第2回ブックスタート全国大会




参宮橋にある国立オリンピック記念青少年総合センターで行われた「第2回ブックスタート全国大会」に出席してきました。

ブックスタートとは・・・。

1992年、英国第2の都市であるバーミンガムで始まったもので、地域の保健センターで行われる0歳児健診の機会に、すべての赤ちゃんと保護者にメッセージを伝えながら絵本を手渡す運動です。

赤ちゃんのことばと心を育むためには、暖かなぬくもりの中で優しく語りあう時間が大切です。

そうした時間を通して、赤ちゃんは自分が愛されていることや守られていること、大切な存在であ ることを体感します。

赤ちゃんと向かい合うそうしたひとときは、周りの大人にとっても心安らぐ楽しい子育ての時間になります。

ブックスタートは、そのかけがえのないひとときを「絵本」を介して持つことを応援する運動です。

決して赤ちゃんに負担をかけたり、保護者にプレッシャーを与えたりするような、早期教育の運動ではありません。

「赤ちゃんと絵本を開く時間の喜びや大切さ」「地域が子育てを応援していること」などのメッセージを、顔を見合わせて丁寧に伝えます。

それによって、手渡す絵本が家庭での絵本の時間をつくる具体的なきっかけとなります。

実際の活動は1つの機関ではできません。
図書館や保健センター、地域の子育て支援センターやボランティア活動をしている方々などとの協働により行われます。

高2の息子と中2の娘にお弁当を持たせ、学校へ送り出すと、急いで“メモをとるためのノート”と“読みかけの本”(『新しい人の方へ』大江健三郎 著)をカバンにしまい込み、国立オリンピック記念青少年総合センターへと向かいました。

今朝は素晴らしい秋晴れで、心の中まで晴れやかです。

会場に到着し、いよいよ大ホールにて全体フォーラムが始まりました。

テーマは『地域の実践からブックスタートを見つめなおす』です。

まず最初に、主催である「NPOブックスタート支援センター」の理事長であり、児童文学家の松居 直さんよりご挨拶がありました。

今、まさに言葉の変革期を迎えています。
人類は10万年前に声の文化としての言葉を用いるようになりました。

20世紀には出版文化が発展し、後半は電子メディアが目覚しい発展を遂げ、ある部分では人間性の崩壊という問題も浮上してきました。

私は絵本は文字の文化ではなく、しっかり語りかけるという“声の文化”だと考えます。

そして“声の文化”があって初めて“文字の文学”が成り立ちます。

今、なぜブックスタートなのか・・・・それは人類の文化の未来にかかわってくることなのです。

というようなお話がありました。

◆コーディネーター
足立茂美 (鳥取県立保育専門学院 講師)
◆パネリスト
窪田里美 (鳥取県鳥取市 保健師)
田中共子 (東京都杉並区立下井草図書館 司書)
吉岡隆一郎 (富山県高岡市(株)文苑堂書店 代表取締役社長)

午後は分科会B 「赤ちゃんが絵本を楽しむ時間」に参加しました。

◆コーディネーター 
永田桂子 (元大阪国際児童文学館 主任専門員)
◆パネリスト
徳永満理 (おさなご保育園 園長)
細江幸世 (絵本編集者)
三石知左子 (葛飾赤十字産院 副院長)


大変有意義な会でした。

詳細は・・・徐々にアップしていきたいと思います。






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