有事法制に反対しよう



▼1回目の書き込み
 「日本を守るために、有事法制に賛成」とのご意見を拝見しました。私は、医療人の立場からこの法案に反対する運動をしています。
 そもそも日本の自衛隊は、国民を守るためにではなく、米軍の指揮系統のもとで、アメリカの軍事行動を助けるためだけに存在していると言っても言い過ぎではありません。対潜哨戒機や空中給油機など、日本を守るためには不要な装備に莫大な軍事予算を使っていることからも明らか。
 じゃあ米軍は、安保条約もあるし日本を守ってくれるでしょうか?彼らにその気はありません。世界の憲兵きどりで、今またイラクに攻め込もうとしていますが、許されないテロ行為への報復という名目で、自らの権益を守るための軍事行動です。第二次世界大戦後、アメリカが国際法に反する侵略行為をいかにたくさん行ってきたか、少しお調べになったらいいと思います。
 有事法制は、アメリカの侵略戦争に非戦闘員の看護婦まで戦場に動員できる恐ろしい法律です。天気予報を秘密にすることも、(軍事利用を口実に)飛行場も港も閉鎖して労働者を強制徴用できる法律なんです。 (9月14日12時20分)  

△はじめまして。    あきぴかさん(****.ne.jp)
書き込みありがとうございました。
有法案に関するご意見ありがたく拝聴いたしました。
私もアメリカに対する日本の後方支援は不必要なものだと思っています。また、日本の各地に散らばる在日米軍基地や在日米軍に対する日本からの資金援助も馬鹿馬鹿しいと思っています。
ただ、現在提出中の法案では日本人の一部分の人たち(それは国家中枢に近い方々だと思うと情けなくなりますが)はアメリカが日本を守ってくれるのに違いないと思っている(思い込んでいる)ので、そういった形になってしまったのだと思います。
そんな政府の支持率が未だに高い水準を保っていると言う日本人の感覚も私には信じられませんが(笑)
世界のどこかに(アメリカ含む)戦争をしたいと言う国がある限り、日本が戦場になる事はありえます。その為にしっかりとした法律が作られるべきだと私は思います。
私自身現法案全てに満足しているわけではありませんが・・・それに関してはおいおい活動をしていこうと思っています。
にしても・・・こんな重要な法案なのに国民の関心が低すぎて・・・・私はそれも心配です。 (9月15日6時45分)

▼お返事をいただいた後の、2回目の書き込み
①日本が植民地になるかしら?
 日本が他国から攻められたり、占領されたりする可能性は、旧ソ連を仮想敵国にしていた当時でさえ「万、万、万が一」(政府の国会答弁)であったのです。今世界で戦争を仕掛ける危険性のある国は、(隣国同士や国内戦争を除けば)アメリカがトップバッターなのは誰もが納得するところ。宗教戦争を除けば、戦争の意義はほとんど経済的な権益であり、何の資源もない日本を攻撃する物好きな国はありません。むしろアジア諸国が心配しているのは、昔のように「日本軍が侵略して来ないか?」ということなのです。
②有事立法って、何を守る法律なの?
 日本を守るための法律なら、これほど多くの人が反対はしないでしょう。アメリカの起こす戦争に、日本人を動員するための法律だから反対してるんです。あなたのお子さんが大きくなった時、遠い中近東でアメリカが仕掛けた戦争に連れて行かれるかもしれません。
 湾岸戦争では、イラクへの経済制裁がようやく効果を現し始めていた矢先に、国連を無視してアメリカが先制攻撃を加え、同盟国がこぞって多国籍軍として参戦しましたよね。日本はお金を出したけれど(これも反対ですが)、軍隊は派遣できませんでした。日本の法律が禁止しているからです。
③日本は唯一の被爆国(厳密には違いますが)なのに、平和のために積極的に行動するということがありません。何でもアメリカべったりだからです。世界のまともな政府もマスコミも、重要な国際問題が起きたとき、日本政府の意見なんか聞きません。どうせアメリカと同じだと分かり切っているから。
 政治も法律も、書いてある文章の裏を読まなくてはなりません。今の政府の元で、彼らがねらう有事法制を成立させるのは自殺行為ではないでしょうか。
(長々とごめんなさい) (9月15日12時16分)

△こんにちは あきぴかさん(****.ne.jp)
レスが遅くなって申し訳ございませんでした。
有事法制、なかなか賛成派と反対派の溝を埋めるのは難しいものだと痛感いたしております。
一つだけ申し上げたいのですが、万に一つ、一億分の一でも可能性がある場合、それに対する対策を求めるのは、何に対しても同じなのではないでしょうか?
それが些細な契約書でも国の定める法律でも同じだと私は思います。
日本に攻撃する理由として、大したものが無いとおっしゃっておいでですが、日本国内に米軍基地が存在する現在、アメリカの同盟国としてアメリカに敵対心を持つ国からの攻撃対象に入る恐れは過分に存在します。
また、在日米軍基地への攻撃に周辺住民が巻き込まれないという確証もありません。
今現在、某国からミサイルが発射されようとし、その方向や外交事情から日本が標的になっている可能性が考えられたとしても、現行の憲法では、発射されたミサイルが日本に落ちるか、日本を標的にしている事が明確にならない限り、自衛隊が出動することは出来ません。
こんな馬鹿な話があるでしょうか?
もしその最初の爆弾が核だった場合。そして、その行き先が自分の、自分の大切な人の住んでいる場所であった場合。
あなたはその時、どう行動されるのでしょうか?
私は、私自身と私の大切な人たちを守る為に有事法制に賛成します。 (9月18日21時33分)

▼3回目の書き込み
 有事法制についてじっくり考える機会を与えられて嬉しく思っています。私は、同じ人間である限り、平和を求める気持ちにそんなに溝があるとは思っていません。ただ、日本に米軍基地があり、安保条約があり、いつ戦争に巻き込まれるか分からない危険が存在するという現状を、どういう立場で考えるかの違いだと思います。
 フィリピンが米軍基地を平和的に撤退させ、別にそのことでアメリカから攻撃も制裁も受けなかった事実が、「日本でもアメリカの軍事の(核の)傘から離脱しても大丈夫じゃないか」と考える日本人に勇気を与えたと思います。
 日本は、世界に誇るべき憲法第9条で戦争放棄を謳っているのですから、有事法制を整備して「核が落とされる前にこっちが相手をやっつける」という道ではなく、「核兵器なんか落とされない、世界に認知された平和国家日本にする」ことこそ、未来に残すべき将来像だと信じてやみません。世界中から戦争を、少なくとも核戦争を根絶するためにこそ力を発揮すべきだと考えます(今の与党では無理です)。
 あきぴかさんの思いがどうであれ、靖国神社の英霊を讃え「日本は神の国」と涙を流す政治家が企てる有事法制は、日本をまた昔のように「天皇のために戦争できる普通の国」にするという彼らの思惑に沿って作られていると思います。「備えあれば憂い無し」という彼らの言葉の裏を読んでください。ほんの数十年前に日本がたどってしまった道なのです。 (9月18日22時23分)



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