全11件 (11件中 1-11件目)
1

おはようございます、紙太材木店の田原です。一昨日夜から昨日のお昼まで雪のぱらつく美濃地方。今日も午後から雪の予報で、まだまだ寒さが続きます。昨日は久しぶりの蜜汁叉焼。付けタレは最近手抜きして李錦記の蜜汁醤に玫塊露酒、紹興酒、八角、おろしにんにくとおろした玉ねぎを少量加えて、一晩漬けておく程度ですが美味しく出来上がりました。作り方は以前のブログに書いたこちら春餅(チュンピン)で白髪ねぎときゅうりを一緒に巻いて食べると美味です。さて、MOKスクール。このブログでも何度も取り上げていますがようやく再開、開校します。コロナの影響で3年ほど休講してましたが、5月から12月までの全六回、フィールドツアーもあります。HP上ではまだ発表されていませんがおいおい発表があると思いますので、参加を検討される方は今から準備をしましょう。実務者だけでなく、一般の方の参加も問題ありません。実はそういう方も参加されています。サラリーマンで木や家に興味のある方、あるいは数年後に家を建てることを検討されている方など…しかも初年度の受講料は7万円ですが、次年度以降はOB生になりますから同様の講義が1.8万円と格安で受けられます。開催日は土曜日の午後と決まっていますから、お勤めの方でも可能な日程です。過去の講師陣をご覧になればわかりますがその道の超一流の方ばかり。数年後の新築のために、木造住宅の勉強をされるならこれほどうってつけの勉強方法はありません。ツイッターなどSNSで交わされる意見はある意味匿名の情報ですから、フェイクの可能性や為にする情報かもしれません。現在では様々な情報が溢れかえっています。大事なのは「誰が言ったか」「何所からの情報か」その情報の出所は誰からなのか?どこなのか?と言うことです。講義終了後は懇親会もあって、講師の方やそれ以外の参加されてる実務者の方と意見を交換もできます。MOKスクール大阪は木造建築、木造住宅の設計、耐震、断熱、省エネ、木材、環境等について勉強するスクールです。興味のある方は実務者、一般を問いません。どんな家を建てるのもあなたの自由ですが、ババを引かないためには勉強する以外ありません。
2023年01月30日
コメント(0)

おはようございます、紙太材木店の田原です。今朝はうっすらと雪化粧している美濃地方。日中も雪の予報で、気温もそれほど上がらないようです。ここ数日は昼間でも3度前後の気温。寒い日が続きますが、ツイッターの投稿では明暗が分かれています。日差しがあればほとんど無暖房の家もあれば、後悔先に立たずの寒い家も…生涯に支払う冷暖房費がどれだけの差になるか他人事ながら心配になります。先日、建築仲間から年間CO2簡易排出量計算シートなるものをもらいました。2050年にはカーボンニュートラル社会です。途中の2030年にはどれだけCO2を出していいか、削減目標も既にあります。自動車は運輸部門として除外すると、家庭部門では540kg以下が目標。計算してみると現在の私は2800kgほど。あと8年で80%削減する必要がありますが、実のところ現在の住まいでは手だてが限られる・・・灯油のボイラーをエコキュートにして太陽光パネルを設置暖房は薪ストーブ?残るは断熱改修手っ取り早い内窓設置がもっともCPが良い。多くの皆さんも実際に計算してみると、今の生活から8割削減となると手だては限られますが、世の中はそちらの方向に向かってます。東京がパネル設置を義務化するのを皮切りに、川崎市等の自治体も同様の動きを見せてます。さて、国はどうするかと言うとアメとムチCO2削減のため何かする人には補助金を出す削減に協力しない人からは税金を取るでしょうか。税金を取るというと語弊がありますが、別の言葉でいうと削減に何もしない人には税金がそのまま残るでしょうか。エネルギー価格が毎年上昇していくことや近い未来に求められる、あるいは必要とされる住宅の性能を考えると新築を建てるとは、簡単には言えない時代になりました。先ずは土地を購入しなくても済む自宅の耐震、断熱改修でしょうか。
2023年01月27日
コメント(0)

