Aug 26, 2009
カテゴリ： 心理を生かす
不満と不安とは
現実逃避トウヒの奥にある心理
何かというと 昔話をしたがる上司
部下の仕事に口をはさみながら
昔 オレが担当した仕事に
こんなことがあった
いやぁー あのときはホントに大変だった
と 苦労話をくり返し言う
現在の状況にどこか 不満 を
感じていて そこから一時的に
逃避トウヒ するために
昔話に逃げ込もうとしていると見ていい
あるいは
現在の地位を維持していけるかどうか
内心 不安 に 思っているので
過去の栄光にすがっているのである
もちろん 本人だって
そんなことは よくわかっている
その証拠ショウコに
今日は 年寄りの昔話につきあわせて
悪かったな
などと ポロリといったりする
実は 昔話には
現実逃避トウヒのほかに
１９６３年 アメリカの精神科医
ロバート・バトラーは
回想法 という心理療法を
提唱テイショウした
簡単にいうと 過去を回想することで
今までの自分の足跡ソクセキを
肯定的コウテイテキにとらえ
自信を取り戻す という方法だ
バトラーは
昔話には 過去の未解決の課題を
再度とらえなおすことへ導く
積極的な役割がある
という
この回想法
本来は高齢者のための療法だが
時代の流れが一段と早く感じられる現代
もっと若い人たちにも
効果があるのではないかと
注目されている
昔話をしたがるのは それで
自信と意欲を取り戻そうとしているのだ
そう思えば たまには
年寄りの昔話 にも
つきあってみようか
という気になるのではないだろうか
心理分析があなたもできる本
心の謎を探る会 編 河出書房新社
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