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2007.09.25
吉田茂VSチャーチル会談秘録記事
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・へ2・・・少なくとも学者ではないということか。会談は、双方の共産主義への警戒心について、から始まった。チャーチルは、吉田の全体的な目的については共鳴した。その中での吉田の「満州再占領」の話は事実とすれば相当物騒だ。当時の日英は共産主義の問題が、共通の最大の関心事でもあった。吉田は破防法を成立させ、暴力的破壊活動を行う団体の取締りを強化した。その対象が共産党傘下の労働組合にあるのは明白だった。これに対して「血のメーデー」が勃発した。英国政府は、吉田の対中国政策に懸念を持っていたようだ。英情報機関は、日本の国内情報を密かに追っており、チャーチルは、インテリジェンスの重要性を熟知している政治家の一人だった。チャーチルは吉田に自分の手の内は見せなかった。
・日英は、立憲君主制こそ最高の政治形態だとチャーチルは主張し、吉田も自身も立憲君主制の信奉者で、日本の不幸は経験の欠如によるものだったと語る。当時英国人捕虜虐待の記憶が新しく英国内は友好的とは言え図、反日運動が起こり、一部新聞の同調する動きがあったが、チャーチルは「外国使節を気持ちよく迎えるのは、英国の伝統の礼儀だ」として一喝したという。それができた時代なのだろう。
・へ2・・・日英同盟は英の「光栄ある孤立」の唯一の例外だと言われる。この裏には英国がいかに極東に進出するロシアへの警戒と不信感があった。吉田が、エリザベス女王に対して、「いずれ英連邦に加盟したい」といったというのは、吉田のジョークにしては俄かに信じ難いはなしではある。これまでの吉田の強烈な尊王思想もあやしいことになる。また吉田が自国の皇室を尊敬している印象を受けなかったと英外務省から駐日英国代表部に送られた報告書にあったという。どうも吉田は、民主主義を甘く見ているのではないかと英国から評価されていたようだ。
・それと吉田の政策は、娘の麻生和子ら個人的な側近の助言に依存しているとも見られていたらしい。吉田が先見的な理想を持ち、世論を擁護するという者はいない。英外務省が作成した「吉田ファイル」は、詳細な分析をしているものだ。吉田がなくなる1年前の1966年7月19日の英外務省報告は、吉田を日本の「グランド・オールド・マン」と表現している。それは大長老の意味で英国ではウインストン・チャーチルの愛称でもある。これをどう考えればいいのだろうか。考えさせられた。この53年前の機密ファイルが物語るものはなんだろうか。
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最終更新日 2007.09.25 13:49:26
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