積雪はなく、枕木にうっすらと雪がおはようございます、紙太材木店の田原です。今朝は日本中が冷えてますね。昨日の天気予報では、お隣の美濃加茂市の最低気温がマイナス7度と出ていたようで家人が寒くなるから大変と言ってましたが、今朝はマイナス4度の川辺町それほど寒さは感じません。さて、飯塚さん設計の津市のパッシブハウス(取得予定)PHJと新住協で二日間の見学会でした。実はPHJは有料、新住協は無料。その差は場所を移して見学会の後に、飯塚さんとパッシブ設計を担当した鎌倉さんの解説の有無でしょうか。もちろん、どちらも飯塚さんは会場に張り付いて設計の趣旨や皆の質問に答えていましたからそれほど大きな違いはないのですが、実はPHJはその後懇親会がありました。講義のあと少し遅れて懇親会場に行くと皆さん遠慮して、飯塚さんの前の席しか空いてません。もったいないと思いつつその席に着きました。左は鳳建設の森さん右はリヴアースの大橋さん飯塚さんの横はパッシブデザインカムホームの木村さんと大阪のアティックワークスの北川さん北川さんは現在、パッシブハウス物件の基礎の工事中とか。話しの中で出ていたのが講習会や勉強会でもその後の懇親会の比重の方が大きい事。懇親会に出ないのはある意味、せっかくのチャンスを棒に振ってる。チャンスをどう作るかは人それぞれですが、自分の頭の中だけで考えられる範囲は意外に狭いもの。コロナの関係でZOOMで懇親会も無かったのが、徐々に増えてきました。車で来られた方はお酒は飲めませんから泊まるかウーロン茶の選択を迫られますが、意識の高い人ほど懇親会には参加されます。鎌倉さんはなんとキャンピングカー!駐車場に止めた車の中が定宿とか…5時少し過ぎから夜中まで6時間ほど建築談義となるわけで、飯塚さんは変態の集まりだと言ってました。皆さんと有意義な時間を過ごしました。新住協中部東海の3月の勉強会の後は、懇親会を開催する予定。本部の久保田さんと平野さんが来られて、QPEXの講義や最新の知見を話されますので、興味のある会員は懇親会に出たいと支部長の林さんに伝えてください。東北の新住協の会員がこのご時世の中で、どうやって家を建てているかどんな工夫があるかきっと得るものがあります。
2023年01月25日
コメント(0)

おはようございます、紙太材木店の田原です。どんよりした曇り空、今にも雨が降りそうなそれほど寒くない(3度)美濃地方です。今日明日、三重の森大建地産さんのところで見学会です。飯塚豊さん設計、鎌倉さんがコンサルして、パッシブハウス認定取得の予定の家。今日がPHJ、明日が新住協の見学会です。飯塚さんも来られるということで、仲間内では結構人気な見学会になりました。今回は完成ですが、構造の段階でも同様な見学会を開いています。PHJの東海地区のエリアリーダーの鎌倉さんサブリーダーの森さん(森大建地産)、桂山さん(棲栖舎)3名とも新住協の会員です。三重では、森さんと桂山さんの二人が高性能住宅をほぼ独占しているとか。あちらにお住まいで高性能住宅に興味のある方は、一度HPをお訪ねください。明日から寒波が来るようで、先週あたりからその備えをするようにと報道されてます。断熱材が不足している寒い家では、同時に隙間もかなりありますから隙間風が入らない対策が効果があります。ドアの下には、1センチほどの隙間が24時間換気の通気経路になっています。ここを塞げば効果がありますが、換気はどうなるの?・・・・そうなんですね。換気ができないことになりますが隙間だらけで気密の取れていない家でアンダーカットしたドアの下が本当に換気経路になっているか、怪しいものですが・・・さて、ひと世代前の冬の過ごし方。食事が済むと居間でTVを見ながら団らん。そこには炬燵があって、みんな暖か。背中が寒ければドテラ。私の学生時代の冬の過ごし方は、皆が炬燵にドテラでした。炬燵は電気の生炊きですが、暖める空間は炬燵の中だけ。弱なら100W強でも200~300wエアコンが500wくらいですから、実は電気代は少なく済みます。ただ、経験から言うとかな~り寒い日には、炬燵でドテラでも手が冷たくなります。隙間風もあって壁に断熱材も入ってませんから、室温が低いからです。エアコンで暖房しても、膝から下はなかなか温まらない家は多くあります。