ラッコの映画生活

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2008.07.07
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カテゴリ: 日本映画
探偵事務所5 Another Story
マクガフィン 劇場版
Hayashi Toma
58min(ビデオ作品、日本語)
(桜坂劇場 ホールCにて)

MacGuffin0.jpg

昨日の日記 に書いたような経緯で、昨年 首里劇場 で見たこの作品を、今回また桜坂劇場で見てきました。

探偵事務所5 とは:
 永瀬正敏主演の「私立探偵濱マイク」シリーズを送り出した映画監督・林海象のライフワーク『探偵事務所5』は「5」を先頭にする三桁の番号を持った探偵たちが活躍するシリーズである。林海象が監督を務めた二部構成の劇場版『私立探偵591 ~楽園~』『私立探偵522 ~失楽園~』と共に、ネットではそのサイドストーリーを配信。宍戸錠、佐野史郎といった名俳優がレギュラーとして出演し、その他、石橋連司、ベンガル、柏原収史、成宮寛貴など、そうそうたる顔ぶれがシリーズで活躍する。またコミック版や、スポンサーとコラボレーションした特別版など、多様なメディアで展開している。(突貫シアターちらしより)。

MacGuffin1.jpg

MacGuffin2.jpg



MacGuffin3.jpg

ちょっと余談かも知れないけれど、題名の「マクガフィン」についてちょっと説明しておきましょうね。マクガフィンの意味なんて知ってる、って方はこの段落を飛ばして下さい。ただこの映画では、結局女・成子が誰にどうして追われているかは最後まで示されないことや、後半で動物用の麻酔銃が出てくるのも「あのマクガフィン」への関連だとだけ言っておきましょう。マクガフィンというのはヒッチコックの映画手法なんですが、アルフレッド・ヒッチコックという人は、映画の中で語られることっていうのは映画の中だけのことであって、細かなリアリティーなどにことさら重きを置いていなかった。彼の関心は、観客をいかに操るかであり、作中人物が味わう恐怖を観客にも味わわせることだったんですね。それでこんな逸話を語っています。「ロンドンからエジンバラに向かう列車車中に2人の乗客が乗り合わせた。その1人が『すみません、網棚にお乗せの妙なお荷物は何なんですか?。』『ああ、あれ?、あれはマクガフィンです。』『マクガフィンって何ですか。』『スコットランドの山中でライオンを捕まえるための道具ですよ。』『でもスコットランドの山中にはライオンなんていないでしょう。』『そうですか。じゃああれはマクガフィンじゃないですね。』」というものだ。つまりマクガフィンというのは、観客の関心を引くために、作中人物たちにとっては重要な何かであると示されるけれど、結局観客には何であるかはわからないことなんですね。

MacGuffin4.jpg

映画に戻ると、成子は絵本作家なのだけれど、スケッチブックに自分でもわけがわからずに「MacGuffin」と書いていた。そして沖縄返還の頃、それ以前のことを成子は少しずつ思い出し始める。檻の窓の並んだ動物園、その一角にあった彼女の部屋(檻?)、閉館後に動物たちと遊んだこと、「お薬飲みましょマクガフィン」。そして彼女の道案内で515の運転する車がやってきたのは廃屋となった動物園だった。久手堅はマクガフィンとは米軍基地関連の何か秘密だと推理して、基地関連でのし上がった人物たちにカマをかけ、むかし軍の秘密の動物実験・人体実験をやっていたらしい人物が浮かび上がってくる。推理ものなので、ハッピーエンドだということだけにして、この後の展開の詳細は書かないでおく。

MacGuffin5.jpg

この映画はガンで子宮摘出手術を受けた洞口依子の女優復帰作品だ。子供を産めなくなった彼女が妊婦を演じ、彼女が沖縄の人々や海に癒されたように、この地で記憶を取り戻し、海に癒され、海の中で出産する。そういう彼女の経験や思いと物語の成子を重なり合わせた見事な脚本(當間早志・利重剛)で、もちろん洞口の演技も素晴らしい。沖縄の本土復帰、成子の過去からの再生、女優・洞口の病気からの再生が巧みに重ねられている。そしてどこの国でも「軍」が行っているだろう暗黒の実験。それはここ沖縄では特に意味が深い。それは過去の歴史だけではなく、現在のこととしてもである。詳細や事実関係は知らないので根も葉もない噂の域を出ないものと理解していただきたいが、PTSDを負った米軍兵士の治療と社会復帰の実験の場に沖縄が使われているという話もある。その治療の失敗の結果が何であるかを書くことは辞退させていただきたい。

MacGuffin6.jpg

昨年首里劇場で見た30分ずつの前・後編版は途中(前編最後と後編最初)に無用の部分があって流れをそがれたが、劇場版として58分にまとめられていたのは良かった。60分というとオムニバス作品の一編か、あと思い出すのはキェシロフスキの 『デカローグ』 だけれど、1本の映画として映画館で同じ1本分の入場料金を取られるのはちょっと損をした感じもないではないけれど、60分という枠は十分にしっかりした内容の物語を描けるということだ。最近の日本映画を見ているといたずらに2時間を超える作品があるけれど、凝縮した内容で、しかも映画的時間を味わわせてくれたこの映画は好きな一編だ。

MacGuffin7.jpg

MacGuffin8.jpg




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Last updated  2008.07.20 10:05:07
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