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ナスレッディン ホジャ (トルコの小話)


ナスレッディン ホジャ  ナスレッディン ホジャは、ユーモアとウイット、無邪気なしかも皮肉に満ちた小話で人間の心理を巧みにからかい、支配者と被支配者の確執、国家や社会の矛盾を暴き、時には宗教の偽善を批判する・・・などと難しい解説を試みたら、ホジャその人に何と言われるだろうか・・・・? ナスレッディン ホジャは我々トルコ人なら誰もが良く知っている人物であり、そのとぼけた小話も誰もが子供の頃から慣れ親しんできておなじみである。切れ味の鋭い、そのくせ後味の悪さの残らない、ほのぼのとしたおかしみをトルコ人はこよなく愛している。 ナスレッディン ホジャの小話は、トルコの民衆の知恵とユーモアと善意を体現したものと言っても誇張ではあるまい。  ホジャとは一般的に教師、説教師、指導者をさして言われることばである。 では、ナスレッディン ホジャとはいったい何物か? 現実に生きた年代やその性格、人物については謎が多く、実在しない架空の人物だという説さえある。  確かに、いわゆる “ナスレッディン ホジャの小話” がすべて実在のホジャと関係あるものとは言えないのも事実である。


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