裸眼でドッキリ -洗面所編-




仕事に出かける直前までメガネをかけなかった私は、いつものように裸眼視力0.1以下の目で朝食をすませ洗面所へ行くと、見なれないピンク色の物体が洗面台の端に置いてあるのを見つけた。


何だろう?


よく見えないので何の気もなしにそれを手でつかみ、目の前まで持ってくる。












入れ歯だった。









ぎゃっ!!



驚いたのと同時に一刻も早く入れ歯から手を離したいという気持ちが働いたらしく、洗面台とは別の方向へ入れ歯を投げてしまった。

投げた方向は洗濯機。


最悪な事に入れ歯は壁と洗濯機の間に落ち、乾いた音を立てた。





ごめん、爺ちゃんか婆ちゃん。不用意に触った私が悪いんだけど、2度と触りたくないから自分で拾うの嫌なの。




「おかーん!ちょっと来て!」






母に拾わせた。


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