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おはようございます、紙太材木店の田原です。朝晩は多くの方が暖房するようになってきました。この時期から来年の4月初め頃まで、暖房の季節です。国の暖房エネルギー消費の計算方法は、部分間歇暖房です。これは人がいる部屋だけを人がいる時間だけ暖房するという考えです。例えば、就寝前のLDKは暖房していても寝室や子供部屋では暖房しないというものです。これに対し、人がいる部屋いない部屋問わず家中暖房しているというのが全室暖房です。感覚的にはそんな暖房の仕方は無駄というかもったいないあるいは、してはいけないことのように感じます。しかしきちんと断熱性能を上げれば、低い断熱性で部分間歇暖房をした時よりも暖房費を下げることができます。なぜまだ、部分間歇暖房で計算するかといえば無断熱の家の割合は約30%もあります。同時に断熱がしてあっても、全室暖房するほどの断熱性を有している家の割合はまだまだ多くはありません。低い断熱性なのに全室暖房をしたら、それこそ多額の暖房費がかかってしまいます。なので計算基準は部分間歇暖房なのですが、実際の国の誘導基準や推奨基準の断熱性能等級やUa値は全室暖房を想定しているものです。実際の生活の中で日本で24時間暖房している家は、北海道を除けばそれほど多くはありません。断熱改修は家一軒となると費用も多額になりますが、1階のみであるとかLDKと水回り+寝室といったように部分断熱改修やエリアを決めて断熱する手法が確立しています。自立環境型住宅設計ガイドライン 改修版には詳細な断熱改修の手法も紹介されています。新住協でも技術資料などで断熱改修の手法を紹介していますが、一般方にも知っていただきたいのは2x4住宅のように構造的に気流止めがある家を除き、内窓設置だけでは断熱改修の効果は限定的になります。壁の中の気流を止めることで内窓は効果を発揮するようになります。もうひと手間をかけることで暖かさが実感できますから内窓設置は気流止めとセットでお考え下さい。紙太材木店HPこちらから家づくりのコンパス コラムです紙太材木店インスタグラムこちらから
2025年11月14日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。先日、名古屋で空調講座にオープン参加しました。今回名古屋で開かれているのは第17期。最初の頃の第2期で受講したので忘れているところもあったり、新たなテキストでバージョンアップされてるところあって近場で開かれるのは助かります。来年4月まで月に2回の長丁場。最初ほど脳みそに汗をかかなくてもよさげですが、現実の現場では思った通りに行かないことも出てきます。目に見えない空気を扱うイコール雲をつかむようなイメージでしょうか。ダイエットの計画を立てて、体重計に乗って測ってみなければ計画通り痩せているかわかりません。空調も同じで、空調設計をしても設計通りの温度や湿度になっているかどうかは測ってみなければわかりません。これから冬に向かって寒くなっていきますが、南向きの家の2階で南の日当たりのいい部屋と北側の日当たりの悪い部屋では日射の影響の度合いが違います。加えて北側の角部屋だと部屋の壁の2面が外気に接することになります。一方南側に3部屋並んだ真ん中の部屋は1面しか外気と接していません。これら部屋の広さを含め、脱げていく熱も入ってくる熱も異なるどの部屋も同じ温度にするには、給気する暖かい空気の量を変えるしかありません。もちろん、どの部屋にもエアコンを1台ずつ設置すれば可能です。住宅展示場のモデルハウスの裏に行くと、エアコンの室外機が5~6台というのはざらにある光景です。一般の方は住宅展示場に行ってもご覧になるのは室内が一般的。建物の裏側まで見るのはごく少数ですが、裏側見学は一つの真実があります ('_')20年以上前の家ならエアコンが5~6台というのは考えられますが、実は現在の住宅展示場でも普通に見られる光景です。いくらUa値や断熱性能等級が良くても暖房負荷、冷房負荷はまた別のお話です。見学に行かれるときは担当者に冷房負荷、暖房負荷をお尋ねになり、1年間の暖房費や冷房費を必ずご確認ください。家づくりのコンパス コラムです紙太材木店インスタグラムこちらから紙太材木店HPこちらから
