~ 気の向くままに のんびりと ~

~ 気の向くままに のんびりと ~

5月12日(日)



  朝一番に、父・母・主人がやってきました。

  朝ご飯を食べても、「陣痛」と呼ばれるような強い痛みは来ません。

  10時半すぎになって先生が、

  「破水もしていることだし、これ以上陣痛が来ないと、赤ちゃんが細菌に感染してしまう」

  と言うことで、陣痛促進剤の点滴を受けることに。

  立会い出産の希望はしていなかったのですが、たまたま他に出産予定の人がいなかったこともあり、

  看護婦さんがその場で、立会い出産の書類の準備をしてくださったおかげで、

  主人が立ち会うことになりました。

  そして12時になったので、看護婦さんたちは休憩。

  陣痛が来るのを待ちながら、分娩台の上で、一人で昼食を取りました。

  が!、ご飯を食べているうち、だんだん強い痛みが・・・。

  う~ん、もう食べられな~い!

  でも、看護婦さんはいな~い!!

  え~ん、誰かあぁぁぁ~~!!!

  と思いながら、昼休みが終わるまで我慢をし、

  13時になってようやく、看護婦さんが戻ってきました。

  「あら、大変!子宮口が全開だわ!!」

  ようやく、本格的な陣痛です。

  でも看護婦さんいわく、「促進剤の効きが早すぎない?」みたいな。

  急いで点滴をはずし、分娩の準備です。

  そのあとは、意外とあっという間でした。

  いわゆる「安産」と言われるほど、早く生まれたと思います。

  4~5回いきんで、かずぽんは生まれました。

  頭が見え始めたときに主人が呼ばれ、私のそばに来てくれました。  

  いきんでいる途中、頭が見え始めたかずぽんを見て、看護婦さんが

  「あら~、髪の毛、ふさふさだわ~」

  と。

  「こっちは苦しいのよ~」

  と思いつつ、全身の力を振り絞って、頑張りました。




  そして、

  13時33分、かずぽんは無事生まれました。

  2,802グラムと、男の子にしてはチョット小さめ。

  ま、予定日より12日早い出産だったので、仕方ないのかな。

  生まれたとき、主人も私もボロボロ泣きました。

  そして、まだへその緒が付いたままの状態で、

  先生はおぎゃあ、おぎゃあと泣くかずぽんを抱かせてくれました。

  私はと言うと・・・。

  嬉しいのと、疲れたのとで、手に力が入らない放心状態。

  でも、やり遂げた~と言うような、充実感でいっぱいだったのを覚えています。

  眼鏡をはずしていたので、かずぽんの顔はあまりよく見えませんでしたが(笑)




  たまたま、産院が空いている時期だったということで、私が苦しんでいるとき、

  分娩室の外では、業者の人がワックスがけを待っていたそうです。

  母いわく、

  業者A:「ワックスがけ、始めようか~」

  業者B:「いや、今、分娩室に入った人がいるみたいだよ」

  業者A:「じゃ、まだまだ、すぐには生まれないな~、ははは」

  のようなやりとりの会話があったそうですが、

  そのうち赤ちゃんの鳴き声が聞こえてきたので、あまりの速さに驚いていたようです(笑)



  出産後、ワックスがけが始まるとのことで、ストレッチャーに乗せられ、別の小部屋に移動しました。

  そこで点滴をされ、かずぽんと再会。

  免疫力がつくように、初乳を飲ませるためです。

  そこに、父・母・主人が入ってきました。

  母は泣きまくり!その姿を見た私も泣きまくり!

  父は、

  「よかったな、よく頑張ったな」

  と言ってくれました。

  主人は、かずぽんの写真を撮りまくり!

  1時間くらいしてから、病室に戻りました。

  夕方まで父・母は居てくれましたが、夕飯準備のため帰って行きました。

  私は絶対安静のため、トイレ以外はベットから起き上がってはいけない状態。

  出産直後、トイレに行こうとして倒れる人が多いらしく、トイレも部屋にポータブルが設置されました。  

  そんな状態の私に、主人は夕食を食べさせてくれ、消灯寸前まで付いていてくれました。

  今日は母子分離。

  明日からは母子同室になります。

  看護婦さんに、

  「明日からは忙しくなるから、今日は疲れを取るため、ゆっくり寝てくださいね」

  と言われ、休みました。

  でも、神経が高ぶっているため、なかなか寝付けませんでしたが・・・。


© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: