RA~道の途中~

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1、膠原病って何?

1、膠原病って何?

こうげん病は、「膠原病」と書きます。「高原病」と書く人も
いますが、残念ながらそれほど美しい病気でもありません。
人間の細胞や組織の間をうめる部分を「結合組織」といいますが、
この結合組織には膠原繊維という物質がたくさん含まれています。
膠原病は病理形態学的に全身の結合組織に病変がみられることから、
この名があります。

 膠原病は全身の多くの臓器が障害される慢性の疾患ですが、
単一の病気をさすものではありません。
以下のような病気が含まれます。すなわち、
◎慢性関節リウマチ、
◎全身性エリトマトーデス、
◎強皮症、
◎多発性筋炎、
◎皮膚筋炎、
◎混合性結合組織病、
◎シェーグレン症候群、
◎血管炎、
などです。

これら膠原病は3つの顔を持っています。

1つは、病理学的には「結合組織病」である。
2つ目は、膠原病の各疾患は、臨床的に大なり小なり、
リウマチ症状(関節、筋肉などの運動器の疼痛とこわばり)を有する
「リウマチ性疾患」である。
3つ目は、膠原病の原因はまだよく解っていませんが、
病因論的には、「自己免疫疾患」である、ということです。
感染症でも、腫瘍性疾患でもなく、免疫の異常で病気が起こっているのです。
ただし、結合組織病には膠原病以外の先天的な病気も含まれますし、
リウマチ性疾患には、他に変形性関節症や通風もあります。
また、自己免疫性疾患には、慢性甲状腺炎など多数の疾患が含まれます。
すなわち、それぞれとイコールではないのです。

『2、「関節リウマチ」について』に続く


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