告会の、Heat20からのメッセージがWEB上では?に置き換えられているため憶測を生んだ)その内容は1.更に新たなグレード(例えばG3)は必要か? 混乱防止のため、今はG1、G2とすべき ↓↑より高みを目指すため、ぜひ設定すべき →タイミングはいつか1.高性能住宅においてUa値は適切か 躯体と開口部はそれぞれ示すべき1.目標性能水準は断熱性能だけでいいか 夏対応・・ηAcはこのままでいいか 気密化の目標値は不要か上記については 現在検討中で2018年度末までに提示とのことさてさて、日本の住宅性能の向上はまだ留まるところを知らないようで今年度末には上記の項目についての対応が発表されるようです。美濃地方にお住いの方のHeat20のG2はUa値0.34で平成25年基準の北海道0.46より上です。(愛知県のG2は0.46で北海道と同じ)G3となると恐らくそれはドイツのパッシブハウス基準を意識したものになるでしょう。住まいの性能基準耐震性もそうでしたが断熱性も年々着実に上がっていきます。加えてようやく気密性能も復活の兆しが出てきました。大手のHMの反対で潰されたものの、時代の流れには逆らえなくなったと考えていいでしょう。どんな家を建てるか少し先の変化まで見ておく必要があります。
2018年06月13日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。先週、生まれて初めて自分の家の大屋根に上りました。建築屋なのに自分の家の屋根に上ったことがない?不思議に思われるかもしれませんね、他人の家の屋根には数知れず上っているのに、自分の家の大屋根に上ったことがなかったのです。もちろん、下屋と呼ばれる一階部分の屋根には子供のころから上ってました。大屋根の瓦が割れているのに気付いたのが数か月前棟の辺りも瓦が1枚分低くなってるところもあって気にはなってました。紺屋の白袴ではありませんが自分ちは後回し?ではなくなんとなく面倒・・というのが本音(-_-;)しかし梅雨入りしてしまいましたからこれ以上ほっとくわけにもいかずというわけで、屋根屋さんが来た機会に自分も登ってみることにしたわけです。瓦職人(川辺町在住)が来て2段梯子をかけて颯爽と大屋根に上っていきます。しかし、屋根の上に上がろうとしません、梯子の先でしばし沈思黙考「すいません、下ります、勾配が急すぎるので地下足袋に履き替えます」瓦屋さん、運動靴だったのですがそれではダメなようです。地下足袋に履き替えた職人さんのあとに続いて運動靴に履き替えた私が上ります。(地下足袋がありません)何度も他人の家の屋根に上っている私も梯子を上って大屋根に着いてみて躊躇しました。屋根の勾配がかな~り急なんですね。思っていたよりも相当・・古い瓦なので土葺きですから瓦は団子状の土の上に置いてあるだけ今の瓦のようにひっかけて釘で固定してあるわけではありません。・・・・・まぁ、職人さんが先に行ったから大丈夫だろうと恐る恐る瓦の上に上りました。専門的な勾配で言うと6寸勾配以上という感覚です。6寸勾配というのは1m水平に移動すると60cm下がるという勾配です。カメラ片手に私も上っていきます。棟の手前に明り取りの天窓がありますが下から見るとこうなります。棟瓦が数枚落ちて、棟を固めている土がむき出しになってます。ほかっておくとこの土が流れ出し棟が崩れていきます。それに棟の瓦のズレも気になります。その他に瓦の割れが数枚あり差し替えをします。2階建ての家が小さく見えますがこれで私が生まれてから一度も大屋根に上ったことがない理由がお分かりかと思います。この家の屋根に上れればお寺の本堂でない限り大概の家の屋根は上れます。台風も近づいてきてますから数年に一度は屋根の点検をしてもらうといいです。ご自分で点検となると怖い思いをしますし、年配の方にはちょっと無理があります。早めの点検が家を長持ちさせる秘訣です。ドイツでは住宅のメンテナンス費用として毎年、1m2あたり16000円程度積み立てておくのが常識と聞きます。100m2の家なら年間16万円、10年で160万円一度建てれば何もしなくていい家はありません。設備は必ず老朽化しますし壊れます。建物本体もずっと何もしなくていい家はありませんが日本の方はあまりそのことを意識していません。ハウスメーカーや工務店が何でも無償でしてくれると思ったら大間違いです。住まいのお手入れが住宅を長持ちさせますし、美しく保てます。そのためには費用が掛かりますから住まいのお手入れの積み立ては常に意識しておく必要があります。
