気まずい

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最寄駅着。
先が思いやられる。心が重かった。
これからどんな うそ が繰り広げられるのか。
恐る恐る改札を抜け、家へと急いだ。
とにかく酔っ払って早く寝てしまおうと思い、
酒を買うためメインコンビニに寄った。
メインコンビニといえば、あいつがいる。そう、蹴りたい店員だ。やな予感がした。
俺はビール、餃子を手にレジへ向かった。
こちら を先に読んでおくとより楽しめるかもしれません)
あいつだった。
店員「いらっしゃいませー」
あいかわらず変わったテンションだ。
店員「こちらあっためますか」
おおー前回と違う。自分からあたためてくれるようだ。
俺 「はい。お願いします」
てきぱきと餃子をレンジに入れた。
店員「432円です」
うそ かもしれないと思ったが、たとえ うそ だったとしても、
払えば文句はないだろうと思って500円玉を出した。
店員「500円お預かりします。68円のお返しです」
おおー何も間違いはないじゃないか、成長したな、お前。
店員がおつりを俺の手に渡す。受け取る、俺。
店員がレシートをくちゃくちゃに丸めた。
アウトー。はい、おかしい。
レシートいらないとかひとことも言ってないでしょ、俺。
おつりだけ渡して無断でレシート丸めちゃ、それおかしいでしょ。
俺がレシート欲しかったらどうするのよ。
やな予感が的中した。
やっぱりこの店員おかしいわ。
無防備なところを蹴りたい。(参考:『蹴りたい背中』綿谷りさ)
いや、まてよ。
今日はそういうテーマじゃなかった。
この店員、 うそ はついてないじゃないか。
やな予感的中と言ったけど、訂正させてもらう。
こいつはただ単におかしかっただけだ。
本日のハイライトのエイプリルフールとは何の関係も無かった。
なーんだ。蹴りたいけどさ。今度にするよ。

店員がレンジから餃子を取り出して言った。
「こちら、このままでよろしいですか?」
いいわけないだろ。はい、またおかしいねぇ。
もういいよ。

蹴りたいあいつに相変わらずわけのわからない接客をされたけど、心は軽かった。
なんていっても うそ をつかれなかったのだから。


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