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エメラルドハイツ
鬱病になって。。。
それまでも、高校生の時にモヤモヤ感はあったものの、何とかなってた。
でも、23歳の時に感じたモヤモヤ感は、どうすることも出来ず。。。
まず、眠れなくなった。
でも、仕事には何とか行っていた。
だんだん、眠れてない事が原因で、集中力がなくなり、注意される事が多くなり、どんどん落ち込んでいく・・・
悪循環だった。
眠れないし、食欲もない。。。
おなかは空くのに、食べる気力がない・・・。
眠れないから、余計な事を考えてドンドンドンドン自分が嫌になっていく。
「明日は仕事だ。寝なくちゃ・・・」思えば思うほど眠れない。
そう思ってるうちに、外が明るくなってくる。
仕事に行く。
頭がボッ~とするから、ミスをする。
また怒られる。
「もう限界だ・・・」
仕事を休みがちになってきて、休んでしまうと行くのが苦痛になってくる。
「休みます」
その一言をいうだけなのに、電話するのさえ苦痛だ。
電話口の先輩の声。電話を切る勢い・・・。
もう、何もかもが怖く感じてしまう。
「わたし、どうしちゃったんだろ・・・」
自分が壊れていくのを、自分で感じてしまった。
その頃、一緒に暮らしてた父とも、会話すら出来なくなってしまう。
眠れないから、一晩中テレビを付けてる事を叱られる。
その、弁解さえも出来ない自分の口。
「眠れない。どうやって寝てたんだっけ??眠り方が分からない・・・」
しばらくすると、父から
「お前どうしたんだ??眠れないのか?最近、顔がおかしいぞ」と聞かれ、
泣きながら
「眠れない・・・・眠り方が分からない。仕事にも行ってない・・・」と答えた。
「辛いなら、辞めろ。無理する事ない」
「・・・・辞めたいわけじゃない・・。今度、病院に行ってくる。寝たいから・・・」
「そうか・・・」
翌日、タウンページで心療内科を探して、電話した。
「今日は、予約でいっぱいなので、明日でも大丈夫ですか?」
「・・・はい」
明日、病院に行けば原因が分かるかもしれない。楽になれるかも・・・。
父に「明日、病院に行ってくる」と伝えた。
「そうか。気をつけていけよ。一人で行けるのか?」
「うん。」
翌日、病院に行った。
女のお医者さんの所を選んだ。
初めて行く【心療内科】という、自分とは縁がないと思ってた場所。
クリニック内には、結構な人数。
泣いてる人もいる。
自分の順番が来て、診察室に入った。
明るい顔の先生。
少し安心した。
「どうしました?」
「眠れないんです・・・」
その後色々な話をしていたら、先生から
「そう・・・辛かったわね。今日まで頑張ったのね^-^」
と言われた途端、涙がドンドンこぼれて来た。
「わたしは、おかしくなったんですか?」
と聞くと
「違うわよ。少し頑張りすぎたのよ」
「仕事には?行ってるの?」と聞かれ
「何日か、休んでます。でも、行かないと・・・」
と答えた。
そして、先生は血圧を測りながら
「血圧が高いわね。。。寝てないからだね。」
「今、不眠症の状態になってるの。今日から、睡眠誘導剤を出すから、今日からは眠れるわよ。でも、辛い時は仕事は必ず休まないと駄目よ」と言われた。
(あぁ眠れるんだ・・・)
「あと、仕事中に不安定になったらいけないから、安定剤もね」と。
その日から、眠剤と精神安定剤が処方された。
眠れるようになったので、仕事にも行った。
先輩に嫌味を言われたが、もうこの時点のわたしは、それがどういう意味なのかさえも感じなくなってた。
安定剤を飲んでるせいで、集中力・記憶力・機敏さ・表情が乏しくなってきた。
でも、クリニックに行き薬を貰い、飲み続けながら仕事に1ヶ月くらいは行った。
クリニックは2週間に1回。
3回目に行った時、先生はいつもの様に血圧を計る。
「まだ高いわね・・・眠れてる?」
「はい・・・」
「仕事は?ずっと行ってるの?」
「はい・・・」
「最近、体重計った?2週間前より痩せたみたいにみえるけど?」
「いえ・・・計ってません。」
「食欲は?」
「そういえば、あんまりないです。」
「もう仕事は、辞めたほうがいいわね。診断書を書いてあげるから、お店に出しなさい。」
「でも、辞めたら収入が・・・」
「今は、休養が大事なの。このままじゃ治らないわよ!辞めなくてもいいから、しばらくお休みなら大丈夫?」
「・・・はい」
診断書には【鬱病の為、長期自宅療養を要す】と書かれた診断書を渡された。
「鬱病なんですか?不眠症じゃないんですか?」
「先月より、悪化したのよ。仕事が原因みたいだから、そこから離れないと。仕事は、今無理。休みましょう」
家に帰り、体重を計ってみた、記憶にある体重より13キロも減っていた。
どんなにダイエットをしても減らなかった体重が、1ヶ月で13キロも落ちていた。
父に「病院で、仕事をしばらく休みなさいって言われたよ・・・」
「金より、お前の体が優先だよ。心配しなくていいから、休め。辞めてもいいんだぞ」
「わたし、鬱病だって・・・悪化してるんだって・・・」
「そうか・・・頑張ってきたんだから、いいじゃないか」
翌日、診断書を出し休みに入った。
しならくすると、診断書を出したのに、店から電話がきはじめた。
「まだ、出れないの?」
電話が怖くなり、出れなくなった。
それに耐えられなくなり、辞める決心をして、荷物を取りに行った。
休養に入ってから、たかだか1週間も経たないわたしの顔みて、ギョッとした顔をしていた。
相当、やつれてたのだろう・・・。
店をやめた事で、かなり心が落ち着いてきた。
でも、相変わらず寝てるのかおきているのかの生活。
父は、食欲のないわたしに気付き、果物を置いていってくれる。
眠れないときの為に、プレイステーションを買ってきてくれた。
テレビを一晩中付けてるわたしを責めず、自分が耳栓をして寝始めた。
次のクリニックに行った時、先生から「少し顔色が良くなったわね^-^」と言われ始めた。
「仕事、辞めたんです。」
「そう^-^」
「仕事は、仕事したいなぁって、自然と思い始めたら、また始めたらいいわよ。仕事しないといけない・・って強迫観念からしては駄目なの。」
「はい」
週に2回クリニックに通い、薬を貰う・・・
そんな生活を4ヶ月くらい過ごしてた。
ある日「仕事したいなぁ~」と思うようになってきた。
先生にそう伝えると
「いいんじゃないかしら^-^良くなってきたのかもね」
と言われた。
それを父にも伝えてたので、探してくれていたのか、父の義姉(叔母さん)が家から自転車で5分の場所にある、美容室を見つけてくれていた。
約5ヶ月振りの社会復帰。
わたしは美容師に復職した。
そこで、今一緒に暮らしている彼と出逢った。
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