里おじさん活動普及促進委員会(非正規雇用のおっさんのブログ)

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村尾

村尾さん.JPG泣く子も、じゃない、泣くオヤジも黙る村尾です。

これは、昨年、げんげんさんのブログのキリバンでいただいたもの。
大事に、大事にいただいておりましたが、残り少なくなりました。

美味しいとかいう感覚を超えているような気がします。

飲んだ瞬間に、体に馴染む‥そんな感覚がしますね。
口や喉だけで味覚を味わうのではなく、全身に焼酎エキスが行き渡る、酔うとそんな感じになります。

黒麹ですが、おいらの苦手な重さやエグさを感じません。

枯れた味です。
おいらの大好きな藁系の味わいです。

奥深い複雑系。
飲み飽きしません。

鹿児島焼酎の中でも、やっぱり頭一つ抜き出た感じがしますね。

裏ラベルの能書きです。
「村尾酒造場は北薩摩の深緑の山々に囲まれて在り
 その昆岳山々からの清らかな伏流水を酒造水としています。選別された良質な唐芋、米を使い丹念にカメ仕込みしました。その特徴を充分にいかした芋焼酎です。」

村尾で心配なのが、後継者です。
「旨い!本格焼酎(山岡敦子)」の村尾さんについて書いてある部分を読んでそう感じました。
(この本に書かれている村尾さんの取材記事は、とっても面白いです。)

一次工程のもろみに蒸した芋を入れる作業も、普通の蔵なら3~4人でやる作業を、村尾さんがたった一人でテキパキとこなしているとか。

蔵子がいない、杜氏もいない、すべて村尾さん一人でやってます。
蔵の製造量は、900石。一升瓶換算で9万本。
これをすべて一人で造るために、芋の収穫が始まってから、正月明けまで休み無しで働かれるようです。

他人の手を借りるのは、芋の皮むきと焼酎のラベル貼りぐらいでしょうか。

麹米を使うときも、ご自分の感で、適当に水を加えているようです。
原料の黄金千貫と白豊の配分量も、年によって微妙に異なるようですが、それも、村尾さんは「適当」にやられているようです。
長年のキャリア、というか、熟練の技、匠の技なのでしょうね。
マニュアルは、すべて村尾さんの頭の中。

村尾寿彦さん、いつまでも元気に、焼酎造り続けてください。

でも、そろそろ、お弟子さんを取られてはいかがでしょうか、といっても、この味は、村尾さんしか出せないから無理なのかもしれませんが。

評価は、当然☆☆☆☆☆です。



【製造元:村尾酒造】
【原料:さつまいも(黄金千貫、白豊】
【麹:米麹(黒)】
【蒸留:常圧蒸留】
【アルコール度数:25度】



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