ココ の ブログ

春と夏の間(2)



春と夏の間(2)

 先生の立場を考えているとキリスト教の牧師や神父の立場を連想してしまった。厳密には違うのだが職業上知り得た情報は他人に漏らしてはならない倫理規定があるからだ。キリスト教の場合は倫理規定というよりも一種の法律だ。告解で知った内容は誰にも漏らしてはならないと決められている。医師の場合でも患者の病状や考えを漏らす訳にも行かない。しかし、老人会の会員の個人的な思想や道義的なことを知り得る立場の先生では、どちらの側に立つ訳にもいかないだろう。大事な患者様なのだから、ましてや高齢になり患者が減っている現状では診療所としての経営上の問題も絡んで来る。片方の患者側の考えだけを支持すれば反対意見の患者は来なくなる恐れがある。

羽衣ジャスミン(1)
もうすぐ咲き始めるパティオの羽衣ジャスミン(1)。

 その結果、数人の患者だけになってしまっては診療所はやって行けなくなる可能性がある。仮に老人会の旧役員の犯罪を知ったとしても見逃して黙っている方が彼等は診療所の患者として続けて来てくれるだろう。まして日頃から好意で花や鉢を届けてくれて待合室を飾ってくれたり相談事を持ちかけられ頼られていれば無碍にする訳にも行かない筈だ。それでも心の中の正義は生きているだろうからボクや自治会の役員から彼らの犯罪を知らされれば心苦しい筈だ。老人会の会費搾取事件の他には怪文書事件や民生委員事件があった。会費搾取事件というのは老人会の基金の一部をちょろまかして役員数人で私的に温泉旅行を毎年して来たことだ。役得とばかり会員には無断で平気な顔で楽しんでいたのだ。

羽衣ジャスミン(2)
もうすぐ咲き始めるパティオの羽衣ジャスミン(2)。

 更には、会員の為と言って年会費を集めずに、市からの毎年の助成金(会費を集めなければ老人会は公認されず助成金は出ない規則になっている)をだまし取って自分達の私費として勝手に使っていたのだった。怪文書事件や民生委員事件は、ボクが自治会長をしている時にその助成金横領の事実を指摘され会計から支払いがされなくなった事へのはらいせから在りもしない事をねつ造して怪文書をばら撒いた事件だった。個人攻撃の批判や中傷以外に脅迫文まで入っていたので警察や市の福祉課の調査にまで発展して、結局、聴き取り調査で犯人が判明して老人会の前会長は辞職せざるを得なくなり、老人会や自治会に顔を出せなくなった。その時の仲間の長老の娘が民生委員だったのだ。

羽衣ジャスミン(3)
もうすぐ咲き始めるパティオの羽衣ジャスミン(3)。

 親想いの彼女は陰険にも不正な手段で反撃に出たのだったが、民生委員としての守秘義務違反で市の査問会に呼び出され厳重注意を受けることになってしまった。その後も彼ら一派数名は性懲りもせず親しくしする仲間を募って、自治会や老人会の活動の邪魔をしたり悪質な噂を撒いて抵抗していたが、時間が経つにつれて人々から相手にされなくなって行った。そして任期三年の期限が切れる今年の秋には民生委員の再任拒否の動議が出される手筈になっている。新しい民生委員には正義感の強い奉仕活動に燃える人を現在の自治会長や役員が選ぶだろう。そのことは医師先生にも話してあるから、ひょっとして彼等に密かに伝わっているかも知れない。尤も、正義感の強い先生だから話さないとボクは信じている。

羽衣ジャスミン(5)
もうすぐ咲き始めるパティオの羽衣ジャスミン(4)。

 更には、彼等のコソ泥的事実があって、自治会員から自治会に寄付をされたピアノが何時の間にか集会所から消えてしまった事だ。弾けもしないピアノを持ち帰ってどうするのだろう?という一般の予想からすれば在り得ない話に想えるが、彼等は下取り業者に売却してしまったらしいのだ。更には仲間の一人が自分の保持していた中古パソコンを自治会に売りつけていた事実が判明した事だ。15年も前のことだが、自治会TV放送が発足し、それに付け込んで価値の無い中古品を正規の値段で売りつけたのだ。それが判明したのは全国的に来年7月に放送切り替えになるデジタルTV放送で自治会TV放送も廃止になる事から整理をしていたからだった。悪い事はできないものである。(つづく)

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