なんとかなるさっ!

悲しみ再び



この9ケ月。私はがんばってきた。
仕事して、笑って、食って、怒って、普通以上に元気でいた。
しかし・・まだ9ケ月しかたってないことに気がついた。
夜が来るのが怖い。
一番うれしいのは、空が明るくなってきたとき。
夜が明ける・・・・とほっとして寝る。
今日から、仕事はお休みする。
仕事をすることで、なんとか自分でいられたが・・
今日からは、夫を亡くした妻として何日か生活しなければならない。
つらいなぁ・・・
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そして、今日はお寺に「せがき」(漢字が思い出せない)
塔婆をもらいに行った。檀家と新盆のお宅が集まる。
ご供養が始まった途端、私は涙が止まらなくなった。
次から次へとあふれ出てくる。
気分的には突っ伏して大声で泣きたい気持ちだった。はじめから終わりまで泣きどうしだった。
ハンカチがしぼれるくらい泣いた。
私は、それが自分自身で不思議でならなかった・・・

通夜、葬儀のときもここまで泣かなかった。
私たったひとりで参加したため、9ケ月の何かが切れたかのように泣きつづけた。
お寺で・・まして新盆の家が集まる中では泣いてもいいだろうと、本能が悟ったのか・・・
最後には、頭が痛くなってしまった。
隣に座っていたご婦人もご主人を亡くされたようで、しゃくりあげている私と同じように泣いていた。
心の中で(一緒に泣きましょう・・・)と思った。

お坊さんが15人位いらっしゃっていた。
この力を集結すれば、生き返らせるじゃないか?とか思っていた。

終わった後、このクソ暑い中喪服で首からタオルを巻いてお墓の掃除をした。
義親が掃除をするとか言っていたが、今日は誰にも触らせたくなかった。

家に帰ると、頼んであった生花が届いていた。
たくさんのお花が祭壇を飾りとても素敵だった。
ただ・・・ふといろんな事を思い出してきた。
亡くなった日の雨。パパの顔。自分の気持ち。
なんでだろう??と・・・
あっ!匂いだ。
あの時と同じ香りが部屋を充満している。
ゆりの花の香りだ。
もう・・・だめだ・・・

しあわせだった日々に戻してほしい。


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