いくら設定温度を上げても暖かくはなりません。そんな家は炬燵が効果的です。エアコンの温度設定を下げて(手が悴まない程度の温度)炬燵は弱でドテラにすれば、エアコンの設定温度を上げた時と同じくらいの消費電力で済んで、換気の事を意識しなくてもいいことになります。炬燵に一度入ると、出たくなくなる弊害もあります。気持ちよくて寝てしまう可能性もありますが、寒さを我慢して風邪をひいて薬を買ったり、病院へ行くよりはマシでしょう。ただ、一度炬燵を出してこれば片づけるのは面倒なので、恐らく春までそのままになる可能性が高い…炬燵は究極の採暖ですが、緊急避難的に使うのは止む無しでしょうか。新住協の会員なのに電気生焚きの炬燵を勧めるなんてと言われそうですが・・・
2023年01月23日
コメント(0)

冬はダイレクトゲインを有効活用するおはようございます、紙太材木店の田原です。今朝も氷点下の美濃地方、快晴なのが救いです。昼間はそれなりの日差しで暖かくなりそうですが、来週はこの冬一番の寒気が来るとか。先日のクローズアップ現代でやっていた対策、それなりの効果は期待できそうですから、寒い家に住んでる方は試してみてください。さて、電気代。今年初めての電気代の請求が届き始めているようで、SNS上ではその金額の高さに驚きの声が上がってます。友人の一人は広島なので、中国電力。燃料調整費が昨年は1Kwh当たり1.59円今年はそれが15.02円5人家族で58.745円の請求とか一般家庭でオール電化だと、昨年比プラス2万円前後が多いようです。ガスを使用しているところも、ガス代の値上がりが大きいようです。昨日のツイッターではガスだけで4万越えも…お正月休みが入りますから通常の月より高くなるのは分かっていても、ここまで来るとさすがに身構えてしまいます。昨年、ウクライナの戦争でヨーロッパの電気代が高騰していると聞いてもそれほど身近に感じませんでしたが、さすがにこれらの金額を聞くとある意味ショックです。今月の電気、ガス代から政府の補助が入りますが、8月までは1Kwh当たり7円9月はその半分の3.5円10月以降は補助の予定はありません。燃料調整費や賦課金はそのままですから大きな期待はしない方がいいでしょう。実際の対策としては、新築を検討されている方はできるだけ断熱性能を上げることと太陽光パネルを設置すること余裕があれば蓄電池の設置も。既に家を建ててしまっている方は、住まいの状況により対策が異なります。一言で断熱改修と言っても手法は様々で、かかる費用もピンからキリまで。どんな断熱改修が一番効果があるかは、実際のところは計算してみなければ分かりません。そのうえで費用対効果の確認。それほど古い家でなければ、窓の改修(内窓の設置)10年ほど前までは普通だった床根太方式の家の場合は、壁の通気止めも効果があります。ただ、壁を一部剥がして断熱材を入れますから、壁の補修工事も発生します。床下は入ることができますから、床の断熱の補強は比較的容易です。ただ、気密性を上げようとするとそれなりの工事になりますから、費用も上がっていきます。どの対策を取るかは設計者と相談ですが、費用対効果を知ることが大事ですから暖房負荷の計算ができる設計者と相談するのが、必要条件となります。一体型のLDKでサッシに内窓を付けると同じエアコンで暖房した時何度室温が上がるか?床の断熱材を補強すると何度上がるか?壁の気流による熱損失を無くすの気流止めをするとどうか?天井に断熱材を入れるとどうなのか?それぞれの概算費用はどれくらいになるのか?このようなことが分かる時代ですので、住まいの状況に合わせた断熱改修ができます。エネルギー価格は国際価格で毎年のように上がっていきます。何もしなければ、残念ながら我慢する以外ありません。
2023年01月20日
コメント(0)

