『オーガニック』製品が最近かなり注目されるようになって来ました。
経済性偏重の食生活の悪化、工業化による環境汚染などで、アトピーやアレルギー症状など身体に変調をきたす人が増え、その改善方法として 『オーガニック』食品
や 『オーガニック』製品
の需要が増えてきたようです。
『オーガニック』
は英語で 「Organic」
で、 「有機の」「有機的な」
という意味があります。
では 、 「有機」
とは何でしょうか?
「有機」
で辞書を引いてみると 「生活機能を有し、生活力を持つこと」
となっています。
これを農業に当てはめると 「その土地の上や中で、生物が生活を営める環境の中での農業」
ということになり、ひいては 「科学肥料、農薬等を使わない、自然物質を用いての農業」
と言えると思います。
その 「有機的な」環境で育った作物やその加工品 を『オーガニック』食品、『オーガニック』製品 と呼ぶのです。
今のところ、『オーガニック』認定の国際的な基準はまだありません。その国ごと、作物ごとにバラバラです。
日本に輸入されている農産物、加工品は輸出国の基準による『オーガニック』製品が入ってきています。上記のように一定の基準はありませんので、日本以上に格付けが厳しい国もあれば、以下の国もあります。
また、国内の農産物に関しては、 日本農林規格『有機農産物』
の基準に沿った生産物にのみ付けられる、「有機JAS」などのマークによってオーガニックであることを証明しています。
日本農林規格によれば、
有機農法とは、
化学肥料や農薬を避けることを基本とし、農地の生産力を発揮させ、環境への影響を出来る限り低減した栽培管理法で生産する
とあり、
『有機農産物』
とは、
「一年生作物は播種・植付け前2年以上、多年生植物は3年以上、有機質資材で土づくりを行い、法律で許可された資材以外は使用せずに栽培した農産物であり、遺伝子組換え技術を使用していないもの」
『有機加工食品』
とは
「使用原材料の95%以上が有機食品由来であり、法律で許可された食品添加物及び薬剤以外は使用せずに製造・加工したものであり、遺伝子組換え技術を使用していないもの」
『有機畜産物』
とは
「主に有機飼料を給餌し、抗生物質等を予防目的で使用せずに、野外への放牧する等ストレスを与えずに飼育した家畜及び家きんであり、遺伝子組換え技術を使用しないもの」
というように、具体的に基準が定められています。
化学薬品、化学肥料が無かった昔は、どんな所の農産物も有機無農薬、ですよね!