ヘイフリックの限界part2

ヘイフリックの限界part2

2010.01.28
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 ・人間の脳の偉大さに感嘆もする。日本では当時最高の教育を受けた人間だとしても、今日に比べればスタートは明治維新で西欧文化も何も知らなかった約150年前に生まれた人である。その人が、現代人と変わらないことを考えていたということ、繊細な心理や表現で、然も殆んど一気呵成に描いているという事実に驚愕する。明治時代の日本人たちは西欧から、「猿」のように思われていたし、脇差や、丁髷を断髪に替えたばかりの文化だった筈だ。



 ・へ2・・・流石に漱石も、ロンドンでカルチャーショックを受けて神経衰弱になっている。それでも2年間我慢して持ち帰った西欧の体験は、多くのものに結実し、彼の留学の業績というべきものになっている。ただ貴重な国費を浪費した他の留学生とは違う。どれだけ期待を裏切った人間たちがいただろうか、それは留学生だけではない。国内の恵まれた教育を受けた優秀だと称えられた人たちも、自滅したのか潰されたのかは別としても、何の成果もなく消えて行った。漱石はやはり稀有な存在だったのだろうか。「吾輩は猫である」と書き始めた人がたどったユーモアのある作家が必ずしも明るい人生ではない。





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最終更新日  2010.01.28 15:13:08
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