おはようございます、紙太材木店の田原です。寒さが戻ってきた美濃地方、数日前の朝の暖かさはやはり続きませんね。昨夜のクローズアップ現代ご覧になられた方も多いと思います。家づくりを計画中の方の中には既にご存知なことばかりと言う方もいるかもしれませんが、一般の方の中には初耳と言う方も多かったでしょう。見逃した方は、NHKプラスでご覧になれます。前先生が家にはあちこちに寒さのワナが仕掛けられてるとおっしゃってましたが、昔から住んでいる自分の家ではなかなか気づきません。それと、冬が寒いのは当たり前、少しの間我慢すればすぐに春が来て暖かくなるなんて思ってる方も多いでしょう。でも、そんな家は空き家予備軍将来その仲間入りがほぼ確実な家家なんて、自分が死んだ後は野となれ山となれ子供がどうにかすればいいこれって、お子さんにとっては大迷惑な話し解体費用はどうするの?「それくらいは俺の生命保険で何とかなる」その後の固定資産税は?「それは自分で何とかしろ」親子の話しはここでストップしてしまいます。いつまでも空き家のままで特定空き家に認定されれば、固定資産税の軽減措置の対象外になって家が建っていれば6分の一に軽減されている固定資産税が、元の固定資産税になります。6倍とまではいかなくても、4倍程度にはなりますから現在の自分の家の固定資産税がどの程度か知っておく必要があります。年間10万程度の固定資産税であれば、40万ほどには跳ね上がります。親の家を相続したら年間40万のサブスク付きだった!これって罰ゲーム、試練?だったら、相続放棄すれば大丈夫かと言うと簡単ではありません。相続放棄はできますが、国が代わってその土地の所有者になるわけではありません。じゃあ、誰が?あなたの代わりの相続人ですから兄弟か、姉妹か甥か、姪か次の相続人が決まるまでは管理義務がそのまま残りますし、あなたが放棄したいような土地なら兄弟姉妹も同じように放棄したいんじゃないでしょうか?この話は20年、30年前に建てられた親の代の家だけに当てはまるわけではありません。あなたの家にも当てはまります。現在、800万戸が空き家そのうち400万戸が一軒家20年後にはそれがどれくらいになっているか?30年前、40年前に開発された住宅団地がいまどんな状況かを見れば、自分が家を建てた地域の将来がどうなるかなんとなく想像できるでしょう。本当に新たに土地を買って家を建てるべきなのか?その家の耐震性や断熱性はどの程度にすべきか?子供が喜んで相続してくれる家かどうか?30年後はパネルが載ってる程度では、誰も見向きもしてくれないでしょう。ある程度、日本の住宅事情の先が読める時代です。昨夜のクローズアップ現代は今現在の日本の住まいの現状を報じてますが、それを反面教師にすれば将来の住まいのあり方を示した番組とも言えます。どうか暖かい家に住んでください。リビングだけでなく、寝る時の寝室の室温も18度です。
2023年01月18日
コメント(0)

おはようございます、紙太材木店の田原です。どんよりした曇り空で、今朝は路面が昨夜の雨で濡れてます。ただ気温は8度程度あって寒さは感じません。昨日は水回りの設備打合せのため、終日メーカーのショールームでした。週末のショールームはどこも盛況で、土日は2月一杯予約で埋まっているとか…紙太材木店の最近の傾向はキッチンはオーダーで作られる方が半分、洗面化粧台やカップボードはその割合が更に高くなります。対面キッチンが多く、建築中の肥田瀬の家もオーダーで対面キッチンです。なぜ、キッチンがオーダーになるかと言うとメーカーの既製品は壁付けのものから対面式のものになると、価格がグンと上がります。すると住まい手はキッチンをオーダーで制作しても、それほど価格差が無いことに気づくわけです。それなら、気に入った食洗器を入れて、自分好みのスタイルにしたいと考えるのは自然な流れでしょう。もう一つ、キッチンの後ろにあるカップボード。いわゆる食器棚ですが、これがオーダーになる割合は更に高くなります。対面キッチンになるとキッチンの前にはカウンターが設置されますから、リビングやダイニングからそのキッチンは見えません。メーカーのショールームに行ったことのある方は分かりますが、キッチンの扉にはグレードがあって壁一面にそのグレード毎のサンプルが飾られています。つまり、お値打ち品から高級品までズラッと並んでいる状態。別の言葉で言えば、ピンからキリまでそれが並んでいれば、松竹梅ではありませんが梅や松は選びにくいのが心情。キリとピンではウン十万の差。どのランクのものにするか、冷静に判断する必要があります。