加納尚明のつぶやき日記

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問題意識「企業の社会貢献」 (2007.12.26)



『企業は、利益を目的とした活動を行う』と言われますが、利益だけが目的ではありません。多くの企業は、それぞれのビジョンを持ち、社会の役に立ちたいと考えて、事業を営んでいます。

そして、昨今、企業の社会貢献活動=CSRに注目が寄せられています。大手企業を中心に社会貢献投資が始まっています。私は、企業の最大の社会貢献は、「雇用」だと思っています。社員を雇用することで、その家族の生活が維持されます。雇用をしっかりと確保している企業は、ほんとうに偉いなあと感じています。

企業の雇用が素晴らしいことであることを前段に認識した上で、さらなる企業の社会貢献についての持論です。

近年の日本の企業の社会貢献活動のほとんどが「環境」に向かっていると感じています。環境を守ることはとても大切なことで大賛成です。しかし、もう一歩、踏み込んで考えてほしいとも思っています。なぜ多くが環境に向かうのか?それは、手離れが良いからではないでしょうか?「お金」という手段を環境に投資することが、手間の少ない選択だからではないでしょうか?

「環境」への投資は、「未来の人」への投資と言えるでしょう。未来も大切だが、今を生きる人も大切に考えてほしい。目の前にいる困っている人への投資がもっともっと生まれて欲しい。手間はかかるかも知れないが、手間をかけるからこそ生まれる社会的な価値が必ず存在します。

社会を構成しているのは、人です。だから未来の人たちのための貢献と今を生きる人たちへの貢献のバランスが重要です。企業の社会貢献活動の投資の半分を「環境」に、残りの半分は「人」に関わることに使ってほしい。

そうすることによって、今を生きる多くの人が喜びを得、今の社会がもっと誰もが暮らしやすい社会になると思います。

これからの企業の社会貢献は、人と環境のバランスを!


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