Z・3さん
>そうそう。私もそう思ってました!花嫁カガリの拉致とかラスト間際のショッピングとか…確実にシチュエーション優先ですよね。それ自体は悪い事では無いのですが、物語を線として結べないから、上にあげたようなシーンは批判されちゃうんですよね。

シチュ優先の描き方も勿論アリだと思っていますが、それをどうやって物語の上で不自然のないように見せるかが、話づくりのポイントじゃないかと思っています。
または、物語やキャラが勝手に動いていって、当初予定していたシチュよりはるかに凄いものが出来上がる……ということも、アニメに限らずドラマ・映画・漫画・小説、様々な場面でよくあることですね(脱線してろくでもない方向にいく作品も勿論ありますが)
種の場合、線が引けずキャラも動かせていないのに強引に点だけ作ってしまっている、という印象があります。だから、一番最初に見たエピソードが一番良かった(=後は落ちていくだけ)などという現象が起こる… (2006.08.04 21:24:16)

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2006.08.02
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最近少々シナリオに関する本を読み直しているところなのですが、
「ドラマ(映画)における台詞と、現実における台詞は違う」
ということをシナリオライターは認識しなければならないということが、くどいほどに書かれていたのが下の本。

シナリオの基礎技術新版

ドラマにおける台詞は計算され尽くされたものでなければならず、ドラマの進行を止めたり退行させてしまうような台詞は出来うる限り避けるのが基本。
さらに、台詞だけ読んで誰と誰が喋っているのか分からないような台詞も×。
熟練者ならともかく、初心者はそのような台詞を書いてはならない。
……といった、ドラマの台詞を書く際の注意点が、こと細かに書かれている。
シナリオの書き方の基礎の基礎から始まり、 こんなホンを書いてはいけない!シナリオ診断学 も実に参考になる。



そこで、ガンダムSEEDの台詞を考えてみる。



・相手の名前の連呼
・相手の言った単語の繰り返し
・特定の人物しか喋らない、その場に他のキャラがいても喋る人物はごく一部
・会話がかみあっていない
・キャラの性格が分からない、もしくは不一致


現実に私たちは、ドラマのキャラのように気のきいた台詞を喋ることは少ないし、
議論に参加するのは特定の人物ばかりでその他大勢は何も発言しないことも多いし、
同じ言葉を何度も反復して話を止めまくることもしょっちゅうだし、
驚いたら息をのみ何も言えなくなるのは普通だし、
実際MS乗って戦闘しろなんて事態になったら、意味不明の雄叫び以外の台詞なんざ思いつかない。
相手と会話がかみあわないなんて毎度毎度。
相手や状況次第で、自分の態度や台詞や意見をコロコロ変えるのもよくあること。
そういう意味では、SEEDの台詞はかなりリアルだと思う。皮肉でなく。
現実に、15やそこらの少年少女が戦闘に巻き込まれた場合の台詞なんて、あのような絶叫系呻き系ばかりではなかろうか……


しかし、ドラマでそれをやってはドラマが進まない。
ドラマの台詞はドラマを進行させるためにあり、現実のままに会話をしていたらドラマは停滞してしまう。

さらに、ストーリーが進んでいないのに特定のポイントで強制イベント(例・大気圏突入、仲間の死、敵同士の恋、死んだはずの恋人との再会など)をこなさなければならないために、キャラがそのイベントに向かって 「動かされる」
結果、それまでのキャラの感情描写の積み重ねが十分出来ていないのに、 アスランとキラがいきなり仲直りしたり、フレイが宇宙のど真ん中でキラキラキラキラ言い出したりするので こちらは「?」となる。お前らこの間殺し合いしたばかりじゃないかと。あんたサイとキラの間で揺れてたんちゃうんかい、と。
種キャラがよく人形みたいだなどと批判されるのは、キャラが「動かされている」感が否めないからではないだろうか。



富野ガンダムが1つの話にあれだけ様々なイベントを詰め込めたのは、台詞に様々な情報を内包しているからなのだろう。普段から 「そんな下品な口のきき方、おやめなさい!」「父親がわりの経験も~胸がときめく」「そんな大人、修正してやる!」「地下にモビルスーツが(ry」 などとほざく常識人はいない。


参考までに、 SEED台詞集
これを見ると、種の台詞って悪い意味で普通だなぁと思う。







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Last updated  2006.08.02 23:23:30
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Re:種台詞について考える(08/02)  
Z・3  さん
まじめに答えてしまうと、今回のスペエディ2を見れば種の何に不満を覚えるのかよくわかります。実のところ気になるのは台詞回しでは無いと思います。

会話がかみ合わない。これはその通りなんですが、
まず、相手の主張を理解しようという姿勢が皆無なんです。だからアスランが戦闘に乱入するくらいならオーブに帰って連合との同盟を政治的にどうにかしろ、という主張に対して、キラ、カガリがノーリアクション。ここで物語の”線”が途切れてしまうんですね。わざわざお互い危険を冒してまで会って、相手の言う事を反論も無しにスルーしてしまっては会った意味が無くなる。

シチュエーションとしてはキラとアスランのわずかな認識の差が、2人を決別させて…みたいなものを描きたかったのだろうと想像できなくも無いのですが、
実際にはキラがアスランの言うとこを理由も無くスルーしてるだけなんですね。
全体として”前の言行が後の言行に影響してこない”というのが種のキャラが人形のように見えると言われる所以でしょう。
イベントをこなすために『動かされてる』感が強いというのはまさにその通りです。なぜ『動かされてる』ように見えるのか?上であげた理由に行き着くのではないかと。 (2006.08.03 04:08:11)

Re[1]:種台詞について考える(08/02)  
かや子  さん
Z・3さん
「相手の主張を理解しようという姿勢が皆無」
全くもって同意です。
しかしそうかと思えば、理解したと思えないのにいきなり改心したり賛同したりするし……(ラストのレイ、FPのシン)

おそらくアスランとキラの仲違い、カガリからも心が離れてしまうアスラン、といった描写をやりたかったのだろうなぁと想像は出来ます。出来るんですが……
ここでこんな台詞を言わせてみたい、こんな行動させてみたい……いわば、描きたいシーンが先にあってストーリーは後からついてくる、といった感じで種の脚本は作られたのでしょう。
ベテランがやるならその方法がうまくいく時もありますが、初心者がそれをやったらこうなるのだなということを、種シリーズは教えてくれた気がしますね。

トールは首を吹っ飛ばされるためだけに動かされ、サイは振られて土下座するためだけに動かされ……そしてスティングやアウルは何のために動かされていたんだろうか。
(2006.08.03 23:22:10)

Re[2]:種台詞について考える(08/02)  
Z・3  さん
かや子さん
>しかしそうかと思えば、理解したと思えないのにいきなり改心したり賛同したりするし……(ラストのレイ、FPのシン)

うわ、確かにそうだ(苦笑
フレイが突然いいこになったりとかも。

>ここでこんな台詞を言わせてみたい、こんな行動させてみたい……いわば、描きたいシーンが先にあってストーリーは後からついてくる、といった感じで種の脚本は作られたのでしょう。

そうそう。私もそう思ってました!花嫁カガリの拉致とかラスト間際のショッピングとか…確実にシチュエーション優先ですよね。それ自体は悪い事では無いのですが、物語を線として結べないから、上にあげたようなシーンは批判されちゃうんですよね。

>……そしてスティングやアウルは何のために動かされていたんだろうか。

ガンダムを強奪するため?…ろくな見せ場が無いからなぁ(苦笑 (2006.08.04 06:46:02)

Re[3]:種台詞について考える(08/02)  
かや子  さん

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