2018年06月11日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。東海地方も先日梅雨入りしましたから毎日それなりの空模様で今日も3時過ぎには雨になるとか何とか一日持ってもらいたいものです。さて、前回外壁に張った杉板のについて書きましたが昨日はちょうど可児の家の2年点検にお邪魔しました。外壁は下半分の1階がモルタルにジョリパット塗り、2階は杉板でウッドロングエコを塗っていて上の写真は2年前のお引渡し直後のもの。こちらが昨日写した写真南面の杉板の色の経年変化を見ると影の影響もありますが下のほうが薄くて、軒に近い上のほうが濃い色のように見えます。もう少し拡大してみましょう。やはり、軒の影の影響だけでなく下のほうが薄く、上のほうが濃い色が残ってます。雨がかりの水でウッドロングが流されたあるいは希釈されたと思われます。屋根の裏側になる軒裏をご覧いただくと何も塗っていない状態が確認できますがこの軒裏が壁と同じような色になるには相当な時間がかかります。ウッドロングエコ、あるいはエコウッドトリートメントは経年変化の時間を短縮した塗料と考えてもよさそうです。前回ご紹介した西方設計の写真でわかるようにこれから徐々に自然に変化していき10年を過ぎる頃にはある種の時を経た風合いを持った外観に変わります。自分が年を取って変わっていくように家も変化していきますがどんな具合に変わっていくのかは人も家もとても大切です。お化粧をすれば誰でも家でも綺麗になりますがにじみ出てくる美しさというものはお化粧ではでません。紙太材木店はそんな風合いを持った家を建てたいと思ってます。上の写真日射遮蔽を兼ねたガラリ戸も動きの確認をしたので閉めた状態ですがこちらもいい具合に色づいてました。こちらは室内ドア完成直後2年後
2018年06月08日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。現在工事中の花池の家は一宮市ですが同じ一宮市に春明の家(見返り美人の家)もあります。100年ほど前に建てられた茅葺屋根の家を再生したもので既にお引渡しから2年ほど経っています。再生前再生前着手前はご覧の通りの家で一宮市のような市街でこのような家が残っていたのが不思議な感じがしました。今回はこの北側の下見板張りの板に着いた黒カビについての話です。壁の上部は漆喰下部に白木の杉板を張ってます。杉板張りのもともとの目的は雨の吹き込みや跳ね上がりから漆喰を守るためので目的は十分果たしているのですがカビが生えれば何と言って見栄えが悪いということになります。まだ2年ほどですから経年変化の真っ最中で一番見栄えが良くない時期となります。この建物の向かいには古い公民館があってその壁も杉板張りでこんな具合になっています。拡大してみるとここまで経年変化しているとカビが生えていても気になりませんし生えていること自体気づく人はほとんどいません。さて、木部のカビ対策としては大きく分けて3つあります。・カビ取り剤でカビを取る・キシラデコールのような塗料で黒く塗る・そのまま何もせず経年変化させるどの手法も人によって感じ方が違いますが一長一短があります。カビ取り剤を使えばカビは取れますが、経年変化して飴色になっている木の色まで取ってしまいます。木材が何年たっても同じ白木の色というのは不自然なのですがカビよりはマシと考える方もいます。キシラデコールのような塗料で塗るというのも一つの案です。経年変化した後の濃い茶色、あるいは黒く塗ってしまえばそれはそれで見栄えもいいのですが5.6年毎に塗り替える必要があります。紙太材木店のSRの壁も杉の下見板張りで5年毎に塗り替えています。(結構面倒・・)何もせず経年変化に任せるというのが一番手間がかかりません。写真などでご覧になる日本の古い民家の外壁の杉板はどれもそうです。どのようにするかは住まい手の判断ということになりますが最近はエコウッドトリートメントやウッドロングエコのように(商品名が違うだけで成分は同じものと思われます)経年変化を先取りした商品もあります。これだとカビが生えても気づく人はいませんし塗り替えもする必要はありません。それに板を貼る前に住まい手の方が自分で塗ることもできます。現在工事中の花池の家では先週、ご夫婦に杉板を塗っていただきました。こちらに西方設計が14年前に塗った建物のサンプルが出ていますので経年変化を楽しみたい方は参考になさって下さい。建物の外壁は紫外線の影響を受けますから必ず変化します。サイディングでもガルバでも杉板でも同じですがイニシャルコストとランニングコストの両方が小さいのは昔からある杉板でしょうか。