2025年11月13日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。先日、会員になっているゴルフ場の近くで熊の目撃情報の連絡がありました。https://www.gifu-np.co.jp/articles/-/339443#goog_rewarded田舎の事なので、家から車で10分程度の所に3つほどゴルフ場があります。そのうちの一つです。もともと、そのゴルフ場では日本カモシカも度々コース内で目撃されてましたが、のんびりしたもので誰もそれほど気にしてませんでした。どちらかと言えばゴルフの最中はカラスの方が要注意でしたが、これからは熊にも注意しなければ・・・先日、新住協の事務局から10月に開催された総会での基調講演や研修会の資料とテキストが送られてきました。鎌田先生のテキストは当日の資料に加筆されている所もあって、あらためて今年の夏が例年と比較して暑かったかが分かります。冷房必要期間(6月~9月)122日間の夜間(18:00~6:00)の通風可能時間帯別分布を見ると26度の外気温をエアコン使用の境界温度。つまり26度以上であればエアコンを使い、26度以下であればエアコンではなく窓を開けて通風をするとして、24時以降にようやく26度以下に低下した日が何日かと言うのが出ています。2020年の標準気象データでは大阪は120日のうち33日つまり、夜中の12時まで26度の外気温で12時を過ぎてからようやく26度を切るのが33日ですが、2025年、今年の夏はそれが122日のうち86日とほぼ3倍になっています。4日に3日は夜も暑い日。昼間の暑さについては言うまでもありませんが、従来、年間の暖房費と冷房費を比較すると暖房費の方が圧倒的に多くかかっていました。しかし、今年の夏の冷房費が昨年の冬の暖房費より多くかかっている家が何軒も出てきています。就寝時には暖房をオフにする家庭はまだまだ多くあります。布団の中に入れば暖房をしなくてもある程度の暖かさは確保できるからですが暑さは就寝時だからと言って容赦はしてくれませんから24時間冷房ということになります。設計時に暖房負荷、冷房負荷の計算が出来ている家であれば冷暖房費の予測が付きますが、Ua値が〇〇だから大丈夫です、断熱性能等級が5だから、6だから大丈夫です、なんていうのは何が大丈夫なのかきちんと聞いておかないと、冷暖房費に気を使う生活を送ることになりかねません。紙太材木店インスタグラムこちらから紙太材木店HPこちらから
2025年11月10日
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楽天ブログが先週木曜日の夜からつながりが悪くなり、ようやく本日(11/10)修復したようです。下記は書いておいた金曜日のブログです。おはようございます、紙太材木店の田原です。一日市場北町の家の大工さん工事も佳境に入りました。こちらは室内で使う引き戸やドアの枠。鴨居(かもい)や方立(ほうだて)と言います。全て岐阜県産の杉で、製材所で所定の決められた寸法にカットしてありますがもちろん鉋(かんな)掛けはしてありません。つまり、鋸で切ってあるだけですから大工さんがもう一度必要な厚さに削り、幅や長さをカットして鉋をかけて滑らかに仕上げます。ところどころ溝がありますが、これは引き戸を吊るレールを設置するための溝。これも大工さんが彫り込みます。最近の引き戸は吊り戸が多く敷居はありませんが、障子には必ず敷居が必要です。なので、障子の敷居には同じような溝が掘られます。これを敷居溝、鴨居は鴨居溝と言いますが彫り込む深さは鴨居溝と敷居溝では異なります。敷居の溝の深さは3ミリ程度、下の写真では3本の溝が掘ってあります。下の板が鴨居で上の板が敷居3本の障子が並んで付きます。こちらは昨年お引き渡しをした千種の家の障子ですがイメージはこのような感じになります。手前の床には畳が敷いてありますが、障子や畳は現代的な住まいでもデザイン的に違和感なくお使いいただけます。無国籍でホテルライクな室内デザインもありますが、ホテルが無国籍なのはホテルだから最大公約数的なデザインにする必要があるからであって、個人の住まいをそれを真似てそのままホテルライクにする必要はありません。あなたの住まいは不特定多数の人向けの住まいではなく、あなた自身のあなたが作り上げるべき住まいなのですから人任せにすべきではありません。住まいのインテリアや室内のコーディネートなどの好みがある程度はっきりするのは、30代以降のように感じます。つまり住まいを建てる計画をしているあるいは設計の打合せをしている段階では、まだはっきり好みが出来ている方はそれほど多くありません。だって、今までの生活でそんなこことあまり考える必要が無かったから・・・アパート暮らし子供の世話仕事のこと・・・室内のインテリアやコーディネートの事なんて考える時間を取ることが難しいのが、実情ではないでしょうか。そこでいきなり家を建てるからほらどんなデザインにするどんなインテリアにするなんて言われても、考えたことが無いのですからネットで検索して良さげなものをピックアップ・・・靴や服、鞄などを選ぶファッションであればそれでもいいかもしれません。