エメラルドハイツ

エメラルドハイツ

彼と出逢って。。。


私は、そのままそこの店舗に勤務になり、同僚として始まった。
美容師歴も、それ程変わらない私達は、普通に【同じ店の人】として普通に接していた。
いつかあらだろう・・・プライベートな話をするようになったのは・・・
普通に「わたし鬱病になったんだぁ」と話していた。
彼は、元彼女がココロの病気だった人だったらしく、凄く嫌な思い出があるって話をしてた。
私は、その頃は先生からも「仕事復帰してもいい頃だろう」という判断で、仕事に復帰をしていた頃なので、鬱ではなく、不眠の為に通院していた。
不眠で始まり、不眠が最後まで残った。
「今も、薬とか飲んでるの?」と彼に聞かれ
「うん。眠る為の薬だけね」
「・・・そうなんだ。」
そんな話をした覚えがある。
(あぁこの人は、偏見がある人なんだなぁ・・)と直感的に感じた。
もうこの話をするのはやめよう・・・と。

いつの間にか、二人でご飯を食べに行くようになり、二人の時間が増えてきた。
そんな時、私が本店に異動になり、なかなか時間が合わなくなった。
彼は、私の地元の店で働いてたので、私が営業後に急いで戻る。。。
そして、彼の終電の時間まで、店で話をしたりしていた。
帰っても、夜中電話で話しをしたり。。。
私はいつの頃か、好きになっていた。
いつかの帰り、彼が終電だからと駅に向かう時に
「好きになっちゃったかもしれない!!」と言って見た。
すると彼は「そうかもね」とだけ言って帰っていった。

帰宅してから電話が来て
「そっちに引っ越すよ」と言い出した。
「その方が、会う時間が増えるでしょ?」って。
私も一緒に物件を見に行き、私の家から原チャで5分のところに引っ越してきた。
こうなると、もうお泊りも当たり前の様になり、父と上手くいってなかった私は、彼の住む部屋に入り浸りになり、そのまま同棲してしまった。

いっしょに暮らすって事は、薬を飲む姿も見られる。
彼は、あんまり良い顔をせず
「飲まないと本当に眠れないの??」と聞かれ
「眠れないよ」
「・・・・・あんまり好きじゃないな・・」
段々、隠れて飲むようになった。
飲んでる姿さえ見られなければ、平気だろうと。
でも、彼と暮らし始めてしばらくしたら、眠剤なしでも眠れるようになり、そのまま薬なしの生活になった。
彼は喜んでた。

社内恋愛だった私たちは、店でも一緒で、段々仕事に支障が出るようになったので、私が店を辞める事で、同棲は続行することにした。
しばらくして、勤務先が変わったので、また引越し。
4年間は、全く【鬱病】のことさえも忘れていた。

去年の3月から、彼と共に店に入り、私は美容師に復職した。
そして6月、再発。
今回も不眠から始まり、モヤモヤした気持ちのまま。
それでも仕事には行っていた。
前の様に酷くならない様に気をつけた。
まず、社長に電話して、「昔、鬱病になった事があって。。。もしかしたまたそうかもしれない」と話しました。
すると「じゃあ、もう明日から休暇にしよう。大丈夫か?病院に行かなくて平気か?」と。
「今日も、眠れなかったら明日行ってきます。」
と。
翌日、あまりに辛くて病院へ。
そして、また「【鬱病】です」と言われてしまいました。
その日から、長期休職。
前回と違うのは、それ程酷い落ち込みがない事。
なのに、リストカットをしてしまう事。。。。
左腕にも、何本もの傷がある。
全て、モヤモヤが来た時。。。切ってるみたい。みたいっていう表現なのは、覚えて倍ないから・・・。
朝、起きるとズキズキして起きて、ビックリしてしまっている。

今、現在は落ち着いているのが自分でも分かる。

4年前の彼とは違い、「薬は飲んだの?」と聞いてくるくらい、薬は大事なんだと感じてくれているみたい。
腕を切った腕を見たら、正気じゃない時があるのを実感するのだろう・・・。
「モヤモヤしてるんだね・・・」
と抱きしめてくれる。
泣きながら、大声を出して発狂した事もある。
その時の私は、普段の私とは違う人。
可哀相な私。
その私を、落ち着くまで、彼は抱きしめてくれる。
「こんな気がおかしい人なんて、捨てちゃえばいいのに!!」と怒鳴ると
「捨てたりしないよ。絶対に治るから大丈夫だよ」と。

いつも、嫌な思いをさせている彼に、本当に感謝している。



© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: