ケヤキの木の下で            岐阜/愛知   自然素材でZEH READYの家

ケヤキの木の下で            岐阜/愛知 自然素材でZEH READYの家

2025年10月13日
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カテゴリ: 高性能 省エネ
おはようございます、
紙太材木店の田原です。

曇り空で すっきりしない天気ですが、 晴れの予報。
気温も30度になるようで、 まだ夏ですね。

先日、エアコンの水漏れで
エアコンを交換しました。

交換に来てくれた 職人さんから、
今年はこの水漏れが
ものすごく多かった話を聞きました。

多くは単なる 排水ドレーンの詰まり。
ポンプ吸引して詰まりを取って
終わりなのですが、
そうでないものもあるとのこと。

原因はいくつかあって
24時間、何日も稼働させた状態なので
エアコン本体の 内部のプラスチックの
部分まで冷えて そこに結露が発生し、
室内の壁に出てくるというもの

通常でもエアコン内部には
結露が発生するのですが、
稼働時間ではない間に
乾燥して本体の外には
出てこない仕組みのなっています。

連続運転をすることで
乾く時間が無く、
それが本体内部に溜まり
壁などに出てくるというものです。

家電メーカーの冷房時の
エアコンの想定設計は 14時間稼働
残りの10時間は休止

そのサイクルの中で、
様々な機器の寿命などが 決められています。

なので エアコンメーカーは、
エアコンの 24時間連続なんてのは想定外
と言うことになります。

24時間、 常にエアコン本体の内部では
結露が発生する訳です。
乾く時間がありませんから
金属部分に腐食や錆びが発生し、
故障の原因となりますから
エアコンの寿命も 短くなることになります。

もう一つは、
本体内部には銅管でできた
冷媒管が2本通っていて
断熱材で巻かれているのですが、
多くは
本体に付属している 冷媒管が短いため
現場で職人さんが 本体の真ん中あたりで
繋いでいます。




冷媒管の断熱材も繋ぐことになります。
写真の銅管のナット部分で
冷媒管が繋いであります。

断熱材も繋いで テープでぐるぐる巻きにして
一体化させるのですが、
この巻が甘かったりすると
つなぎ目から結露することになります。

また、 24時間連続で稼働させることで
冷媒管に断熱材が巻いてあっても、
その表面が冷えて結露するケースも あります。

もう一つは、
エアコンが建物の西側に取付けてあり
壁を西日が照らして
壁の中の断熱材の薄いことも相まって
エアコンを取り付けた壁が熱せられて
内部で結露するケース

更には、 冷媒管の通るスリーブの穴には
粘土で隙間の無いようにフタをするのですが、
24時間換気で減圧された家の中には
少しの隙間があれば そこから外気が入ってきます。

もちろんその外気は、
エアコン本体の内部に入ってきますから
内部の結露を助長させます。

エアコンの水漏れの 原因は様々です。

24時間連続使用や 夏の異常な暑さ、
家の高気密化など
使用環境は過酷になっています。

エアコンメーカーだけでなく
設計者や施行者は
十分そのことを 留意しておく必要がありますし、
高性能な家であればあるほど
施工には慎重さが求められます。


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Last updated  2025年10月13日 09時30分48秒
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