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こんばんは、キハです。今日は介護の仕事はOFFで昨夜からキット用のプリント基板を作りました。PWM制御の回路です。今使っている基板は、かなり手を抜いて作っているので、ほかの人が作るとなるとちょっと難しいところがあります。ということで、他の人にも組み付けやすいように改良した基板です。ケースへの取り付けなどにも配慮しています。感光基板は厚さ1.6mmの紙フェノール製のものと、厚さ1mmのガラスコンボジェットのものが市販されていて、紙フェノールのものが一般的ですが、今回は薄く加工のしやすいガラスコンボジェットを使用しました。多少コスト高ですが。基板製作の手順は次の通りです。1.回路を設計してCADなどで回路パターンを作ります。2.フェイルに回路パターンを印刷して原版フィルムを作ります。3.感光基板に原板フィルムを重ね感光します。4.現像液に浸けて現像します。5.現像した感光基板をエッジング液に浸けてパターン意外の銅箔と溶かします。6.基板を切り分けます。7.部品を取り付ける部分に穴を開けます。8.銅の腐食を抑えるフラックスをつけます。大まかにこんな感じです。下の写真は3の感光をしているところです。専用の感光する装置も販売されていますが、私は工事用の蛍光灯ライトで代用しています。専用の装置よりも時間はかかりますが、コスト削減です。下の写真は4の現像液につけているところです。現像液は温度と時間が大事です。遣り過ぎるとせっかく感光したパターンも消えてしまいます。現像時間は30秒〜1分ぐらいなので、まごまごしていると大変なことになります。今回は何とか写真を撮ったのですが、ワンチャンスだったのでわかりやすい写真は撮れませんでした。自分でプリント基板を作るときは上記の3とこの4が特に大事で、慣れるまでは失敗を繰り返します。(笑下の写真は5のエッジングです。この作業が一番プリント基板をつくってるぞーって気持ちになれます。もちろんエッジング用の専用装置も売っているのですが、私は100均のタッパと割り箸で代用しています。エッジング液の温度も大切で、私はフリマで500円で買った電熱器を使い温度調整をしています。エッジング液の成分は塩化第二鉄でエッチング後の銅がとけ込んだものは排水規制の対象となり、下水道に流すことができません。産業廃棄物業者に処理を依頼するか、私の使っているサンハヤトのものだと処理キットが付いていて、処理をして無公害化し不燃ゴミとして捨てます。エッジングが終わったプリント基板を水洗いし、切り分けているところです。この回路パターンは100mm×150mmのプリント基板で12枚とれます。切り分けるにはアクリルカッターを使い、慎重に行います。最後にエッジ部分をヤスリで仕上げます。電子部品をハンダ付けための穴をあけています。0.6mmのピンバイスを使います。慎重に力を入れないとドリルの歯を折ってしまいます。今まで何本折ったかわかりません(笑。それしてもこれは手がとても疲れる作業です。と、いうことで穴あけが完了した基板です。四隅の大きい穴は基板を固定するビスを通す穴です。ちょっとギリギリ過ぎましたが、まぁいいでしょう。このあとは錆止めのプラックスを塗って完成です。さあ、基板が完成しましたが、多少パターンを変えたのでもしかしたら動かないかも。今度実験してみます。そうそう、欠品していたボタン式パワーパックDCR-Δ(デルタ)の部品が揃いましたので、こちらも製作開始です!キハ 拝。
2014年04月15日
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