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2011.09.13
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カテゴリ: 健康・ダイエット
この日本列島で、縄文文明は約一万数千年も続いたといいます。
万物が共生して、争いがなったこの文明の担い手は縄文人です。

この地球には「地球原住民」と呼称することができる人たちが生存していたと思われます。
縄文人は、そういう意味で重要な「地球原住民」です。

この縄文人の直系が、日本列島に住んでいるアイヌであることは間違いありません。
さて、ここに、美しい文章を下記に紹介引用させていただきます。



その昔この広い北海道は、私たちの先祖の自由の大地でありました。

天真爛漫な稚児の様に、美しい大自然に抱擁されてのんびりと楽しく生活していた彼らは、真に自然の寵児、なんという幸福な人たちであったでしょう。



夏の海には涼風泳ぐみどりの波、白い鴎の歌を友に木の葉の様な小舟を浮かべてひねもす魚を漁り、

花咲く春は軟らかな陽の光を浴びて、永久に囀る小鳥とともに歌い暮して蕗取り蓬摘み、

紅葉の秋は野分に穂揃うすすきをわけて、宵まで鮭とる篝も消え、谷間に友呼ぶ鹿の音を外に、円かな月に夢を結ぶ、嗚呼なんという楽しい生活でしょう。

平和の境、それも今は昔、夢は破れて幾十年、この地は急速な変転をなし、山谷は村に、村は町にと次第々々に開けてゆく。

太古ながらの自然の姿も何時の間にか影薄れて、野辺に山辺に嬉々として暮らしていた多くの民の行方も叉いずこ。

僅かに残る私たちの同族は、進みゆく世のさまにただ驚きの眼をみはるばかり。

しかもその眼からは一挙一動宗教的感念に支配されていた昔の人の美しい魂の輝きは失われて、不安に充ち不平に燃え、鈍りくらんで行手も見わかず、よその御慈悲にすがらねばならぬ、あさましい姿、おお亡びゆくもの‥‥それは今の私たちの名、なんという悲しい名前を私たちは持っているのでしょう。

その昔、幸福な私たちの先祖は、自分のこの郷土が末にこうした惨めなありさまに変わろうなどとは、露ほども想像し得なかったでありましょう。

時は絶えず流れる、世は限りなく進展してゆく、激しい競争場裏に敗残の醜をさらしている今の私たちの中からも、いつかは、二人三人でも強いものが出て来たら、進みゆく世と歩を並べる日も、やがて来ましょう。

それはほんとうに私たちの切なる望み、明暮祈っている事で御座います。

けれど‥‥愛する私たちの先祖が起伏する日頃互いに意を通ずる為に用いた多くの言語、言い古し、残し伝えた多くの美しい言葉、それらのものもみんな果敢なく、亡びゆく弱きものと共に消失せてしまうのでしょうか。



アイヌに生まれアイヌ語の中で生いたった私は、雨の宵、雪の夜、暇ある毎に打集まって私たちの先祖が語り興じたいろいろな物語の中極く小さな話の一つ二つを拙ない筆に書連ねました。

私たちを知って下さる多くの方に読んでいただく事が出来ますならば、私は、私たちの同族祖先と共にほんとうに無限の喜び、無上の幸福に存じます。



  大正十一年三月一日

                    知 里 幸 恵


これは「アイヌ神謡集」知里幸恵編訳 岩波文庫の序文です。



大正12年に同書は出版されました。

この「序文」ほど、美しい日本語で書かれた「文章」を私は、未だ知りません。
残念ながら、この文章は「アイヌ語」で育った「アイヌ」が書いたものです。
岩波文庫では「外国書」に分類されています。
この「逆説」をどう説明すれば良いのでしょうか。

この序文を「書き込む」際、私は何度もその手を休め、目頭が熱くなりました。

「民族が滅ぼされる」ことの重大性を再認識した次第です。

2008年6月6日、国会は「アイヌを先住民族とする」と決議しました。

遅過ぎます。

更には、アイヌは、日本列島だけの原住民ではなく「地球原住民」であります。

冒頭の「この広い北海道」を「地球」に置き換えて、

「アイヌに生まれアイヌ語の中で生いたった私は」のアイヌを「地球」に置き換えて、もう一度、読み返してくだされば幸いです。

「おお亡びゆくもの‥‥それは今の私たちの名、なんという悲しい名前を」地球の人たちは持っているのでしょう。

生存のための競争、弱肉強食、優勝劣敗、

勝者だけが生き残ることができる、

これらは本来、自然界では、極、少数の例外を除いて、有り得ません。

あるのは今西錦司先生が唱えた「棲み分け」であり「万物共生」であります。

「二人三人でも強いものが出て来」てくださり、「亡びゆく」ことがないよう、心から祈念申し上げます。








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Last updated  2011.09.13 08:50:18
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