ラッコの映画生活

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2008.03.30
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カテゴリ: アメリカ映画
HAPPINESS

134min
(DISCASにてレンタル)

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はる*37さんの『おわらない物語 アビバの場合』のレビュー を読ませていただいてソロンズ監督に興味を持ち、DISCASのある4作品を年代順に見る計画の 『ウェルカム・ドールハウス』 に続く第2作。前作とテーマに共通性があるものの、完成度としては遥かに高く、また色々な意味で 豪華 な作品。製作費は3百万ドルにも満たないものをなぜ敢えて 豪華 と呼ぶか。それはこの作品に出てくる何人かの人物それぞれの物語をふくらませれば、90分なり100分の映画が4~5本出来てしまいそうだと思ったからだ。ではそんな何人もの人物の物語を統合したこの映画のテーマは何か。色々な切り口で論ずることは可能だろうが、ボクとしては「自己中心性と愛を求める孤独」の物語として全体を捉えたいと感じだ。

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キーパーソンとなるのはジョイ(ジェーン・アダムス)。名前も正に Happiness に通じる Joy 。映画はこのジョイと2人の姉トリッシュ(シンシア・スティーヴンソン)、ヘレン(ララ・フリン・ボイル)の三姉妹を中心とした構成だけれど、この3人の関係性が面白い。精神科医の夫ビル(ディラン・ベイカー)と3人の子供との幸せそうな家庭生活を送る長女トリッシュ、作家として成功している次女ヘレン、この2人の関係もそうだが、2人は、作曲家志望ながら上手くいかず、三十歳も越えて独身で、通信販売の電話オペレーターという(姉2人の価値観からは)取るに足らない、キャリアとなるような仕事で生活する妹ジョイに対する優越感で、それぞれ自分のアイデンティティーを保っているようでもある。

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一見当たり前そうに見える近所の男が『ウェルカム・ドールハウス』ではペドフィリア(少女性愛)の持ち主だった。ここでは成功した精神科医で、妻と子供に囲まれた幸せそうに家庭生活を送っているトリッシュの夫ビルがペドフィリア(少年性愛)だ。作品を書くためにリアルな体験を求めて自分がレイプされる(あるいは少女期にされていた)ことを望むヘレン。そのヘレンのマンションの隣に住むデブの変態男アレン、向かいに住むデブ・ブス女性のクリスティーナ、マンションの夜警ペドロ。みんなそれぞれに表面を繕ってはいるが、一皮剥けばそれぞれの欲望が渦巻いている。実はみんな孤独で、例えばアレンとクリスティーナの間にはいっとき心が通った様子も描かれるが、求めているのはつまるところ中産階級的価値観での成功という体面でしかないし、あるいは自己本意で求めるだけの愛でしかない。(1年前の職場の同僚アンディを誰も憶えていないのも、そのアンディのプレゼントはあくまで愛を得るための道具であるのも、息子が床を掃除する家政婦に無関心なのも、すべてが相手不在の自己本意。)

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レイプされることを願いながら「タイプが違う」とアレンを拒否するヘレンがいい例だ。レイプに相手のより好みなどあるはずがない。少年レイプで逮捕されるというのはただ事ではないけれど、愛していると言いつつ夫を見捨てるトリッシュ。すべては内容を伴わない表面でしかない。ビルの2人の息子にしても、関心は父親の逮捕よりも自分の性的発達(精通)やオモチャのたまごっち。バーチャルな世界で実体を伴わないこのたまごっちが使われていることも象徴的だ。そして描かれる性の行為はアレン、ビル、息子ビリーのオナニ-という自己満足の性でしかない。

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そしてこの映画、観客によって、あの人物や行為は許せないとか、共感できないとか色々怒りや気分の悪さを持つだろうけれど、ボクの印象としては憎み切れない面々なのだ。この映画の人物一人一人の物語はそれぞれが1本の映画になり得ると最初に書いたけれど、そういう風にビルでもウラッドでもアレンでも誰でも、その人物中心の映画として見せられれば、観客はその人物の悩み等に共感して見るはずだ。その集団に属している人々が作る社会ではあるのだけれど、その出来上がってしまった社会から自由になれない人々の物語であり、批判されるべきは個々の人物やその行為よりも、彼らが作り上げてしまった社会そのものなのであり、せいぜいその社会の維持に貢献している彼らだ。そしてこの映画の中心テーマである性は、ビリーの性長にあり方に見るように、グラビア写真やグラビアから出てきたようなプールサイドのセクシーな女性による欲動や、デブでブスであるために満たされぬアレンの曲がった欲望も、社会的に作られ持たされた性的価値観や欲動なのだ。

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Last updated  2008.03.31 02:07:00
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