ビタミン剤な本

時計 とのにらめっこ。
朝は自分とオットのお弁当を作って、子供と食べる朝食を用意して
みんなを起こして、「○○しなさい!!」ばっかり。
(○○には着替えとか歯磨きとか靴下をはくとかが入ります。)
きっとどこの家も一緒。

5:30に終業のチャイムが鳴ると家に持ってかえる仕事を
分けて、かばんに突っ込み、途中で足りないものを買って保育園にダッシュ!!
夕食の仕度をして、お風呂に入れて洗濯をして、まとわりつく子供たちとちょっと
遊び。家計簿をつけて、明日の夕食の下拵え。

時々無性に 一人の時間 が欲しくなります。

ゆっくりお風呂につかりたいとか、懐かしい友達と長電話したいとか
マニキュアでも塗りたいとか色々あるけれど。

誰にも邪魔されずにどっぷり本を読みたい。
これが私にとっては一番のリフレッシュ。
読みたい本はその時々で違っていて、新しい本を開くワクワクを味わいたい時も
あるけれど、たいていは何度も読んだ本をもう一度じっくり読みたい。

ここ数年、変わることのない感動をいつ読んでも与えてくれる本が
一冊あります。
「パルモア病院日記」 がそれです。

妊婦の時に姉にもらった本ですが、自分が赤ちゃんを産むということばかりに
気が向いてしまっていた私に、この世に生まれ出ようとする赤ちゃんの力を
教えてくれました。何のストレスもない、最高に居心地の良い胎内という環境から
突然寒くって、うるさくって、眩しすぎる外の世界に放り出される赤ちゃん。
身体中を締め付けられて息もできずになんとか狭い産道を潜り抜けてくる赤ちゃん。

そんなふうにして自分の元にやってきてくれた我が子達が私達夫婦を
親にしてくれている、ということに素直に感謝できる。
忙しかったり、ストレスがたまったりでついつい怒ってばっかりいる時、
誕生の瞬間のあの感動を思い出させてくれる。

そして、自分自身がこんな風にして待ち望まれて生まれて、大事に育ててもらった
かけがえのない人間なのだということ を思い出させてくれる。
この本は私のビタミン剤です。




© Rakuten Group, Inc.

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: