きみのこえ

秘密


私は、何も知らなくて。

だからただ、彼だけを、見つめるしかないのだ。




きみのこえ



「月居、教えて・・・私は一体何者で、あなたは一体何者なのか。」


彼は、弱弱しく微笑んで、語り始めた。

彼自身の事を


「俺は、“ソラの住人”で、名前はルーン・フィアリという。」

彼は、“楽園の騎士団”の隊長だった。
そして、彼には最愛の恋人が居た。

彼女の名はハルカ・ウィルクと言う。

彼女は、予知能力を持ち、聡明だったと言う。


彼女には、多分、これから起こる事がわかってたのだろう。
そして、それを受け入れたのだ。

彼女のことを知らない私には、本当のことはわからないのだけれど。


彼女は、彼がとても信用していた、ラス―― ラステア・フェアネスの手によって
事故に見せかけ、コロサレタ。

その責任を一手に引き受けさせられ、彼もまた“楽園の騎士団”から
追放された。

その後彼は、下界に降りて守護者としての勤めを果たしている。

その逆の働きをしているのが、ラステア・フェアネスのような 破壊者 。


彼らは、神の遺産と呼ばれる神の創造した全てを破壊しようとしている。


ルーン・フィアリら 守護者 は破壊者から神の遺産を護る為に存在している。



そして、私は―――





「お前は、ハルカ・ウィルクの・・・神の遺産の魂を宿しているんだ。」


「――私が・・・?」


ナツキ荘の一室 ―― 私が使っている部屋の中で、
彼は、私にそう言った。



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