ヘイフリックの限界part2

ヘイフリックの限界part2

2023.01.27
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せめて「人生のテキスト」があればどんなにか無駄なく生きたことであろうか、などとくだらないことを考えるのは凡人の常かも知れない。人の数だけ「座右の銘」も違うだろうか。当然が、必ずしも必然ではない。苦悩が多いだけ悧巧になるのであれば、この世界ももっと住み易いものになったのだろう。聊かもって皮肉な世でもある。漱石の「草枕」を読んでみた。何度読んだだろうか。育ったところが、<「おい」と呼んだが返事がない。>の峠の茶屋の近くだったので、多分中学の頃から知っていて、よく前を通って、<「おい」と呼んだが返事がない。>と、口の中で繰り返しながら茶屋を覗いたものだ。確かに誰も見たことがなかった。峠の茶屋の前を通って、すぐ近くの金峰山という小さな山に登っていた。子供でも登れる山だった。まっすぐに山頂に登れる「猿滑(さるすべり)」というのがあり、かなりの急勾配を登るのが常だった。


 ・金峰山は、熊本の人たちと同じように、毎日朝な夕な眺めていた。やがて私も熊本を出て、父母のいる熊本に帰るときいつもこの山の姿を見ると懐かしさに、「ああ、キンポウザン」と呟いたものだ。人生の道標が見つけられずに悩んでいた。鹿児島本線の遠く玉名市辺りからその山の姿が見つけられた。学校で、どうやら物心ついた中学生頃からいくつかの教科書で学んだが、心に残っているのは断片でしかなかった。千切れた破片のようなものばかりで繋ぎ合わせることができなかった。自分を責めてばかりいたのだろう。





「智に働けば角が立つ、情けに棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。・・・」

 のフレーズが口癖になっていた。先走ってばかりいた。中学生で老人のような心持がしていたのだろう。人生のテキストがなかったからだ。







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最終更新日  2023.01.27 15:50:05
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