ぎってぃ家の日常 =せかんど-=

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カンチャナブリー編 その1

【2004年11月13日(土) 初日、カンチャナブリー到着】


ジョブは土曜も出勤。そのためになかなか連休をとるのは難しい。次の土曜が早めに仕事が終わるとわかると、週末の小旅 行にカンチャナブリーに行くことを提案してきた。

カンチャナブリーは映画『戦場に架ける橋』の舞台になったことで有名だが、バンコクの西に位置し、ミャンマーとの国境を有 している。去年の8月、日本からの友人と2人でいって気に入ったので、前々から連休のたびに行こうとさそっていたのだが、 毎回、いつの間かピサヌロークへの里帰りに化けていた。

今回は当初、日曜日の日帰り、温泉とエラワン国立公園のみを計画していたが(もちろん資金節約のため)、ガイドブックを 買ってきてジョブに読ませると興味を持ったようで1泊に変更になった。まんまと私の作戦にのってくれたわけだ。

仕事が終わってジョブが帰ったのが午後1時ごろ。30分後にはカンチャナブリーに向けて出発!チャオプラヤー川をこえ、ト ンブリー地区にさしかかった頃、デジカメの故障発生!デイスプレーには問題ないようなので、どうも撮影用のレンズとでスプ レー、メモリをつなぐどこかに異常が生じた模様。やはり、プーケットの潮風と細かな砂が原因だろうか…。これも寿命とあきら め気分だが、やはり気分は凹みモード。ナコンパトムの大きな仏塔をながめつつ、休憩のためガソリンスタンドへ。そこで、アイ スコーヒーとツバの大きな帽子を購入。139Bなり。水色のチェックのそれは、かぶるとすっかり日本人。タイ人はあまり帽子 をかぶらない。かぶってもキャップかサンバイザー。デジカメのショックからすこし立ち直った。現金な私。

車の中でも、既にるんるん気分で帽子を着用。車内でも日差しが強かったからというのも理由だけど、買ったばかりの帽子が うれしかったからという方が大きい。小腹がすいたので、ガソリンスタンドの脇で蒸しトウモロコシを購入。2本と思ったが3本で 20Bだった。大きいトウモロコシで3本はどう見ても多かったので、近くで休憩中のガソリンスタンドの女の子にでもあげようかと 相談したが、ちょっと離れていて面倒だったのでそのまま車道に戻った。 トウモロコシは甘くてジューシーで、とてもおいしかった。(あげなくてよかった。)1人1.5本を食べ終わる頃、カンチャナブリー に到着した。

先ず着いてから、ツーリストポリスの向かいにあるというT.A.T.(観光庁)のオフィスを探す。大通りに面していたので、すぐに到 着することができた。ドアの外には西洋人のカップルが2人。土曜日なので休みかな?とガラス張りのドアを覗くと、カウンター 越しにスタッフらしき数人が談笑をしている最中。そこで地図をもらうために中に入った。いろいろな観光案内のパンフがさし てあるあたりを物色していると、「ソープ・ターム・ダーイ・ナ・カ(ご質問ありましたらどうぞ)」と声をかけられた。行きたい場所 、(エラワン公園、クウェー川橋、鉄橋、いくつかの洞窟。時間の都合上、温泉は今回なし)を告げると、地図にマークをして 道程を説明してくれた。若いスタッフだったのでキャッキャと楽しそう。ありがとう!

メインの通りを北進して道なりに左折すると、自動的にクウェー川橋にでる。周囲は市場になっていて、大型観光バスで押し 寄せてくる中国人観光客が大声ではなしながらいろいろ物色している。ここは後でゆっくり見学に来ることにして、先ずは宿 探し。以前宿泊したのは、クウェー川近くのコテージ。たしか、Sam's Houseというゲストハウスで450Bくらいだった。その周 辺には同じようなゲストハウスが何件かあった記憶があるし、T.A.T.でもらった地図上にもそれらしい記号が記入されている 。そこで、地図と当時の記憶を頼りに宿探しがはじまった。

地図をみていて面白いことに気づいた。タイの通りは大きなものを『タノン』といい、そこから伸びる小路を『ソイ』と呼ぶ。この カンチャナブリー市内では、ソイに様々な国名が用いられていた。ソイ・ベトナム、ソイ・カンボジア、ソイ・ラオス、ソイ・イングラ ンド…。さすかに『ソイ・ジャパン』は見つからなかった。