そのキッチンの扉は何を選んでもダイニングやリビングからは見えませんし、調理中の自分自身も見えません。ピアノ塗装のしてる高級な扉も、メラミンの化粧がしてある扉も同じです。最近はLDKが一体になっていますが、そのLDKの室内空間のデザインやインテリアに見えないキッチン本体が影響を与えることは、ほとんどありません。むしろ、リビングやダイニングからは丸見えになるカップボードの方が、室内空間のデザインに対して影響を与えます。LDKの統一されたデザイン空間の中で建具や家具が持つ影響は、とても大きなものがあります。できるだけ自然な素材を使いたい方の多くは、既成の工業製品ではなくオーダーでの製作をされます。住まい手の中には、見えないキッチンは機能、使い勝手、価格優先。むしろ、見えるカップボードを気にされる方もみえます。考え方は人それぞれ。限られた予算をどこに振り向けるかですが、住宅の価格が高騰する時代になり、見栄えや見てくれではなく、本質が問われ、求められる時代になりました。あなたはどんなキッチンやカップボードを選ばれますか?
2023年01月16日
コメント(0)

出典:東京都環境局https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/climate/home/tokyo_zeroemission_house/kouhou.files/r4leaf_1001.pdfおはようございます、紙太材木店の田原です。快晴ですが今朝は暖かく感じる0.1度、氷点下ではありません。母屋の仏間の温度計も6.4度、通常は4度前後ですから、この時期としては高温です。東京ゼロエミッションの補助金水準3(Ua値0.46)省エネ基準からの削減率40%以上で210万円加えて太陽光パネルは、1Kw当たり12万円(上限36万)合計で246万円と言うことになります。土地を含めた住宅の取得価格が地方とは雲梯の差ですから、この補助金もやむなしのところがあります。ただ、地方在住の設計者からするとUa値0.46でこの金額が出るのはなんとも羨ましく感じますが、同時に0.46程度でいいのかとも感じます。2030年の義務化や省エネ等級が5.6.7と新設された中、(0.46は等級6)今後の日本の住宅に求められる断熱性能はもっと上じゃないの?と感じてしまいます。25年には等級4が義務化される予定で、等級5はsの一つ上でしかないなのに…つまり、もっと上の性能の住宅にも配慮すべきなのでは?行政の役割の中には、社会全体を豊かにしていく仕組み作りがあります。住宅は個人資産ですが社会資産である側面が、従来日本で建てられていた住宅よりもより大きくなっています。よりよい住宅(社会資産)を後世に残していくことが、社会全体にとってもプラスになるという意識を多くの方が持ち始めています。それは自分の子供のためだけでなく、子供たちの世代のためという意識です。もちろん、それはまだまだ少数ですがその意識がもっともっと広がっていくことを期待したい。行政にはその誘導策を期待したいものです。もちろん議会での審議では…金持ち優遇策だ誰もが住宅を建てられるような施策をだせなどという議論もあるかもしれませんがそれは日本がどんどん成長していた高度成長期で議論すべき話しスクラップアンドビルドという言葉を昔聞きましたが、性能の低い住宅がまさにそれで、建てて壊しての繰り返し。お祖父さんが建てた家を壊してお父さんが建てるそれを壊してまた自分が建てるこんなことを日本は70年間してきました。自分の子供にもそれをさせる?性能の低い住宅は将来、子供にとっても地域社会にとっても負債になる可能性が高い時代になりました。なぜ、国や自治体が高性能な家には補助金が出して、性能の低い住宅に補助金が出さないのかを考える必要があります。
2023年01月13日
コメント(0)