買ったけど合わないからお蔵入りでも何とかなります。住まいのデザインやコーディネートはファッションではありません。一度設えれば、変えることはできません。いつか家を建てようと思ってる方は、日頃から様々な家を見てください。必ずしもいい家である必要はありませんが伊礼さんや中村好文さん堀部安嗣さん飯塚豊さんなど住宅の設計を多くされている建築家の家はネット上でも調べることができます。なぜこんな家が?とか好みじゃないなと思っても、色々見ていると家を見る目が養われます。20代で買った服が30代40代でも似合う訳ではありません。住まいも同じですが、簡単に変えることはできません。40代50代になって何でこんな家を建てたんだろうと思っている方も実は案外多くおられます。そうならないためにはいろんな家を見て家を見る目を養う以外ありません。紙太材木店インスタグラムこちらから紙太材木店HPこちらから
2025年11月10日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。朝晩がいよいよ冷えてきましたね。9月、10月の暑さがウソのように感じます。事務所も実は既に、薪ストーブを焚いています。もちろん全開ではなく細々とです。でも時々ドアを開けて、室内を冷やしたり・・・さて、住宅業界向けのAI研修が花盛りです。多くの方は図面をAIが作成するのかと思われるかもしれませんが(近いうちにそうなると言われています)HPの作成であったりSEO対策であったりインスタなどでも利用されています。もちろんブログやメルマガなどの文章作成などはお手の物で、すっきり、きっちり作ってくれます。SEO対策もあって検索により多く引っ掛かるような記事タイトルや骨子のテンプレがあります。・悩みや結論を最初に持ってくる・要点を箇条書きにするこれはこの記事や文章で理解できることあるいはこの記事でわかることをポイントとして先に出します。・そして本文の構成が来ます。論点→根拠→手順→事例その後、資料のダウンロード相談申し込み見学会の予約最後に参照元のURLや実績肩書etc検索により多く引っ掛かる構成をAI自体が判断して文章を作成します。打合せの議事録でもそうですが、ブログでもメルマガでもAIの作成する文章は知ってる人は読んでみればこれはAI文章と分かってしまいます。書いた?本人は上手く書けてると思っても読んでる側からするとなんだかなぁ・・・こちらのNOTEにはAI文章の見分け方が出ています。人が書いたものかAIが書いたものかそれは手仕事であるのか工業製品であるのか長く大切にしたいものか使い捨てになっていくものなのかその対比と似たものがあります。工務店や設計事務所のスタンスは、その入口に段階で見分けることができます。紙太材木店インスタグラムこちらから紙太材木店HPこちらから
2025年11月05日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。夜に外気が13度くらいになると、事務所のエアコン暖房では暖かさが今一つで薪ストーブにしますが、外気が13度程度では室内が暑くなりすぎて窓を開けて冷気を入れるという矛盾した行動をしなければなりません。事務所ではこの時期の暖房に一番難儀します。さて、先日ネット広告を見ていたら久しぶりに見ました・・・「住宅性能表示制度6項目最高等級」性能表示制度では10の分野の33項目が定められていて、赤色で塗りつぶした項目は必須の項目となっています。33の項目はそれぞれ等級が定められています。画面に表示されていたのは下の図になります。よく見ると断熱性能等級は等級5それ以外の項目に対しては最高等級〇と記されています。上記は国交省の資料です。2030年に向けて国交省は省エネルギー基準を段階的に引き上げる予定。既にその内容も発表されています。断熱性能等級は現行の1から7までを5から7へ一次エネルギー消費量等級は現行の1から8を6から8へつまり、現行の断熱性能等級5や一次エネルギー消費量等級6は、5年後の2030年には 最低基準になります。断熱性能等級5はUa値で0.6ですが世界的な基準から見るとどの程度かと言うとSNS上では「断熱等級5クリアがちょうどいい塩梅の断熱性能」という意見もありますが、世界にその視野を広げてみると断熱性能等級5の立ち位置がどのようなものか分かります。日本でしか評価されない、通用しないガラパゴスルールと言っていいでしょう。紙太材木店インスタグラムこちらから紙太材木店HPこちらから
2025年11月02日
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