かすみ草 の原っぱ

 かすみ草 の原っぱ

ピースおおさか見学(戦争資料館)



今日は小雨の降る中、某生協委員(長)仲間や職員の方たちと大阪城公園近くの ピース大阪 に行ってきました。

初めて行ったんですが展示室に入るなり言葉を失ってしまいました。繰り返し流される、大阪大空襲のときの焼夷弾を落とす飛行機の中からの映像(アメリカ軍の映像でしょうね)。下のほうで炸裂し、夜の街に輝く・・・。焼け野原の写真・・。

必死で涙をこらえる。

パネル写真に説明文、数分の解説ビデオ、遺品、模型。当時の庶民の生活風景を物語る資料。
原爆のときの真っ黒にこげた遺体の写真、溶けたガラス製品、壁に残る影の写真。

加害者としての事実のところでは、満州事変、七三一部隊、南京大虐殺、朝鮮の植民地化と強制連行、アジア地域での侵略。

おびただしい数の遺体が積み重なっている写真。強制労働させられてあばらが浮き出ている方々の写真。

アウシュビッツの写真、収容所の模型。救出された体重28キロの女性の写真。ガス室で殺されたあと刈り取られた毛髪の山の中に、リボンがついて編んだままになっているもの。

最後にアニメで20分ほどの"火の海・大阪"という映画を見た。

映画の途中で、"これはアニメだ、物語だ"と言い聞かせながら何度涙をぬぐったか。

とても言葉では表せない。気分が滅入り、食欲がなくなった。これが人間のすることなのか。

第2次世界大戦では、市街地、つまり民間の人や生活基盤がすべて焼き払われた。今、現実に起こっているイラクでの戦争は少し違うのかもしれない。でも、戦争のあるところには、もともとそこに暮らす人たちの生活、文化があり、戦争はそれれらをぶち壊してしまうということは変わらないのではないか。空襲警報におびえ、夜中でも警報が鳴ると庭先の簡素な防空壕へ非難する生活。子供のおもちゃや雑誌までがなくなるという非常時。

でも、あの戦争がなかったら日本はどんどんアジアや太平洋の国々を植民地化していってしまったのだろうか。それを止めるために、庶民が、生活基盤が、文化がなくならなければならなかったのだろうか。
今のイラク戦争と重ね合わせて、複雑な気持ちになる。

最後に国際連合憲章前文にあった一文が印象に残った。
”このために、寛容を実行し、且つ、善良な隣人として互に平和に生活し、国際の平和及び安全を維持するためにわれらの力を合わせ、共同の利益の場合を除く外は武力を用いないことを原則・・・”

以上ここまででまる2時間経過。ゆっくり見すぎて時間がなくなって、1階と2階しか見られなかったの・・。3階はまたの機会に・・(って、また行くことあるかなぁ)。

<参考>国連憲章前文
われら連合国の人民は、
われらの一生のうちに二度まで言語に絶する悲哀を人類に与えた戦争の惨害から将来の世代を救い、
基本的人権と人間の尊厳及び価値と男女及び大小各国の同権とに関する信念をあらためて確認し、
正義と条約その他の国際法の源泉から生ずる義務の尊重とを維持することができる条件を確立し、
一層大きな自由の中で社会的進歩と生活水準の向上とを促進すること、
並びに、このために、
寛容を実行し、且つ、善良な隣人として互に平和に生活し、
国際の平和及び安全を維持するためにわれらの力を合わせ、
共同の利益の場合を除く外は武力を用いないことを原則の受諾と方法の設定によって確保し、
すべての人民の経済的及び社会的発達を促進するために国際機構を用いることを決意して、
これらの目的を達成するために、われらの努力を結集することに決定した。
よって、われらの各自の政府は、サン・フランシスコ市に会合し、全権委任状を示してそれが良好妥当であると認められた代表者を通じて、この国際連合憲章に同意したので、ここに国際連合という国際機関を設ける。



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