自宅で簡単にできる運動&ダイエット

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運動療法


 ●運動療法の始まり


運動療法のルーツは非常に古く、紀元前に中国から始まったそうです。

現代の気功に似た、功夫(コングー)という深呼吸を中心とした体操が行われていました。

運動療法が急速に進歩したのは第一次世界大戦後です。

といっても、当時は戦争で負傷した人のリハビリテーションが中心でした。

近年になって、運動不足、肥満、ストレスの解消などで運動療法がより重要になりました。

交通機関の発達、職場のオートメーション化、電化製品の普及による家事労働の軽減など、

多くの人が身体を動かさない世の中になりました。

一方、食事面では栄養の摂り過ぎ、偏りが目立つようになりました。

その結果、糖尿病や動脈硬化からくる成人病が急増しているのです。

また、ストレスの増大に伴い、神経症や心身症など、いわゆるストレス病も増加の一途をたどっています。

その予防や治療には、運動療法が必要で、今日その研究が盛んにおこなわれています。


 ●運動療法の効果


運動がどうして病気の予防や治療に効果があるのかは、現代の科学をもってしても、

まだわからない点が多いのが現状です。

一般的には以下のような効用が言われています。

 1)自然治癒力を高める。
   たとえば骨折したときには、自然に骨の細胞が増殖して骨折部は接合されます。
   骨折後は安静にばかりしていないで、適切な運動を行えば、骨増殖を亢進する
   (自然治癒力が高まる)ので早く治ります。
   骨折ばかりでなく、適切な運動は、あらゆる自然治癒力を高めてくれます。

 2)運動は血液循環を促進し、身体が必要とする酸素や栄養を身体の必要な部位へ
   すばやく供給し、老廃物や疲労物質をすみやかに排出します。その結果、疲労を
   回復して体調を整え、病気に対する抵抗力をつけます。

 3)身体は使わずにいると、徐々に衰えていきます。したがって、手術後や産後にしても
   安静にばかりしていると、体力が低下して回復が遅れてしまいます。適度な運動は
   体力をつけ、回復力を高め、病状を好転させてくれます。

 4)栄養の摂り過ぎによる病気では、運動をすることで余分な栄養を消費し、エネルギー
   のバランスをとります。このような病気には食事療法が大切ですが、運動療法は
   それをバックアップし、さらにその効用を高めます。

 5)運動することで気分転換になりますし、精神的な緊張も解きほぐし、ストレス解消や
   精神安定に役立ちます。運動のそれらの効果はストレス病の予防や改善に貢献します。

 6)運動は気力を引き出し、病と戦う意欲を呼び起こしてくれます。病は気からといわれる
   ように、病気の予防や治療には気力が大切です。運動することで、病気に勝てると
   いう自身もわいてきます。

 7)運動は食欲を増進させます。多くの病気は、回復のために栄養が大切で、運動は
   その供給を促進させます。

運動が病気の予防や改善に貢献する理由は、この他にも色々ありますが、ここでは

主な7つをあげました。

これらの効用はさまざまに重なりあい、相乗的に作用していっそう効果を高め、病気の

予防と改善に貢献します。


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