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2010.06.01

アップルがマイクロソフトを抜いた　：　大道無門（パソコンとインターネット）

カテゴリ：パソコン

報道があった。
http://mainichi.jp/life/money/news/20100527k0000e020047000c.html
アップルはパソコンではマイクロソフトに負けたのだが、iPod、
iPhone、iPADと続く一連の製品群でマイクロソフトを抜き去った。抜き
去った原因はこれらの製品だけでなく、音楽配信などのサービスも絡め
て成功したことが原因だ。

さて、これからマイクロソフトはどうすればいいか？タブレットPCにし
ても、MP3プレーヤーにしてもそれなりにマイクロソフトも色々とやっ
てきているのだが、成功していない。マイクロソフトで今稼いでいるの
は、Windows7とOffice 2010だけではないのか？ということはこの10年
の間あまりヒット商品というものをこれ以外には出していないというこ
とになる。

この状況というのは、IBMが大型コンピュータを製造・販売していて、
パソコンなどで他社に負けてしまっていた状況と似ているように思うの
だが、どうだろうか。

どういった会社でもあるヒット商品があると、それにおんぶにだっこに
なってしまい、新しい製品が出て来なくなるという症状に陥ることがあ
るが、マイクロソフトは今そういう状況に陥っているのではないかと思
う。

こういう症状に陥ったときには、思い切った荒療治をしないといけない
と思うのだが、それは一言でいうのは易しいが、実際に行うとなると結
構難しい。IBMは全く畑の異なる業界から社長を迎えることにより、立
て直しに成功した。

現在のCEOのスチーブ・バルマーは、畑違いといえば言えなくも無いと
ころから招聘されたが、なかなか思うように立て直しが出来ているかと
いうと難しい。

難しいのは、Windows7などが相変わらず好調であることも理由の一つだ
し、もともとのオーナーのビル・ゲイツの影響がまだまだあるというの
も理由の一つだろう。もう一段、マイクロソフトの業績の先行きが不透
明にならない限り、IBMのような画期的な巻き返し策は出てこないのか
も知れない。