春夏秋冬

春夏秋冬

輸血


でもMさんは「輸血を受けたくなかった。そんな必要があるなら自己血液を保存しておいたのに・・」と悔やんでおられる。
いろいろなウィルス感染とかが話題になっているから。

私も含めてたいていの人は「輸血承諾書」を手術前に提出した。そして輸血の必要はなかった。
「輸血承諾書」なんて見ていないというMさんに輸血の必要が起ってしまった。Mさんは“私は承諾していないのだから輸血された事を訴えるかもしれない”とまで思い悩んでいた。

気持ちがやや落ち着いて来た時Mさんは「輸血しなかったら私どうなっていたのかしら?」と言った。
病室のみんなで「ドラマでよくやっている”ピッピッピーーーピー~”で終わってたんじゃあない?」と言った。

一方、Kさんは手術前に輸血承諾書のサインを拒否したそうだ。
そんな人に限って輸血の必要が起ったらしい。
家族の承諾で輸血決行となった。
術後Kさんは”皆さんの血液のおかげで今の私がある。輸血に感謝している”と言っている。

MさんもB型やC型肝炎の検査結果が良かったせいか近頃は”訴える”気持ちは遠のいたようだ。

輸血承諾書って何だろう。
覚悟を決める儀式かも。


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