おはようございます、紙太材木店の田原です。今朝は冷えてマイナス3.2度の美濃地方。日中は暖かくなる予報ですから日差しがあれば、寒い家の方も一安心できます。前回、区画熱損失係数(Q*:きゅうすたー)の事を書きましたが、計算例で紹介したQ*値:12(W/m2・K)Q値には換気による熱損失も入っていますが、この数字には換気による熱損失は入っていません。考えてみれば、30年以上前の家で換気が義務化されていない時代の家ですから、24時間の換気扇も設置されていない家での断熱改修なので換気の熱損失は計算外と言うことになります。もちろん、新たに24時間換気も設置するということであれば、その数字も加味すればいいだけの事です。但し、換気もするということは断熱し気密もとるということになりますから、③の壁の中の気流による熱損失は無いと考えていいでしょう。計算例で示したQ*値の12(W/m2・K)次世代省エネ基準(1999年)の5.6地域がQ値2.7(W/m2・K)ですから、ざっと4.4倍の熱損失が生じる家(部屋)と言うことになります。今朝のようにマイナス3.2度で、LDK30m2(18畳程度)の部屋を20度にしようとすると12(W/m2・K)×23.2K(度)×30m2=8352w約8.3Kwのエネルギーが必要になります。定格2.2Kwの6畳用エアコンが4台…30年以上前の家では、LDKが一体の家が少ないのも頷けます。但しこのような古い家をリフォームで間取りを変更してLDK一体の空間にしようとすると、断熱改修は必須であることがわかります。この区画熱損失、Q*(きゅーすたー)は新築でも応用できます。南面の寝室の冷房負荷はどれだけかあるいは北面の子供部屋の暖房負荷、北面の浴室、脱衣室の暖房負荷はどれだけかつまり、それぞれの部屋にどれだけの暖かい空気を送らなければならないかあるいはどれだけの冷房空気が必要か家全体では簡単に出ますが、各個室で必要な冷暖房エネルギーはそれぞれ異なるわけで、温度差のない家と言うのはそれなりの計算が必要です。詳細については、設計者の方と相談と言うことになります。現在、窓サッシの交換や内窓の設置で上限200万、補助率50%の補助金が国から出ています。断熱改修をお考えの方は合わせて検討してみましょう。
2023年01月11日
コメント(0)

おはようございます、紙太材木店の田原です。3連休最終日。お正月休みがあって、仕事始めがあって、その後に3連休。続けて今日まで休みと言う方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、建築業界ではあまりないでしょう。週末に来られた方は断熱改修のご相談。築35年の大手ハウスメーカーの家。一般の方の中には、築35年なら寒くてもしょうがないねと思ってる方もおられると思いますが、ツイッター界隈では昨年(2022年)建てた大手HMの家でも寒い省エネとは程遠い後悔しているといった話が出てきます。断熱は〇○相当の家と言ったあいまいな表現ではなく、Ua値やQ値、C値、あるいは20度設定にした時の年間の暖房費など数値でどれくらいのなるのか確認を怠れば、残念ながら寒い家のお仲間になる可能性があります。断熱改修のご相談は1階のLDKと寝室予定の部屋それに水回りの改修です。1階すべてではありませんからエリア断熱あるいは部分断熱改修と言うことになります。このような断熱改修をする時の評価のポイントは区画熱損失係数(Q*:キュースターと読みます)です。5年ほど前のブログでも紹介してますが、なかなか一般的にはなりません…家全体であればUa値やQ値で評価しますが、LDKだけ寒いからそこのところを断熱改修した時どれだけ暖かくなるのか?数値で示すとどうなるのか?工務店や設計事務所に断熱改修の相談に行ったとき内窓を入れれば暖かくなりますよ断熱材を厚くすれば暖かくなりますよ気流止めを設置すれば暖かくなりますよたしかにそうすればそれなりの効果があるのは分かるけど、その効果はどんだけ?これに答えてくれるのが Q*(キュースター)です。簡単に言えばLDKを断熱改修した時のLDKの熱損失を計算します。5.6地域で築30年~40年の家の場合、壁の断熱材は10Kで厚み5センチほど、当時の大手HMの断熱仕様はほぼどこも同じ。6地域では床の断熱材は入っているかどうか天井も恐らく5センチのものもちろん袋入りの断熱材で、別張りの気密シートはありません。算定方法は大まかに3つの部位の熱損失を計算します。①隣の部屋、1階天井裏への熱損失(非暖房室、非暖房空間への熱損失)②外気に接する床、壁、天井屋根、窓の熱損失③壁の中の気流による熱損失築30年を越える大手HMの家のQ*(キュースター)を計算すると、びっくりぽんの数値が出てきます。床、天井は無断熱壁は10Kで厚み5センチサッシはアルミの単板ガラス剛床ではなく根太置きの床LDKが30m2弱(18畳ほど)計算するとQ*は、12(W/m2・K)家の中と外で18度の温度差がある冬季は12W/m2・K×18度×30m2=6480w部屋を18度にしようとすると約6.5KWのエネルギーが必要です。LDKだけ温めるのにエアコン暖房だけでは無理なのがわかりますし、同時に灯油のファンヒーターを使っても温風の当たる場所以外は寒く、炬燵が必要になることがわかります。実際、美濃地方ではこの3種の暖房器具がLDKにあり、TPOに合わせて組み替えて使用しているケースが大半でしょうか。どこをどうすればどれだけ暖かくなるのか?それにいくらかかるのか?勘ではなく計算できる時代ですので、断熱改修を考えても損はありません。我慢すれば今まで通り暮らせないこともありませんが我慢がいくつの年までできるか、健康を損なっては元も子もありません。
2023年01月09日
コメント(0)

おはようございます、紙太材木店の田原です。あけましておめでとうございます、本年も、よろしくお願いいたします。昨日は薪ストーブ用の薪づくり。と言っても山へ薪を取りに行くのではなく、ストックしてある廃材のカット。薪ストーブは廃材(針葉樹)でも燃やせるタイプで岐阜県産のアグニという機種。製造元は鍋屋岐阜県で一番古い会社で、創業は1560年。お寺の梵鐘などを手掛ける会社です。建築業の方はご存じですが新築の住宅を建てたり、リフォームをされているところで主に無垢の木を扱う工務店では、相当程度の燃やせる廃材が出ます。杉や桧が主ですが、これらを産廃業者に処分を依頼するとそれなりのコストがかかります。建築資材は長さが決まっていて4mとか3.6mが主です。そうすると、必要分をカットすると60センチとか40センチとか端材が出ますがそのまま薪にできるわけではありません。薪ストーブは大きさによって燃やせる薪の長さがありますし、それを棚にして保管しようとすると長さを揃える必要があります。と言うことで大きく太い材は大きなチェーンソー、小さなものは小さいチェーンソーでカット。会社としては廃材の処分代の節約で経費が抑えられますし、暖房代も基本的にはかかってません。それに薪ストーブの減価償却費を考えると、廃材を多く燃やせばそれだけ早く償却できることになります。厳密に言えばチェーンソーの燃料代や修理代がかかりますが。一般家庭では薪が自給できたとしても、節約できる暖房費は年間5万円くらいでしょうか。100万円の薪ストーブの元を取ろうとすると、20年…薪ストーブの耐用年数が15年~20年とすると、微妙なところでしょうか。木材の廃材処分費が年間15万円事務所の暖房費が年間5万円新築を2.3棟建ててる工務店ならこれくらいの経費は掛かってます。合計20万なら100万円の薪ストーブでも、5年で償却できることになります。地方の無垢の木を扱う工務店では、いいことづくめの薪ストーブ。設置しない手はないけれど、入れてるところが少ないのは不思議…一般家庭では微妙と言いましたが、実はそこのところを助けてくれてるのが自治体の補助金です。郡上市では10万円旭川市は20万円など一定の条件がありますが、補助が出ます。ただ、薪ストーブは誰でもと言うわけにはいきません。条件に恵まれた人にはお勧めですが、一般の方にはやはり窓の断熱改修でしょうか。以前もお伝えしましたが、今年度は窓の断熱改修に50%の補助が出ます。家中の窓をしなければならないと言うわけではありません。冬の家の中の暖かさは健康への第一歩です。お上が半分助けてくれると思えば、断熱改修を考えても損はありません。薪を集めるなんて考える必要もありませんが元を取ろうと考えると…ただ言えることは、健康はお金では買えません。経済と健康は別の次元の話しです。
2023年01月06日
コメント(0)
全11件 (11件中 1-11件目)
1