2018年06月06日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。快晴で気持ちのいい朝です。田舎では玄関や家の戸は日中開けたままというところが多くあります。かく言う紙太材木店も日中戸は開けたままなのでこの時期にはツバメが事務所の中に巣を作ります。外では蛇やカラスに雛が狙われますが事務所の中ならその確率は低くなるからです。朝は、はやく戸を開けろと事務所の中を煩く飛び回りますからこの時期は5時起き夕方薄暗くなるころ2羽とも戻ってきますからそれから戸を閉めます。家の中のツバメは日中はずっとおしゃべりをしていて煩いほどと頭の上に巣がある経理が言っていました。さて、週末は花池の家の上棟打合せ主に電気関係のスイッチやコンセント、照明器具の取付位置の最終確認を現地で行います。これまでは図面上だけの打合せですから住まい手の方には図面に記入された記号だけでははっきり言ってそれほど理解できていないのが実情実際の動線を確認しながらすべての部屋をチェックしていくと図面上だけでは見えていない部分が明らかになっていきます。造作家具やキッチン、ダイニングテーブル、TV、ベッドなど様々なものが室内に入ります。それらとの距離感や高さも意識する必要がありますからそれなりに打合せ時間がかかりますが注文住宅ならではの楽しい時間を過ごすことができます。一方、外では付加断熱工事の真っ最中壁の中の断熱材だけでは断熱性は壁の厚さに制限されてしまいます。10.5cmの柱の壁であればいくら入れても10.5cmしか入りません。12cmならそれまでということになります。この花池の家は12cmの柱の壁の外に更に10cmの断熱材を入れますから合計で壁の断熱材の厚さは22cmになります。驚かれるかもしれませんが紙太材木店の家の8割りはこの付加断熱をしています。最近はウレタン系の断熱材を壁の中に吹き付ける手法が流行りですが高性能な家を作る工務店や設計事務所はほとんど使いません。壁の熱貫流率という数字を計算すると自分たちが必要と考える断熱性がそれでは得られないからです。これから数十年住む家です。35歳で家を建てれば90歳近くまでの50年以上住むことになります。住まいの省エネの大きな流れは変えようがありません。太陽光パネルを載せれば当面電気代は安くなりますが10年の買取期間が終われば自家消費がメインになります。その自家消費を少なくしてくれるのが家本来の性能です。一度入れた断熱材を交換するには相当な費用がかかりますから限られた予算をどこに使うかじっくり考える必要があります。
2018年06月04日
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小梅 打合せ中のお客様からのいただきました、週末はこれで梅酒つくり!おはようございます、紙太材木店の田原です。雨天の後の快晴気持ちのいい朝ですが気温も低く肌寒い感じがします、それに少し前まで霧が出ていました。さて、高い気密性(高気密)や換気について書きます。オイルショックを契機に省エネな住宅の必要性を感じたカナダ政府が国家プロジェクトとしてR2000住宅を開発しました。1980年代のことです。日本にもその手法が伝わり大手のHMや地場の工務店がこぞって参加しましたが求められる性能が高く、大手HMは全て撤退このR2000住宅が今で言う省エネ住宅の始まりです。R2000住宅では気密の必要性を次のように挙げています。・冬季の壁内結露をはじめとする結露防止・計画的な換気を行うことによりエネルギーの無駄を省き家の中の温度差を無くす。(気密が取れていないと計画的な換気ができない)これは家の隙間を境に気圧差があると単に穴が開いている事による空気の移動量ではなくその何十倍もの空気が出入りすることになることを指します。日本の平均的な風速は4m~6mですから隙間があれば常に家の内外で気圧差があることになります。温めた空気(あるいは涼しくした)が気圧差のある隙間から大量に漏れ出すことにより家の中の温度差、エネルギーの過剰消費を引き起こします。今回、気密のことについて書こうと思ったのは日本では気密について一部に誤解があるように感じたからです。先般ある雑誌に次の様に書かれていました。「シックハウス症候群」。高気密高断熱の住宅がもてはやされて間もなく、こんな言葉が出始めました。24時間換気が義務付けられた理由は気密性の高い住宅でシックハウス症候群が起こったからというものです。確かにそうなのですがこの言葉のニュアンスでは高気密の家でシックハウス症候群が起こると誤解される方あるいは高気密=シックハウスとだけ頭の中に残る可能性があります。しかも 気密=シックハウス=化学物質と結びつき高気密にしたからシックハウスが起こるんだと。換気の主な目的は家の中で発生したハウスダスト、CO2、湿気、臭いなどの有害物質を排出し新鮮な空気を入れることです。もちろんそこに化学物質もはいります。その換気がなされていない家でシックハウス症候群が起こったわけで、今では建材に含まれる化学物質は規制されていますから換気の目的はどちらかと言えばハウスダスト、CO2、湿気、臭いなどの排出に移っています。エネルギーの無駄をなくし、健康的な生活をおくるためには換気が大切であり、それを計画的に行うには気密もとても大切な性能です。もちろん、人の生活スタイルは様々ですから冬は薪ストーブで十分だから隙間なんて平気、家なんて風通しが一番という生活もありです。
2018年06月01日
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