8月19日付の東洋経済オンラインの「新型コロナウイルス国内感染の状況」を見ると、日本ではコロナウイルスが収まってきているのがよく分かる。
東洋経済オンラインの新型コロナウイルス国内感染状況のサイトは以下の通り。
https://toyokeizai.net/sp/visual/tko/covid19/
まず、全国の検査陽性者数を見てみよう。上のグラフである。
黄色の線が移動平均のグラフで、ここ数日は増加傾向だが、全体としては8月はじめの頃から減少傾向にある。これは、PCR検査人数と関連するのでそれを見てみよう。実際にPCR検査人数は以下のグラフに示すように少し増加傾向である。
つまり、PCR検査人数は増えているにも関わらず。検査陽性者数は減少傾向にあるということだ。PCR検査数を増やしても、陽性者はそれほど見つかっていないということになる。
次に、入院治療等を要する者を見てみよう。上のグラフである。
これを見ても、8月初めの頃から入院治療等を必要とする人の数が減ってきている。
これは退院・療養解除の人数とも関連する。以下がそのグラフである。
これも8月初め頃からその人数は増加傾向にあることがわかる。つまり、コロナウイルスにかかっていた人たちで、入院していたような人がどんどん退院しているのだ。
上のグラフは重症者数である。これは8月初め頃から増加傾向にあったが、このところ減少傾向に転じている。最近、一部のマスコミの報道では重症者が増えてきており、今後ますます増えていくというような記事もあったが、それは正しくない。もともと重症者の数も少なく、グラフを見る限り急激に増えるという状況ではない。
上のグラフは死亡者数である。これは今の所増加傾向にある。8月に入ってから、急激に死亡者が増えている。ただし、この数は熱中症の死亡者数と比較するとわかるように、それよりも少ない。陽性者数や重症者数の増加と死亡者数とは関連があると考えられるので、この2つの数字が減少傾向にあることから、今後死亡者数も減少傾向に転ずるのではないだろうか?
上のグラフは実効再生産数の推移である。実効再生産数は一人の感染者が何人に感染させるかという数字である。その数字がこのところ1.0以下である。つまり、感染者が増えない傾向が続いているということだ。
以上のように、実際の数字を見ると、コロナウイルスは日本では収束する傾向にあることがはっきりわかる。マスコミはコロナウイルスで煽る報道を繰り返しているが、我々はこういう実際の数字を見て、それが正しいかどうか、判断する必要がありそうだ。
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