通りをどんどん南下していくと、懐かしのSam's Houseを発見。今回は、その隣りの『Blue Star』というゲストハウスに入ってみ た。3羽の九官鳥がいる他は、Sam's Houseとほぼ同じつくり。それもそのはず、敷地は隣り合っていて、水上コテージ(なん て立派なものでもないが)のエリアは1つのゲストハウスのようなかんじ。受付で部屋はあるかと尋ねると、1部屋だけ空いて いるという。さっそく見せてもらおうと、宿のおばちゃんに案内される。おっと、値段を聞くのを忘れた。おばちゃんに「いくら?」 ときくと、おばちゃんは大声で受付のお姉さんに大声できいた。「わたしゃ、賄いだから値段なんて知らないんだよ」と笑った。 お姉さんも大声で「200B!」。…安い…。

部屋はかなり狭いけど、シーツはかなりくだびれてはいるけど清潔。冷水ながらシャワーもある。エアコンはない。でも寒季の いま、扇風機で十分。ここに決めた。受付でチェックインの手続きと、前払いで200Bを支払う。簡単な周辺の地図をもらって 、目ぼしい観光地を紹介してもらう。荷物を車から部屋に運ぶと、息つく間もなく市内観光へ出発!

向かったのはクウェー川橋。死の橋といわれたあれです。観光客はほとんど中国人。橋の上も大変な混雑で、レールの間に 渡された木の足場は狭く、すれ違うのも一苦労といったところ。橋観光はそこそこに、市場でお土産探しをすることに。

仲良しのSちゃん(タイ料理レストラン『マンゴー・レイン』のマネージャーさん)へのお土産を物色。おいしそうなものは、全くカ ンチャナブリーと無関係だったり、絵の具で塗ったような怪しい色を放っていたりで、お土産選びは難しい。そんな中、おいし そうな蜂蜜を発見。でも、どうやって食べるのかなー。若い売り子さんに「これってどうやってたべるのー?」「知らないの?口 の中に入れるんですよー。」彼女のセールストークにしてやられて購入決定。

カンチャナブリーは宝石の採掘地として有名でもある。市場では目に付くのは、象牙製品、翡翠、宝石、金製品。おそらく半 分くらいは偽物なんじゃないかと思わせるほどの品の豊富さだ。私も何かひとつ欲しくなった。目に付くのは象牙製品だが、 ジョブの「象牙を買うのはよくない」との意見に素直にしたがって、宝石(ただし、明らかに偽物)を物色。ショーケースの隅に 黒い石をあしらったアクセサリーが展示してあって、値段も手頃、ちょっと可愛い。「あ、これ知ってるぅ?これカンチャナブリ ーにしかないよ。これがいいよ!」とジョブもお勧め。これはタイ語でニンという石。後日辞書で調べたらブルーサファイアとの記述があったけど、おそらく黒曜石かブラックオニキスあたりだと思う。小さなハート型のピアスが50B。ピアスをしてくるのを忘れてきたので、早速つけてみる。なんか、ホクロみたい…。まあ、いいか。

鳥の大群が頭上を通過し、ちょっと早いが夕食をとることにする。場所は橋が一望できる、『River Khwee Floating Restaurant』(←そのままやん!)ここも以前来たことがあって、ロケーションの割りに安くておいしいタイ料理をだす。注文したのは、トム・ヤム・ホーイ・コム(苦貝のトムヤムスープ)、ヤム・ヨート・マプラーオ・オーン(椰子の新芽のスパイシーサラダ)、あと、何だかよくわからない長くて平べったい魚の揚げ物。ビア・シン2本とご飯3皿、全部で500Bほどでした。たまに通るロング・テイル・ボートが水面を揺らし、水に浮いたレストランも静かに(ときには激しく?!)ゆれ、かなりまったりとした気分。宿に帰り、近くのセブンでワインクーラーを2缶購入してテラスで一杯。暑くなってきたので、室内に戻り扇風機をかけると急激に眠気がおそい、まだ9時だというのにすっかり寝入ってしまった。


つづく。




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